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株式投資を振り返る

たまに昔を懐かしく思う。
あの時、あの場面、苦しい時、青くなった時、嬉々として喜んだ記憶は薄いが、なぜかドン底状態だった時の方が思い出になる。

株を初めて買ったのは確か30台中頃だったと思う。
伊藤ハムか日本食品化工か迷った。
結局、東証1部で会社も大きい伊藤ハムにした。
ところが、東証2部の日本食品化工がその後爆上げ。
悔しい思いで運の無さを嘆いた。
我慢して保有していた伊藤ハムもいい時があったが、欲張って利確をしなかった。
すると下がりだして、今度は売るに売れない心境になる。
天井の株価が頭に残り、せめてこのくらいになれば、が命取り。
あれよあれよと雪崩れのように下がる。
諦めて他で、となってヤオハンを買う。
で、ここが破綻。
夜勤で寝ていたら証券会社から電話。
支店長が、意地を張ってもしょうがないです。命があるうちにどうか御決断を!と懇願され、860円で買った株を138円で叩き売った。
初売却は破綻で投げ売った大損切り。
もう株は出来ない。そう観念した。
ところが、ある日新聞の株式欄を眺めていると、女房がどこか良いとこがあるの?買っていいよ、と。
これは本当に嬉しかった。
負けたまま引き下がりたくなかったし、なんとしても取り返したい気持ちでいたから。
その後は、東芝、大隈、栄電社で徐々に取り返す。
もう大きな利益は望まない。
小さい利益を積み重ねる形に変えた。
ところがその後、デフレ突入。
アメリカ同時多発テロの時には株を持っていることすら忘れるくらいに。
ジッと耐えて機会をうかがっていた。
すると今度は相場が好転。
塩漬けだったエディオン(栄電社)がグングン上がってる。
これを利確して資金を戻し、富士通などで利益を重ねる。
やっと元手を取り返した頃、今度はライブドアショック、サブプライムローン焦げ付きからリーマンショックだ。
ミサワホーム、日本マイクロ、トヨタをまとめて大損切り。
確定申告で損失を届出た。
フルポジはダメだと痛感した。
リーマンショック後の年末に損切りしたが、それは翌年にはさらに悪くなると思っていたから。
その際、分かっていて損切りしか出来ないことが後の信用口座開設につながった。
リーマンショック翌年2月が底だったと記憶している。
やっと取り戻した資金がまたもや半分以下になっていた。
エディオンは3000円の天井から200円ちょいになってた。
私は450円台で損切りしていたが。
買い戻しも考えたが出来なかった。
その後、世界的な景気策の実施で株価は戻すことになる。

あの時、株をやめていたら今はない。
損して株から離れたら何も得られなかった。
悔しい思いを堪えてジッと相場を見ていたから今がある。
青くなって胃が痛くなり眠れない夜を経験したからこそ、株の怖さを知った。
苦しく辛い経験を懐かしく振り返れるのは、今が幸せだからこそ。
悪い時にどう耐えて何を準備すればいいか、これは本では決して学習できない。
それは機械的なものではなく、生身の人間の精神修行なんだから。

株をやっている以上は必ず誰もが通る道。
良い時が先か悪い時が先かの違いだけ。
私は悪い時が先だったので、たぶん守り重視の手法なんだろう。

リーマンショック以降、年間取引ではまだマイナスはない。
勝ち続けていることがいつまでも続くとは決して思わない。
いつかまた悪い時が来て苦しくなるだろう。
だが、自分にはそれを乗り越えたという自負がある。
この自信が財産だと思う。

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