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同じ屋根の下にいるのに、最近子供の顔を見ることがほとんど無くなった。もっとも息子も娘もなぜか大学4年生だからしょうがないのだが。学校やら、バイトやら、飲み会、旅行と、ほとんど家にいない。
私も安い仕事を抱え、家は寝るだけの場所になってきた。
そんなある日、妻も含めて4人が偶然顔を会わせた。
娘「父さん、私、大学院行くから。」
P「えっ、おまえ教職課程とったんとちゃうんか。先生ならへんの。」
娘「教職は取ったよ。でも私、地震予知の勉強したいし、大学院も受かったから。学会も何回も参加して、今度行く学校の先生とも話をしてるから。」
P「えっ、でも学費は無いで。」
娘「奨学金も借りられるみたいやし、家から通えるから。」
息子「父さん。」
P「なんや、お前は、いい年歳なんやから、どこでもいいから就職せいよ。就職難なら今のバイト先にそのまま就職させてもらえって。大きな飲食業みたいやから、海外進出だってあるかも知れんやろ。」
息子「いや、俺も大学院行くねん。」
P「行きたくても、受け入れる所が無いやろ。」
息子「いや、もう受かってんねん。専門は国際協力やから、奨学金も頼むんやけど、親父のハンコ押しといたらOKやった。俺も家から通えるし。」
P「国際協力って、なにすんねん。」
息子「そりゃ、インフラ整備や民間開発の協力やら、教育の協力やら、ひどい国やと子供の売買もあるみたいやし、そういった人権保護の協力やら。」
P「そうでっか。地震予知と国際協力ってか。母さんはどう思う?」
妻「私も、できたら学校行きたいわ。」
二十歳過ぎたら、関係ないか。どうせ、俺が先に死ぬんだから。
お金を借りて勉強するんだから、みんなのためになることを学べよな。
今日は、天皇賞。久し振りに馬券でも買うか。
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家庭
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P「何だ、その大きなダンボール?」
娘「これっ、兄貴がイギリスからの帰りに使う大きなスーツケース。」
P「ふーん、そんなもん、向こうで買えばいいのにな!」
娘「そやけど、これ私が持って行くんやで。それで、去年兄貴が持って行った私のスーツケースと向こうで交換して、一緒に帰ってくるねん。」
P「えっ、お前も行くんか。パスポート持ってへんやろ。」
娘「もう、とったよ。」
P「航空券は?」
娘「とったよ。」
P「携帯は?」
娘「切り替えしたよ。」
P「お金はどうしたん、もう家には一銭もないで。」
娘「私、バイト代貯めてたから、宿泊も3日間以外は兄貴のアパートやし。」
娘「そうや、父さん、私緊張すると、お腹痛くなるから、小さな正露丸、買ってきてくれへん。」
9月5日(日)
国内旅行も一人でしたことが無い娘までイギリスに行ってしもた。
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久し振りにゆっくりとした日曜日。 |
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9月16日午前7時 |
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お盆と言えど、家には誰もいない。 |



