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先日、経験論云々という題でコラムを書きましたが、ちょこちょこ反響がありましたので、ちょっと気をよくしています。
では、今回の話題ですが、トレーニングについてふれてみたいと思います。
自分は、高校生の時から30の声を聞きそうな今まで、長距離走に取り組んでいます。陸上競技で、トラック競技を志す人にとって、永遠とも言えるテーマは「どうしたら速く走れるか」だと思います。速く走るためのトレーニングを自分に課すわけですが、実はここから深い深い、そして長い長い道が待っていると考えています。
何故かというと、「これをやったら、確実に速くなる」というトレーニングは無いのですから…。ここまで書くと、誤謬が潜みそうな気もします。けれども、カゼ薬と同じで、飲めば確実にカゼが治る薬が無いように、速くなるための特効薬とも言うべきトレーニングはないと考えています。
思えば、自分が日ごろ行っているトレーニングというのは、先日の話題ではありませんが、今までの経験則に則って行っています。練習の強度・質・頻度・距離などを、これまでの競技生活の中から、「ここまでやればいいだろう・ここまでできるようにしよう」というさじ加減で行っているのですが、実はここ何年か停滞が続いています。
速くなるためのトレーニング―正確に言えば、速くなれるかもしれないトレーニング―には、色々な方法があります。例を挙げれば、インターバルトレーニング、レペティショントレーニング、ペース走、LSD、ジョグなどです。
良くある考え方として、やたら走る距離にこだわる人もいます。実業団選手以外にも、月間1000km以上を走る人もいるようです。けれども、その人が速いかというと、そうでもないということもあるようです。
反対に、やたらとインターバルばかりやっている人が速いかというと、それほど速いわけでもない。やたらと量を追ってもいけないし、かといって質を追いすぎてもいけない。練習の組み合わせの、微妙なさじ加減がここにあるのではないでしょうか。
10人いれば10人の顔がそれぞれ違うように、トレーニングの効能も違うと考えます。人の練習内容の真似ばかりしていても速くなれない、かといって経験則で練習していても速くなれない。走るとは、『道』も走ることもあるだけに、剣道や柔道と同じく、長く奥深いことだと思っています。
次回は、私の今の状況を打破するために、今現在行っている試みを紹介したいと思います。
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