五輪ソフトボール 日本、悲願の「金」 米国をついに倒す
【日本・米国】優勝し喜ぶ日本代表ナイン=豊台ソフトボール場で2008年8月21日午後8時45分、矢頭智剛撮影
【北京・藤野智成】北京五輪第14日の21日、ソフトボールの決勝が行われ、日本が米国を3−1で降し、初の金メダルを獲得した。日本の金メダルは今大会9個目。球技では64年東京五輪のバレーボール女子、72年ミュンヘン五輪の同男子、76年モントリオール五輪の同女子以来で、32年ぶり4回目の快挙となった。4連覇がかかっていた米国は、ソフトボールが正式競技となった96年アトランタ五輪以降で初めて優勝を逃した。
【写真と試合詳報】ソフトボール 日本vsアメリカ熱闘の模様
日本は前日の準決勝(対米国)、3位決定戦(対オーストラリア)で2試合連続で延長戦を完投し、計318球を投げた上野由岐子(ルネサス高崎)が先発。三回2死三塁から狩野亜由美(豊田自動織機)の内野安打で先制すると、四回には山田恵里(日立ソフトウェア)が中越えにソロ本塁打を放って追加点を挙げた。
試合は日本攻撃中の四回2死で雨が強くなり中断。約20分後に再開されたが、その裏、上野が4番・バストスに本塁打を浴び、1点差に迫られた。しかし、日本は七回に1点を加え、上野がリードを守り切った。米国には1次リーグと準決勝で2回敗れていたが、決勝で雪辱した。
日本はアトランタ五輪4位、00年シドニー五輪2位、04年アテネ五輪は3位。ソフトボールは野球とともに、次回のロンドン五輪で実施競技から外れるが、「最後」となる北京五輪で日本は悲願の金メダルを手にした。
▽斎藤春香監督の話 悲願を達成できた。攻める気持ちでチームが一丸となれた。上野はこの日のために厳しい練習を積んできた。素晴らしい力投だった。皆の声援が力になった。
▽上野由岐子の話 マウンドで鳥肌が立った。最後まで投げさせてもらって満足です。まだまだ投げられる感覚があった。コンディション作りはうまくいった。六回(満塁)のピンチはホームランを打たれないことだけを考えた。
▽元日本代表監督の宇津木妙子・ルネサス高崎総監督の話 上野は精神力で投げきった。私が果たせなかった金メダル獲得の夢を託していたが、かなえてくれて「ありがとう」と言いたい。ソフトボールは次の五輪でなくなるが、今大会で日本中の子供たちに感動と勇気を伝えられた。次につなげられたと思う。
○…五輪4連覇を逃した米国のキャンドレア監督は「今夜は日本が上だった。上野はスキが見当たらなかった」と脱帽。5回2失点の先発左腕・オスターマンは「(負けた)苦痛がひどすぎて、先のことを考えられない。決して悪いパフォーマンスではなかった」と肩を落とした。米国以外のチームの優勝に同監督は「国際的な競技の水準が上がり、平等性ができていいのでは」としたが、「選手には『人生にはもっと悲しいことがあり得る』と慰めた」と明かし、ショックの大きさは隠せなかった。
毎日jp
五輪ソフトボール 上野の3完投413球 悲願引き寄せる
【日本・米国】日本の先発・上野=北京市の豊台ソフトボール場で2008年8月21日午後7時1分、矢頭智剛撮影
◇北京五輪ソフトボール女子決勝(第14日の21日)
【写真と試合詳報】ソフトボール 日本vsアメリカ熱闘の模様
◇日本、3−1で米国を破り初の金メダル
勝利の瞬間、何度も両腕で天を突いた。「最後の五輪」で、チームのエース、上野由岐子が米国の連覇を止めた。「投げさせてもらって満足。まだまだ投げられる」。26歳右腕は常識破りの2日間で3完投の力投で、日本の悲願をかなえた。
前日の準決勝、3位決定戦の延長戦2試合を投げ抜き、計21イニングで318球を投げた。その夜「握力が落ちている」と周囲に漏らした。だが、斎藤春香監督(38)から「行けるか」と問われると、うなずいた。
世界最速119キロの豪速球を持つ。だが今大会は調子が上がらなかった。1次リーグ初戦のオーストラリア戦では「記憶にない」という1イニング2本塁打を浴びた。
球速も伸びず、上野を育ててきた元代表監督の宇津木妙子・ルネサス高崎総監督(55)には「心も体もぼろぼろ」と伝えた。最後の五輪でエースを務める重圧のせいか、投げ急いでフォームを崩していた。
だが準決勝の米国戦で表情が一変した。上野は語ったことがある。「自分より強い相手と戦うときが一番楽しい」。1次リーグの米国戦で、日本は五輪で初めてコールド負けを喫していた。その強敵を前にしたとき、上野の表情が挑戦者のそれに戻った。「100%の力じゃなくても、自分らしく」。言葉から力みが抜けた。
決勝も苦難続きだった。不運な内野安打に走者を背負い、雨による中断で肩も冷えた。上野の精神力を示す言葉がある。「どんな状況に立たされるか考えて悩むより、何かが起きたときにどう対応できるかを大切にしている」。この日の95球を含め、2日間で413球を投げ抜いた。
日本の戦力が最も充実していたとされる00年シドニー五輪でも、全勝で臨んだ決勝で米国にサヨナラ負けした。今回のチームは、それほど前評判は高くなかった。だが頂きに立った。不調にも不運にも負けない精神力を持つ大黒柱がいてこそ、である。【藤野智成】
毎日jp
いや〜、ついにやりました!!
シドニーは銀、アテネは銅ということで女子ソフトボールチームにとっては悲願の金メダル。
連投で相当な疲れがあったはずの上野投手も最後まで見事に投げ切りました。
今日は打線が奮起!
やはり昨日の上野投手の投球を見て、「今日は絶対に楽させてあげよう」という強い気持ちがあったのだと思います。
全員の力で勝ち取った金メダル。
女子ソフトボールボールチームの皆さん、金メダルおめでとうございます☆☆☆
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