16、17日と日光方面への山旅に出かけた。
横浜在住中、最後の山登りだ。
出来るだけ安くと、東武鉄道の日光フリーパスを
買って、浅草〜日光周辺の電車、バス乗り放題、
(2日間4,400円)を利用した。
東武日光駅に着くと、とても空気が澄んで
山々はくっきりと見え、空は雲一つなかった。
市街地は中高年のハイカーがぞろぞろと歩いている。
「世界遺産めぐりバス」に乗って東照宮に向かった。
ここを訪れるのは高校の修学旅行以来だ。
1,300円の拝観料を払い境内に入ると、
有名な建築物の前は多くの人が集まっている。
残念ながら”鳴き龍”だけは撮影不可だったが、
「三猿」、「眠り猫」は写真に撮れた。

陽明門など多くの建築物は豪華絢爛、きらびやかで、
今に至るまで”権現さま”の威光が営々と続いているように思われた。

もう少しゆっくりしたいが、後の予定が詰んでいるので
バスに乗って中禅寺温泉へと向かう。
バスは混んで座れなかったが、平地を走るのならともかく、
カーブが連続するいろは坂を登るので、少し苦痛だった。
中禅寺温泉で降りると、目の前に男体山がド〜ンとそびえていた。
大きな山容、急斜面に、ああ明日はあそこに登るのかぁと
自ら計画しながら、すこし気が重くなる。
バス停から歩いて5分ほどの”華厳の滝”を見物した。
滝はみずみずしい緑に囲まれ、水はゴーゴーと音を立てて
滝壺に落ちている。

今夜は近くの民宿を予約しており、この後、
戦場ヶ原を歩くので、余分な荷物は民宿に預けた。
再びバスに乗って、戦場ヶ原の入り口、赤沼で降りる。
降りてすぐのところでシカに遭遇した。
カメラ目線をしてくれたので、応えてパチリ。

戦場ヶ原の西側を2時間ほど歩いて湯滝まで行った。
湿原はワタスゲが一面に咲いている。
点在するズミの木に白い花が咲いて、初夏の装いだ。
男体山が青空をバックに常に背後から見守ってくれた。

遊歩道沿いに流れる湯川には、多くの釣り人がいた。
フライフィッシングをしていたが、
たくさん釣れているようには見えない。
終点、湯滝は湯元温泉側の湯ノ湖からの
水が流れ落ちていて、少し硫黄臭が漂っていた。
マイナスイオンがあふれる周辺で細かな水煙を浴びた。

バスに乗って中禅寺温泉の民宿に戻った。
夕食は日光名物”ゆば”が多く使われている。
ゆばが特においしい物とは思わないが、
この地域らしさは充分感じた。
日も暮れた頃、外に出て5分ほど歩き、中禅寺湖畔に行く。
外気はひんやりして上着を羽織っても寒かった。
実は星の写真を撮ろうとしたのだが、
三脚もデジ一眼も嵩張るので持ってこなかった。(←ばかばかっ)
コンデジだけで何枚か撮ったが、なんせ上向きに出来ず、
手すりに乗せ、ハンカチでわずかに傾けて「星空撮影モード」で撮った。(最上段の写真)
男体山の裾に双子座のカストルとポルックスが沈もうとしていた。
左上には宵の明星が煌々と輝いている。
データ
6月16日 20:20
パナソニックDSC-FX01
f=28mm(35ミリ換算)
F=2.8
60秒、ISO80
翌日、朝、7時30分に宿の主人に男体山の裏側登山口、
志津小屋(標高1,785m)まで車で送ってもらった。
夕べ、同宿したすぴかの娘くらいの女性2人も一緒。
訊くと、同じ横浜から来たという。(内、ひとりはアメリカ人女性)
この女性たちと同時に登山をスタートしたが、
とてもついていけず、結局、下山したのは2人より
1時間遅れだった(若いって事は素晴らしい!)
さて、裏側からの登りは急斜面が少なく登りやすい。
中腹まで登って、空を見上げたら太陽の周りに
見事な傘が出来ていた。
上空1万メートル以上の大気中水分の量で
このような現象になることがある。(天気は下り坂となる)
その中を飛行機が通り、飛行機雲が出来た。
とても見事なので、写真に収めた。

かなり上側まで登ったら、北側が見渡せた。
空気は澄んで、近くに日光白根山、至仏山、燧ヶ岳が望める。
ここで心中ひそかに期待した。
上まで登ったら、富士山が見えるかも!
最後の平らな稜線に出ると、すぐに南西の方向を見た。
ああ、すばらしい!
遙か彼方に雪を抱いた富士山がクッキリと見えた!
頂上(2,484m)に着いて、シャンパン代わりに冷えた”ウメッシュ”で祝杯をあげた。
(昨夜、宿の冷蔵庫に保冷剤とウメッシュを入れさせてもらったのだ)
デジカメで360度の動画を録画する。
昼食を、中禅寺湖を見下ろし、彼方の富士を見ながらとった。
(北側、南側のパノラマは冒頭の中、下段の写真。クリックしてね)
梅雨に入ったというのに、西には、浅間山がわずかに噴煙を
あげているのが見え、その向こうは乗鞍、穂高、さらに北のアルプスが見えた。
北東には、山形の朝日岳、月山が多くの雪をかぶっているのが見える。
至福の時はあっという間に過ぎ、下山へと向かった。
下山路は悪路で、こっちから登らなくて良かったと思った。
八合目あたりに下ると、もう時刻は午後1時を過ぎ、
雲が湧いてきて富士山も湖も見えなくなった。
さらに下って樹林帯に入ったら、白いツツジの大きな木が
たくさん見られた。シロヤシオツツジだ。
う〜ん、これは皇室の誰かの”お印”だった、
と、思うも思い出せず、帰宅後、調べたら
「愛子さま」のお印だった。

怪我をしやすいのは下山路だ。
ゆっくり下って、終点、二荒山(ふたらさん)神社に降りた。
8時10分に出発し、15時30分下山。
ちょっと時間はかかりすぎだが、写真を撮り、
景色を眺め、仕方ないな。(と、自らの非力を言い訳)
宿に荷物を取りに行き、あそこがうまいと紹介された、
「新月」というレストランで盛りそばを食べる。
男体山を見上げたら、上半分はガスがかかっていた。
バスに乗って東武日光駅まで帰る。

前日は雲一つなかった空は、一面灰色の雲におおわれていた。
満員の電車にかろうじて座れ、
浅草へと走る車中から時折外を見ると、
日の長い六月の空もいつしか暮れて、
疲れたすぴかは、まどろみ始めていた。
長文読了深謝。 m(_ _)m
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解説も写真もいいですね〜。
なかなかいく機会がない場所ですが、すぴかさんの記事を読むといつも出かけたくなります。
2007/6/18(月) 午後 10:59
いつこさん、こんばんは。7年あまりの関東での生活、そして山に行った中で、今回が好天のせいもあって最も印象深く、感動的でした。やっぱり泊まりで行くと余裕が持てて楽しめます。感心したのは何度も乗った東武バスで、観光地らしく、車内放送が英語、中国語、韓国語、そして日本語で行われていたことです。
2007/6/19(火) 午前 0:22
はじめまして!お邪魔します<(_ _)>頂上からのパノラマ、とても素敵ですね〜!こちら側からの中禅寺湖はほとんど見ることありませんものね。(登った方しか見れないですものね(*^_^*)
パノラマ見せていただいて、「ああここが八丁だ」とか「ここは大日。ここまで歩いたんだな〜」とか感慨深く見せていただきました。ありがとうございます♪
2007/6/25(月) 午前 9:44
chimophotoさん、こんにちは。下から見ても、上から見てもこのあたりは素晴らしい景観です。頂上にある建物は、二荒山神社の奥宮です。
2007/6/25(月) 午前 11:25
こんにちは。
見ている私まで、気分が良くなってきます♪
次回は、秋に行われている「日光ライトアップ」に来ませんか?昼間と違う、幻想的な姿に感激しますよ。
2007/7/2(月) 午後 8:26