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ブルースを普段それほど聴かないという方が、ブルースに抱いているイメージってのはこういうイメージなんじゃないかという、まさにそんな雰囲気が味わえる、ライトニンの傑作ライヴ。
派手でテクニカルなプレイをやっているわけではありませんが、このコクは一体何なのだ、という。。。。初めて聴いた時は参りましたよ。
典型的なブルース、それを歌うブルースマンの雰囲気と書きましたが、聴く回数が増えるほどその深い味わいに引き込まれていきます。
軽快なブギは少ないんですが、例によって「音の隙間」を恐れぬ大胆不敵な。。。。いや、大胆で素敵なプレイです。
ライトニンのプレイを聴くと、無音も立派な構成音であるということを改めて再認識させてくれます。
ロバート・ジョンソンやブラインド・ブレイクがベースの動きを常に絡ませた、立体的なフレージングをやり、モダンブルース凄腕ギタリストが感情をぶつけ音符間を塗りつぶすようなフレージングをやるとすれば、ライトニンはそのどれにも当てはまらない感じです。
気ままに弾いている、と言うのはあまりにも簡単過ぎでして、歌と自分の持っている世界とオーディエンスとの距離感と、テクニックに対する確かな自信。。。そういうのを全て併せ持っているから、ああいうことが出来るのだと思っています。
このアルバム、もしできることなら、片手間ではなくきちんと時間を作って聴いて欲しいという感じですね。
ビールか日本酒か焼酎か、あるはバーボンか、ワインでも用意して頂いて(笑)。。。。飲めない方は、ジンジャエールかドクターペッパーあたりを(笑)。
1曲目「Take It Easy」。
いやぁ、もうスローブルーズの名品です。そして、このアルバムの目玉ともいうべき傑作でもあります。ソロ部分でいきなりピアノを弾き、すかさずギターに戻るという荒業(笑)。ギターソロとピアノソロを交互にやってのける大胆なオヤジが堪能できます。
2曲目の「Mighty Crazy」は待ってました、いつもながらのブギタイプです。軽快ですね、相変わらず。とにかく、このオヤジ、ソロの時は大胆にソロに行ってしまうのです。ベースの動き、そんなもん知らんがな、みたいな(笑)。フットストンプとギターと極上の絡み。これはローファイなロックだと言い切ってしまおう!
3曲目「Your Own Fault, Baby, to Treat Me the Way You Do」。
オヤジの普段のギタープレイをそのままピアノでやっちまってる、どろりとしたブルーズ。う〜む、ピアノ、うまいぞ。。。只者じゃないと思いますね。
テキサスの田舎のあぜ道でマンス・リプスカムとやさぐれツインギターをかましていた親分。
テキサスのみんなが一目置く、俺らのライトニン!って感じですね。ほんと、歌も素晴らしいです。
4曲目「 I've Had My Fun If I Don't Get Well No More」、5曲目「Trouble Blues」。。。どろどろさが、連続してきます(笑)。。。同じような曲調だろうが、関係ない世界なのだ(笑)。
そして、6曲目「Lightnin's Piano Boogie」は雰囲気を変える、フットストンプとピアノの軽快なインストブギが登場!途中でテンポを落とし、再びテンポアップする変幻自在の楽しい曲です。
用意して頂いた酒も進んで気持ちよくなってくる頃に登場する(笑)、7曲目「Wonder Why」。
最初のギターの低音の響きがたまらなくカッコいい、こりゃまた濃いスローブルーズです。ただ、フォークっぽいフィーリングが歌にあって、独特の味わいがあると思います。単弦のフレージングとコードの使い分けのメリハリも素晴らしく、この曲もライトニンの歌がすごくいいお気に入りの曲です。
そして、ラストの「Mister Charlie 」へ。。。。ライトニンのアルバムを飾るブルーズは、情感たっぷりの名品が実に多く、これもまさにその1つだと思います。
どこをどう切っても“音楽的には”ブルースなんですが、ライトニンの作品ってのは不思議とフォークシンガーの歌をじっくりと堪能させてもらったような気分になります。
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キャンディドっちゅう、社会派の堅いイメージのあるジャズレーベルがライトニンを録るっても、フォーク・ブルーズもある意味そういう捉え方の時代だったんでしょうかねぇ。
2008/3/9(日) 午後 5:35 [ - ]
マクシィさん、どうもです!時代的にフォークリバイバルの頃ですもんね。。。ジョン・リーとかライトニンあたりは駆り出されてますよね。。。あのムーヴメントに。
このライヴ、『モジョ・ハンド』の頃なんで、演奏自体は結構ノッてる頃ですね(笑)。
2008/3/9(日) 午後 7:14