Acoustic Troubadour

日々の窮地を脱するために

Blue On Blue

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ブルーズを中心に、新規の記事や過去にヤフートピその他に書いた雑文集
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メンフィス期の作品も一部含む、50年代シカゴ録音を集めた傑作アルバム。

1910年生まれのウルフが音楽活動(レコード録音)をスタートさせたのが1948年ということらしいので、38歳のデビューということになります。
遅咲きなんでしょうけど、あのロバート・ジョンソンとも交流があったわけですから、あのへんのデルタの猛者達と同世代ということになるわけです。

誰もが知っているこのカッコいいウルフ遠吠えジャケ!
英国ブリティッシュグループは勿論、ドアーズなんかの米国系バンドにもカヴァーされ、搾り尽くされまくった濃厚な原液のような古典です(特に、このアルバムの後に続く2ndの『Howlon’ Wolf』は、カヴァーされた楽曲数で見ても60年代バンドのバイブルのような存在でもあります)。
ただ、古典とは言っても、そのサウンドは今聴いても破壊力満点で、ブルースアルバムなんですがロックアルバムに近い、いやそれ以上の胸騒ぎ(笑)を覚えますね。

このアルバム、チェス・レーベル全作品の中でも最高ランクに燦然と輝く名盤中の名盤だとも言われていますが、実はウルフの作品はシカゴ参上前のメンフィス期にも興味深いトラックがテンコ盛りで、ジャズっぽい感じの曲まで含めバリエーションの広さというか音楽的な魅力があるブルースマンでもあります。

ウルフのハーモニカ+ヒューバート・サムリンのギターっていう黄金のコンビがあるわけですが、例えば冒頭1発目のロックフィーリーング800%の「Moanin’ At MIdnight」とかウルフのハープも軽快な「All Night Boogie」なんかのギターを弾いている、ウィリー・ジョンソンのギターも個人的には非常に好きですね。
特に、「All Night Boogie」のギターって“NY的な”カッコよさがあります。
あと、気になるのはライナーノーツなんかでも今ひとつはっきりとはしていないのですが、2曲目のメンフィス録音の傑作「How Many More Years」のピアノがアルバート・ウィリアムス説とアイク・ターナー説の両方があるようです。
ジャッキー・ブレンストンとの「Rocket88」セッションへの参加以後に、アイクがウルフのこの曲でも弾いている可能性も高いと何かで読んだこともあったのですが。。。

まぁ、そんなことより、チェスター・バーネットというなんかスマートな本名を持つこのウルフの唸り声と歌のパワーにはひれ伏すしかないです。
1曲目のあの唸り声が聞こえてくる時のゾクゾクする感じ、何度聞いても興奮しますね。
この域に最も近づいた白人は、やっぱジム・モリソンじゃないすかねぇ。。。ジムはダミ声じゃないんですけど。。。なんかこう黒光りする威圧感みたいなものが。
すごいアルバムです、ほんと(呆)。

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Bayou Blues / Clifton Chenier

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ザディゴといえば、ご存知クリフトン・シェニエです。
50年代の音源を集めたこのスペシャルティ盤は基本中の基本です。それ以降のも悪くないですが、泥臭さとダンサブルな味がたまらなく魅力的です。

これまで、ルイジアナ系はエクセロのスリム・ハーポ、ライトニン・スリムなんかを採り上げてきましたが、このクリフトン・シェニエの名盤『Bayou Blues』も外すわけにはいきません(笑)。
フランス系移民のケイジャン・ミュージックとブルース/R&Bが融合し、誕生したザディゴ。
メイン楽器がアコーディオンということで、ギターやピアノのブルーズと比べて異色な感じもしますが、恐るべき泥臭いダンス・ミュージックに仕上がってます。

よくよく考えると、アコーディオンって楽器だからこそ、鍵盤とブルーズハープを足したような実に粘っこいリズムとメロディの演奏が可能となるのだ、という事実がまざまざと思い知らされますね。
勿論、バンドには後にブレイクするフィリップ・ウォーカーやロンサム・サンダウンなんかも参加しているわけですが。

シャッフル・ビートが最高のノリで、クリフトン・シェニエのヴォーカルがカッコいい。
初めて聴いた時、アコーディオンなんかよりもシェニエの声に参りましたね。

「The Things I Did For You」や「Eh, Petite Fille」なんかの熱唱は、ザディゴというカテゴリー以上にブルーズ、R&Bの魅力を凝縮したような素晴らしさがあります。
1発目「Boppin' The Rock」のインストナンバーから最高なんですけどね。

一気に聴ける名盤です。
ワイルドですノリが、実に!素晴らしい!

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昔、私が20代の青年だった頃、暇さえあれば行きつけの都内の某中古楽器屋に行っては、よくギターの品定め、試奏やってました。
そこの頑固オヤジみたいな店長に「ピックアップが○○で、○○年もので、そのぅ。。。ネックがこういう感じで、、、云々」みたいなことをベラベラ話しかけ、あれこれ試し弾きしては、「う〜ん、このへんのフレットの弦のビビりが、どうたらこうたら・・・」と繰り返してたわけです。
はっきり言ってウザいことしてたわけですね(笑)。
だらだらと長時間そうやってると、いい加減苛立った頑固親父の店長がですね、「あのね、お客さん、ギターっつうのはね、腕なんだよ、腕!関係ねぇんだよ、安モンだろうが何だろうが。そっちの安い方買って、腕を磨くんだよ」と、商売としては聖域を侵食するようなセールストークをかましてきてました(笑)。
「ハイ、仰るとおりっす!」

という意味では、ボビー・ウーマックって人はそれなりに浮き沈みらしきものもあったアーティストですが、彼を支えたのは、あのカッコいいギターを弾く腕前だったとも言えます。
サム・クックやウィルソン・ピケットのバックは勿論、スライにしても何にしても、ギタリストとして現場くぐってますね(笑)。
現場を知る男が強いってのは、会社でも同じですね。。。彼を支えたのは、ギタリストの腕と力強くも深いソウルを感じる(ある意味、男をも泣かせる)声、あのサブ北島みたいなパンチパーマ(これは、違いますね)ですよ。

ストーンズがカヴァーした曲で初期の最高傑作は何かと問われれば、(熟慮の末。。。笑)やはり「It’s All Over Now」かもしれないなぁ、と思う今日この頃です。

それほど、彼らのこの曲が好きなわけですが、ボビーのヴァレンティノズ時代のオリジナルを初めて聴いた時も感動しました。
再録ヴァージョンも勿論好きなのですが、やはり60年代ヴァージョンのグルーヴが最高です(私は、サム・クックのソウル・スターラーズなんかの音源を集めたコンピ、サー・レコード・ストーリーで聴いてます)。

ボビーの場合、ウーマック・ブラザーズ期も含めそもそもそれ以前からのゴスペルの下地があり、それにやっぱ何と言ってもギタリストとしての腕、ソングライティングのセンス、おまけにトレンドをさらっと取り込む感度(≒マーケティング・センス?!。。。笑)。。。

名盤『Lookin’ For A Love Again』あたりを持ってこようかとも思ったんですが、浮き沈みの男ウーマックに敬意を表して、2枚のコンピを。

写真上は名盤『Lookin' for a Love Again』とカントリー寄りの『B.W. Goes C.W.』をミックスしたジャケも最高な『Lookin For A Love 1968-1975』。
下は70年代以降を中心に代表曲を網羅した『Poetry In Motion』。。。こちらのジャケも渋いです。
名曲「Lookin' for a Love」は勿論、「Fly Me to the Moon」の生々しさの残るギターサウンド、「That's the Way I Feel About 'Cha」のカッコ良さ、ファンキーでカッコいい「I Feel A Groove Comin' On」、ポップに仕上げた「Sweet Caroline」、心に沁みる「I’m So Proud」、どれも素晴らしい曲です。

腕に覚えあり。
恐るべき才能です。

そう言えば、ストーンズの『Dirty work』セッションへの参加は嬉しかったのですが、「ハーレム・シャッフル」で出来上がったミックスが、バックコーラスレベルに役割を抑えられたことに憤慨しミックと大喧嘩してましたね。
何となく彼らしくて好きなエピソードです(笑)。

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英国のトラッド・ジャズそのものにあまり詳しくはないんですが、スキッフル同様にイギリス人ならではのミクスチュア(≒ごちゃ混ぜ感覚?!笑)がやはりあるように感じます。

英国初のエレクトリックのリズム&ブルースバンド、「アレクシス・コーナーズ・ブルース・インコーポレイティッド」の4枚目(。。。いや、ライナーノーツによると録音時期から実質的には2ndになるらしい)渋いアルバムです。

アレクシスの渋いジャケ同様に中味もジャジィで楽しめるのですが、やはり本場アメリカ・ニュー・オーリンズのジャズを英国人独特の感性で調理したような苦味、異物感のようなものを感じますね。
勿論、それはカッコ良くもあるわけなんですけどね。

昔から、日本人は物真似(猿真似?)がうまいなんて半ば自嘲気味に教え込まれてきたとこがありますが、英国人ってのも独特の「加工センス」がありますよね。
そういう意味では、60年代英国もサウンドの加工貿易国として極上の輸出品を輩出してきたわけですからね。。。


とは言え、伝説とも言うべきイーリング・クラブで産声を上げたアレクシス・コーナーによるギターと、盟友シリル・デイヴィスのブルーズ・ハープを二枚看板にした「アレクシス・ブルース・インコーポレーテッド」の、このアルバム、洗練されたクールなジャズと奇妙で独特なサウンドが詰まっていて興味深い仕上がりになってます。

ジャズなんですが、サウンドにブルーズっぽさが絶妙にブレンドされているのが最大の特徴ですが、より本場のシカゴ・ブルーズに傾倒し後にアレクシスと袂を分かち合うシリルに対して、アレクシスのギターはジャズとブルースと、ある意味ブリティッシュ・トラッドをミックスした独特のものがあります。
たしかにフレーズはブルーズマナーをベースにしてますが、ジャズっぽいサウンドへの活かし方が面白い仕上がりになってます。
ホーンもピアノもギターも、非常にクールな仕上がりになっていると思います。


でも、まぁ、そんなこと以上に。。。アレクシス・コーナーの最大の功績?!は、彼とシリル・デイヴィスのブルース・インコーポレイテッドが出演した地下のイーリング・クラブに出入りしていた10代後半から20歳前後の若者達に刺激を与えたという重大な事実なのは言うまでもありません。
クラブに入り浸ってた10代の若造どもってのが今となっちゃすごいメンツです。。。


エリック・クラプトン、エリック・バードン、ジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカー、ポール・ジョーンズ、ロン・ウッド、ロング・ジョン・ボルドリー、フィル・メイ、レイ・デイヴィス、デイヴ・デイヴィス、ジェフ・ベック、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ディック・テイラー、デイヴ・クラーク。。。


デイヴ・クラークかなんかもインタヴューで語ってましたが、この辺の連中(今となっては団塊の世代とも言えるのですが。。。笑)は英国で徴兵制が廃止になって最初のティーンエイジャーとも言うべき世代らしいですね。
つまり、戦争へ駆り出される心配の無くなった――彷徨う世代、怒れる子供たち、数年後のブリティッシュロックを支えるアートスクール世代ってわけですね。。。なんちゅうか、今の日本で言う“松坂世代”みたいなもんすかね(ちょっと違うな。。。笑)。


例えば、ある資料を読むと、62年3月頃に再会した10代のミックとキースはこのアレクシス・コーナーが出演しているイーリング・クラブに初めて出かけてます。
そして、いつの間にか常連となっていくわけですが、アレクシス・コーナーって人が面白いというか太っ腹なのは、こういう若手連中の中でもやる気のあるヤツはどんどんステージに立たせりしてるんですね。
これって結構、今となっちゃめちゃくちゃ重要なポイントだったのかもしれませんよね。
アレクシスのこの功績って大きいですよ。
ミックとキースもアレクシスのギターと当時ブルース・インコーポレイテッドのドラマーだった、なんとチャーリー・ワッツ!をバックに従えてステージで演奏してます。

アレクシスはミックのステージでのアクション=動きをかなり気に入って、度々ステージに立たせて歌わせてますが、キースの下手くそなギターはさすがに駄目だったらしく、途中で引っ込ませたり、ミックの指名に比べステージでの演奏にあまりお呼びがかからなくなってしまうんですね。
A型のキースも相当にへこんだはずで(笑)、今でこそ死神のようなキースですが、当時はかわいい10代ですからね。。。ミックとアレクシスが親密になっていくのにも寂しさを覚えたはずです。
唯一、キースの十八番チャック・ベリーのロックンロールをプレイする時だけはアレクシスもあのビートについていけず、キースに任せたらしいんですが(笑)。


実は、このじめじめしたイーリング・クラブの常連でもう一人、超重要人物がいるわけです。
有名ですね。。金髪のエルモォことブライアン・ジョーンズですね。
このブロンドのスライド弾きにキースは惚れ込んでたわけです。
当時21歳の青年だったブライアンは、自分のバンドメンバー募集を始めます。
ブライアンはジャズにも素養があったわけですが、彼はギタリストとしてテクニックのあるジョフ・ブラッドフォードと仲が良かったんですが、ある日キースはジョフと喧嘩をしてしまうわけですね。
ジョフはブライアンに語ってました。。。「妙なロックンローラーの取り巻きがいるんだな」。
キースはブライアンと組みたいと思ってたんですが、ジョフと喧嘩してしまったため、ブライアンにも嫌われるだろうと思ったようです。


でも、ブライアンはジョフに向かって言ったんですよ。
「てめえらこそ、クソみたいなもんだ。俺はこいつとやっていく」

いい話じゃないですか(笑)。

Doc Watson/Doc Watson

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これも、名盤です。。。
この神業ピッキングは何なのだ。
ブルーズ・フィーリングもあり、ロールする感じが素晴らしいの一言です。
クラレンス・ホワイトとドク・ワトソンのギターってのはホント、グルーヴィーだと思いますね。

「Black Mountain Rag」あたりは当然ながら聴きものなんですが、ブルーズやラグやインストだけじゃなくヴォーカルものも味わい深いです。
「Omie Wise」なんかの切ないメロディ、ギター音、声、どれも魅力ですね。
彼の音楽を聴くと、これが本当のフュージョン・ミュージックなんじゃないかと思ったりもします。


「Doc's Guitar」なんかも、あのスピードで正確かつ綺麗に鳴らしますよね。。。天才というか神ですね。
20代の頃にタブ譜を手に入れたんですが、眺めただけで挫折しました(笑)。

あと、いつ聴いてもカッコいい「Deep River Blues」。
1家に1枚、ドク・ワトソンです。

ドク・ワトソンに比べたら、私なんか毛虫みたいなもんです。
毛虫も偉いんですけど(笑)。

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