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「クレイジーダイヤモンド」より
”ダギー・フィールズはシドの精神病が一段と進行したことに気づいたと言う。
「シドは緑色のヘシアンクロス(麻などで作った丈夫な包装用の布)のカーテンを部屋に掛けていた。
ある日、彼は更にたくさんの布を持って帰ってきて緑のカーテンの上から新しい布をピンで留め
外から太陽の光がいっさい入らないようにした。昼間はほとんど部屋で寝ているからね。
それでもう窓を開けられなくなり結果的にだんだんとシドの部屋から漂ってくる悪臭がガマンできないほど
ひどくなってきた。彼はいつも部屋に閉じこもっているのだけれど彼が風呂に入った隙にぼくはこっそり入り込んでは
窓を開けて換気をするようにしていた。」
このような状況は当然、少なからぬ軋轢を生じフィールズはとうとう頭にきてシドと口を聞かなくなり
いちいち彼の世話を焼くのはやめて放っておくようになっていた。
しかしフィールズはこの方針を後悔する結果になった。というのは、シドがアパートメントの旧式の
電気コンロで料理をしようと試みたからである。
「この頃はぼくも依怙地になっていたので何かが焦げるにおいがしてもシドを見にいったりしない
と意地になっていた。でも結局その臭いがガマンできないほどひどくなってきたんだ。
玄関から廊下は黒い煙が充満していて台所へ行く道もよくわからないくらいだった。たどりついてみると
シドがフライドポテトを作ろうとして油を火にかけたまま放っておいたということがわかった。
油は黒コゲになって空になってしまいナベの取っ手が溶け始めていて台所中が壁から天井まで真っ黒だったよ。
それなのにシドはやって来てただ火を消したかと思うと声を上げて笑いながら自分の部屋に引っ込んじゃった。」”
<コメント>
シドが厚いカーテンで窓を覆ったのは「監視されている」という懸念があった可能性がある。
そして、シドが同居人のフィールズを困らせるのは、フィールズが集団ストーカー加害者である可能性がある。
「ナベ焦がし事件」は、前後のことが何も説明されていないのでコレだけ見るとシドが狂っているようにも
見えるが、実際には前後に2人の間でいろいろあり、この本でそれのことは語られていないだけなのではないか。
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