|
フランツカフカ著「審判」より
”誰かがヨーゼフ・Kを中傷したにちがいなかった。悪いことは何もしなかったにも関わらず、
ある朝彼は逮捕されたからである。”
”いったいこれはどういう男たちなのだろう?なんのことを話し合っているのだろう?
どういう役所の者なのだろう?だってこのオレは法治国に住んでいるのだ。
国中が平和だし法という法はすべて巌然として存在しているのだ。
ひとの住居にふみこんで不意を襲うようなまねをするとはいったい何者なのだ?”
”「いったいどうして逮捕されることがあるんです?おまけにこんなやり口で?」
「またぞろ始まりましたな」とその監視人は言い、バターパンを蜂蜜の入れ物に浸した。
「そういう質問には答えませんよ」”
”「これが私の証明書なんだ!」
「そんなものが俺たちに何の関係があるんだ」と大男の監視人はもう声をはりあげて言った。
「子供より始末の悪い奴だ。いったいどうしてほしいんだ?俺たちはただの監視人なんだ。
その監視人と身分証明書だの逮捕令状だの、そんなことを議論してそれであんたの呪われた大きな訴訟事件に
すばやくかたをつけようとでも言うのかね?俺達は身分の低い雇われ者なんで、
身分証明書などは見たところでワケが分からないし、あんたの事件とのかかわりあいと言ったら
毎日何十時間あてあんたのところで見張りをしてその分の給料をもらうというだけのことなんだ。
それが俺たちの全部というものさ。ただしかしその俺たちにも、俺たちの勤めている高級な役所では
こんな逮捕を行う前に逮捕の理由や被逮捕者の人物などについて
きわめて正確に調査をしてあることぐらいはわかっているんだ。
その調査にはまちがいなんかこれっぽちもありゃしない。俺の知ってる限りじゃあ、
そして俺の知っているのは一番下っ端の階級の者なんだが、俺たちのお役所は民衆の中に罪を探しまわる
なんていうまねはしていないんで、法律にもあるとおりただ罪のよってひきつけられるというだけなんだ。
そしてそのために俺たち監視人を送ってよこさねばならなくなる。
コレが法律というものさ。どこにいったい間違いがあると言うんだね?」”
カフカはユダヤ系なので集団ストーカーのことを少々知っていたのかもしれない。
|