|
原題: THE CHRONICLES OF NARNIA: PRINCE CASPIAN 製作年度: 2008年
監督: アンドリュー・アダムソン 上映時間: 150分
製作総指揮 ペリー・ムーア 原作 C・S・ルイス
音楽 ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ 脚本 アンドリュー・アダムソン 、クリストファー・マルクス 、スティーヴン・マクフィーリー
ジョージー・ヘンリー(ルーシー・ペベンシー)
スキャンダー・ケインズ(エドマンド・ペベンシー)
ウィリアム・モーズリー(ピーター・ペベンシー)
アナ・ポップルウェル(スーザン・ペベンシー)
ベン・バーンズ(カスピアン王子)
ピーター・ディンクレイジ(トランプキン)
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(グロゼール)
セルジオ・カステリット(ミラース)
ワーウィック・デイヴィス(ニカブリク)
コーネル・ジョン(グレン・ストーム)
ヴィンセント・グラス(コルネリウス博士)
ダミアン・アルカザール(ソペスピアン卿)
リーアム・ニーソン(アスラン)
ケン・ストット(松露とり(トリュフハンター))
エディ・イザード(リーピチープ)
シェーン・ランギ(アステリウス)
◎採点:★★★★☆
◎レビュー:興味深い“教訓”映画、『ナルニア国物語』
『ナルニア』の第1章は、敵の「白い魔女」があんまり怖くなくて残念でした。
メインのボスキャラは、もっと絶対的に強くて、ナルニアの創造主?であるアスランとも対等に渡りあうくらいであってほしかったです。
また、主人公の4人の子供たちも、ナルニアに“偶然”迷い込んだくらいの印象で、彼らがナルニアの“救世主”としてふさわしい活躍をしたようには思えませんでした。
主役たるもの、もっと活躍して欲しかったです。
けれども、この第2章は敵がかなり手強い連中で、なおかつ、主役たちもそれぞれに見せ場があり、壮大なスペクタクル映画として楽しめました。
〜・〜 <あらすじ> 〜・〜
第1章で、主人公の兄弟4人がナルニアを去り、イギリスに戻ったあと、ナルニアの国は“テルマール人”という人間たちに侵略されました。
そして、元々のナルニアの民(しゃべる動物や半身半獣たち)はほとんどが殺され、かろうじて生き残った者たちも、“森”に追いやられました。
テルマール人がナルニアを征服してから300年。
テルマールの王、カスピアン9世は若くして死去。
王の弟ミラースが、摂政としてテルマール王国の実権を握っていました。
ある日、ミラースに実子ができると、ミラースは、先王の子、カスピアン王子の暗殺を命令。
それを知ったカスピアン王子は、ナルニアの民が住む“森”へと逃げ込みます。
(また、時をおなじくして、主人公の兄弟4人も、1300年ぶりにナルニアに・・・。)
・・・そうして、いま、王子を追ってきたテルマール人と、“森”に住むナルニアの民とのあいだで、<決戦>の火蓋が切られるのです!
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
たしかに、“驚くような魔法”や、“摩訶不思議な生物”が描かれているだけでも、充分おもしろいファンタジーだと言えるでしょう。
しかし、わざわざ子供のために作るのならば、「子供のうちに知っておかねばならない教訓」を含むに越したことはありません。
そして、そういった映画のほうが、深みもあり、あとあと心にも残るというものでしょう。
「子供のうちに知っておかねばならない教訓」。
それは、たとえば、「世の中には、“悪い奴”もいる」ということ。
それは、たとえば、「自分のなかにも、“弱さ”がある」ということ。
それは、たとえば、「人は、“勇気”を持って戦わねばならない時がある」ということ。
ファンタジー映画『ナルニア』の良い点は、単なるおもしろいファンタジーにおさまらず、「人間の心理」を描きだそうとしているところでしょう。
たとえば、第1章では、次男エドマンドが白い魔女にたぶらかされるシーンがあります。
このシーンで、多くの観客は、エドマンドの心の弱さに憤りをおぼえるでしょう。
けれども、また、「自分自身のなかにもエドマンドと同じような弱さは在るんじゃないか?」と想うかもしれません。
たとえば、第2章では、テルマールの権力者たちによる、薄汚れた“裏切り”の数々を観ることになります。
もしかすると、この映画で、子供たちは学ぶかもしれません。
たとえばそれは、「“知恵”は、時には“正義”に、しばしば“悪”に味方する」ということ。
たとえばそれは、「“知恵”のある者も、神をも恐れぬ“傲慢な心”に取りつかれれば、足元をすくわれる」ということ。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
たしかに、今回の『ナルニア』は、テルマール人(一般の兵士)に対しての配慮がなされていませんでした。
たしかに、彼ら1人1人にも「家族」はいるのですから。
たしかに、今回の『ナルニア』は、人を殺めることへの躊躇が描かれていませんでした。
それはたしかに、子供向け映画として、見過ごせない欠陥です。
けれども、大筋では、「人間の心理」を描き出そうとしている姿勢が評価できます。
それに何より、戦闘シーンがハラハラ・ドキドキで、“男の子”にはたまらない映画だと思います。
よって、わたしは、この『ナルニア』シリーズを、まだまだこれからも観ていきたい、期待したい、と思っています。
<結論>
第2章「カスピアン王子の角笛」は、第1章「ライオンと魔女」をはるかに超えた、なかなか興味深い映画でした。
|
スピノザさん、お久しぶりです。
カスピアン 早速 ご覧になったんですね。
>わざわざ子供のために作るのならば、「子供のうちに知っておかねばならない教訓」を含むに越したことはありません
って、ほんとですね〜。「ライオンと魔女」でのエドマンドの裏切り(!?)むかついた反面、(自分なら、どうするか?)と考えさせられました。
私はまだ絵本でしか「カスピアン」見てないんですが・・。
「ライオンと魔女」に比べてすっごい感情移入できたんですよね!
劇場で見れたら、見たいなーって思ってます。スピノザさんの意見、ためになりました!!
2008/6/2(月) 午後 5:31
↑何なんでしょうね…何が目的なんでしょう。。
ナルニアは娘が観たい観たいと言っておりますよ。
私はとりあえずパスですが…何故…(笑)
スピノザさんはギドク作品お好きでしたよね…ブレスは近くでやってないのですかー?
行きたいんですけどもねー
2008/6/2(月) 午後 6:21
sanaeさん、こんばんは。
↑上のは、宣伝だと思います。何か通信添削とか怪しい受験参考書を買わせようという目的の、妖しい宣伝です。削除しておきます。(笑)
ブレスは、大阪の心斎橋で観れるのですが、ちと遠いんです。独り身のときは気にせず行っていましたが、いまは妻が妊婦なので、あまり心斎橋まで連れてあそびにいくのは気がひけます。まだ新婚ですので(笑)。DVDでも充分、観ていない作品だらけですので、当分、DVD生活のつもりです。
韓国映画は、ただいま、“アニメ”を手に入れて保管(苦笑)しております。あと、チルソクの夏があります。あ、いちおう邦画でしたっけ?
ただいま書きかけのレビューとして、パッチギがあります。けっこうおもしろかったですよ。・・・って、これも邦画。(笑)
ギドク作品はサマリア、春夏秋冬そして春、を観たいと思っています。が、「お好き」でしょうか?(笑)かもしれません。でも、悪い男は、観ていて気分悪かったです。(泣・・・笑)
2008/6/2(月) 午後 6:36
maoさん、こんにちは。
あ〜。こりゃまずいことを発見。すいません〜。
わたくし、sanaeさんの上にあった、宣伝コメントを削除したせいで、まるで、sanaeさんが、maoさんのコメントに文句を書いているようにしてしまいました!(汗)ごめんなさい。わたくしが悪いのです。sanaeさん、maoさん、お許しを。(謝)
さて。コメントありがとうございました〜。
「ライオンと魔女」もそこそこ良かったですが、今回はけっこう面白いですよ!
一部、繊細さ(配慮)が足りないと思われる点(たとえば、人を殺すことに躊躇がなかったりする点)はありますが、映画としておもしろいので、お子さんが観たがるのなら、(そして少し残酷なシーンに耐えられるのなら・・)ご覧になるのもいいと思います。
壮大なお話なので、特に戦闘シーンは、やはり劇場で観られるのがおもしろいと思いますよ!
2008/6/2(月) 午後 6:43
sanaeさんへ。
ごめんなさい。
上にも書いたとおり、宣伝コメントを削除したために、宣伝コメントを指していたsanaeさんの矢印が、結果的に、ちょいときまずい感じになっちゃいました・・・。お許しください。(謝)
2008/6/2(月) 午後 6:47
いまだに見ていないナルニアです…。
段々、忘れています…。
覚えていたら、見ようとおもいます(苦笑)。
2008/6/3(火) 午後 4:15 [ yutake☆イヴ ]
yutakeさん、こんばんは〜。
yutakeさんも第1章は観たけど、つまんなかった派?でしたっけ。(笑)エンジェルさんのブログを復習してきたら、お子さんを誘っても観たがらないとのこと(涙)。それはなかなか観にいく機会もなさそうですね・・・。(苦笑)
ちなみに、覚えてなあかんのは、「アスランというライオンが、結局、水戸黄門やねん」という第1章の展開。それを覚えていらっしゃれば、大丈夫でしょう。あとは、4人が王様やったことくらいが必要な知識で、そのほかは新しいナルニアだと思います。
以上を覚えていたら?観てみても良いかもしれません。
でも、ぼくも☆4つで、5つじゃないので、無理強いはしませんよ〜。(←☆5つなら、無理強いするんかいな??笑)
2008/6/3(火) 午後 11:49
↑おっしゃる通りです。1作目は、良くも悪くも、児童文学であるC・J・ルイスの原作の忠実な映像化でした。ですから、「昔々あるところに…」的な出だしで、結末も“悪い魔女”が退治されると、みんな魔法が解けて、生き返る…という毒のないストーリーでした。
ところが、この2作目は、良い意味で原作から逸脱し、子供には目を覆うようなシーンも多いですが、それが返って物語の深みや映画としてのドラマティックな部分に繋がっているのだと思いました。
2008/6/16(月) 午後 4:29
やっくんさん、こんにちは。
そうですよね。「ドラマティック」な映画になったと私も思います。1作目も、もうすこし毒があると面白かったでしょうね。魔女の狡猾な性格や、弟の人としての弱さをよりクローズアップして描いてくれたなら、深い話になったのではなかろうか、と思いました。
2008/6/17(火) 午後 1:01
7/9(水) 午前 11:49 さん、おはようございます。
子供向けにしては「戦争の恐ろしさ、非情さ、むなしさ」を感じましたね。一将成りて万骨枯る。少数の権力者たちの欲を満たすために、双方にとって多大な悲劇が生じます。戦争って、本当に「罪悪」ですよね。(怒)子供の精神にも、戦争を憎む心が育って欲しいと思います。
2008/7/10(木) 午前 8:16
カスピアン王子の角笛!良かったです〜^^
私、2回も観にいっちゃいましたぁ♪
2008/7/11(金) 午後 1:43
にゃんこまるさん、こんばんは。
良かったですよね〜。おもしろかったとぼくも思いますよ!
2回御覧になったのは、ヤフーのレビューを拝読しているので、存じておりますよ。(笑)本当に気に入りなさったのですね!
また次回、続編が楽しみですよね〜。
2008/7/13(日) 午後 9:24
こんばんわ♪
面白かったですよね。ただのファンタジー映画ではなく人間の心理が描かれていますよね。
今更ですが、TBさせてくださいね(0_)0
2008/12/28(日) 午後 9:04
流風月海さん、こんばんは。
コメント、ありがとうございます。
ハラハラ、ドキドキ、面白かったですね!
単にファンタジーな世界というだけでなく、人間の心理がしっかり描きこまれているから、この原作は、ロングセラーとしていまだに読み継がれているのでしょうね。
次回作も楽しみにしています。
TBありがとうございます。
2008/12/29(月) 午後 9:20