“スピノザ”のブログです ♪

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中学生のころ、顔の左半分が赤い痣(あざ)に覆われている女の子がいました。

べつに、同じクラスになったことはありませんでしたが。

彼女の顔は遠くからでも目立ち、視界に入ると「彼女だ」とはっきり分かりました。



当時の私は、自分の容姿に自信のない人間でした。

ですから、ああやって顔に大きな痣がある彼女の心境は、いかなるものなのか。

やはりつらいと想うているのか、それとも、それを気にせぬ強いこころの持ち主なのか。

そんな好奇の目で、彼女の顔を見ていました。

そして、彼女が友人たちとともに歩きながら、笑顔でいたりするのを見て、安堵したものです。



・・・まったくもって「大きなお世話」だ。



私はなぜ、自分の容姿に自信がないのか、それをまともに考えたことはありませんでした。

私はつねに、カッコイイ男子と自分とを比較して、自分を劣っていると結論づけていました。

私はひとから注目されたかったのかもしれません。



大人に近づくにつれ、自分が、思春期のころ思っていたほどには不細工でないことに、気がつきました。

いまなら私は、自分の顔を、ただの「平凡な顔」だと言うでしょう。

そして、主観的には「見ようによっては悪くないな」と、ひとり思っています。



もちろん、自分ひとりで自信をもつようになったわけではなく。

これまでに、幾人かのひとから、うれしい言葉やありがたい言葉をもらって、「自分は、嫌われてない」と思えるようになったからこそ。



私はいまでも、対人関係が苦手です。

もちろん、はたから見ていてそう見えないこともあるでしょう。

でもそのときは、単に私が本来の私ではなく、いつわりの私だからだ、と感じています。



つまり、私は、この歳になっても、自分の劣等感に、いまだに負けそうになることがある、ということです。

思春期なんて、とうの昔にすぎさり、いまでは、思春期の子供たちにアドバイスをする立場にあるというのに。


〜・〜・〜・〜


『ジロジロ見ないで 〜“普通の顔を喪った9人の物語”〜』というこの本は、病気や事故のために、顔に障がいを負ったひとたちが、自分たちの想いを綴った作品です。

(障がいと言っても、肉体の動きが不自由という意味よりもむしろ、社会的な障がい、たとえば就職差別に遭う、だとかいう意味のようです。)

私は最近この本を読んで、はじめて、あの中学生の頃の女の子のあざが、「単純性血管腫」と呼ばれる病気であることを知りました。

私は安易に「皮膚を移植すれば治るんだろう」くらいに思っていましたが、必ずしもそうではない、ということも。



ちなみに、TVであの“仮面ライダー2号”を演じた役者さんも、この本に登場されます。

コメンテイターとかではなく、大火傷を負って元の顔を喪った男性として。



あるかたが書かれたことに、すこしだけ覚えがありました。

それは「子どものころの私は、人に見られることにおびえながら生活していた」ということです。



私には、あざはありませんでしたが、妹がひとりいました。

私の妹は脳に障がいがあって、体は大きくなっても、脳は赤ん坊のままでした。

ですから、見た感じ、変だ、おかしい、ふつうとはちがっている、というのが分かります。

家族で出歩くこと、それが、私には苦痛でした。

なぜなら、すれちがう人、すれちがう人、私たち家族を、妹を、見るからです。

時に、それは、好奇のまなざしで。

時に、それは、異様なモノをみる目で。



いまでこそ、べつだん何とも思いませんが。

しかし、子どものころ、街を歩いていて、同年代の子どもたちが可笑しそうに私(たち)を見る目。

それが、たまらなく、苦痛でした。



あるかたは、次のように書いていらっしゃいます。

「あぁ、私はあるがままの自分でいて、いいんだなって……。そう思えるようになるまで、およそ10年かかりました」



これは、“よくあるセリフ”でしょうか?



大切なコトは、いつも単純なものです。

私は、このかたの口から語られた、この言葉に、ふかく感動し、元気づけられました。



「事実」と、それに裏打ちされた「言葉」には、揺るぎない“重さ”があります。

買おうか買うまいか、何度も迷っていたのですが、「買って良かった」と思える1冊でした。

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1/16(金) 午前 8:39さん、おはようございます。

たとえば、わたしはアトピー性皮膚炎で、季節の変わり目だとかに顔や体にすこし水ぶくれみたいなのが出来たりします。
まあかゆいのは大変腹立たしいですが、薬剤で症状をコントロールできるので、目立たないことも多いため、あまり気にしていなかったりします。てか、わたしの場合、もとの顔の造作のほうが、よほど劣等感が・・・(苦笑)。
しかし、知り合いの女のひとで、わたしなんかは「あれ? そうなの?」と思う程度なのだけれど、「そのことに強い劣等感をもって生きてきた」と言っていました。「わたしもいちおう女だから、アトピーが顔にでるのはとてもつらかった。結婚できないと思っていた」とも。
元が整った顔立ちで、今はさほど症状もひどくないので、周りは気づかないくらいなのに、本人は、思春期の頃とても気にしていた、と言っていました。

(つづく)

2009/1/16(金) 午前 9:34 スピノザ

(つづき)

まあ、顔・顔言うてますが「年の功」?ていうか、年を重ねるとそれが顔にあらわれてくるので、たとえ平凡な顔でも味は出てくるな、ふふ・・とは思います。って、自分で言う私は変なやつ。(苦笑)

いまでも劣等感が強いのは「くせ毛」。そんなに強い癖じゃあないのですが、それでも自分ではこの「くせ毛」が大嫌いです。でも、ストレートの人にはむちゃくちゃ羨ましがられるんですよね・・。交換してもらいたいものです。(笑)

たしかに、目で見えない障がいのほうが、周りの人たちの無理解からつらい思いをされるでしょうね・・。
わたしも昔は自閉症などの知識がなく、騒いでいる子供がいると、「親の躾がわるい。情けない親だ」と思っていました・・。我ながら恥ずかしいことです。
しかし、今は、かんしゃくを起こしたりしている子を見ると、必ずしも親のせいではないかもしれない、と考えるようになりました。
自閉症に関しては簡単な本だとか『マラソン』という韓国映画とかで知ったくらいの知識ですが。
昔、母が言っていた、「知らない」ことが罪になることもある、という言葉を思い出します。

(つづく)

2009/1/16(金) 午前 10:08 スピノザ

(つづき2)

障がいがあるひとを見かけたときの“視線”もむずかしいですね。見つめもせず、無視もせず・・。意識をしてしまうのはおのれの未熟さとしていったん置いておいて、人として、相手のかたに失礼にならないように振る舞いたいものです。

そう。子どもは、不思議がりますものね。そんなとき、親御さんもそれはお困りになるでしょう。どうしようもないことです。

担任してるクラスの生徒には、たいてい卒業式のときに、妹のことを話したりします。さすがに「人権の授業」でしゃべるのは、あまりに話題がぴったりで、気恥ずかしいからやりませんが。それに、卒業した生徒たちも、卒業式にしゃべると割合に話をおぼえてくれていたりします。
卒業式となると、たとえそれまでは「この先公、嫌い」と思っていても、もう最後だから、優しい気持ちで聞いてくれますし。(笑)

相手が子どもの場合は、避けたり隠したりせずに、きちんと説明するというのが、出来ることの唯一のことなのかな、と思ったりします。
それもなかなかむずかしいですが。

2009/1/16(金) 午前 10:19 スピノザ

ここで引っ張り出すのは気が引けますが、
十二国記で掌中の珠として大事にされていた姫がクーデターによって
放り出され、初めて、姫の父親である王の非道な振る舞いを知る…。
姫は「私は何も知らなかった、教えてくれなかった!」とブチ切れますが
「知らなかったことこそ、知ろうとしなかったことこそが罪」ということを
とてもわかりやすく描いていたなぁ…と思います。
すべてを知ることはムリだというなら、ワタシたちは何事に関しても
謙虚であらねばならない。常に省みなければならない。
…これもなかなかムズカシイですが…(汗)

2009/1/16(金) 午後 3:01 [ エンジェル ]

エンジェルさん、こんにちは。

十二国記、読んだのにほとんど忘れているわたし・・・。(苦笑)
「現実を知らぬままに生きていた」お姫様のお話。かわいそうだけれど・・。「知る力」も無かったのでしょう。周りの雰囲気だとか察したり、物事の成り立ちだとかを熟慮したりする力もなく、のほほんと・・・。自分の食べ物を、服を誰が調達するのか、働く者と働かずに裕福な生活をしていた自分との関連性。まったく考えなかったのでしょうね。

謙虚に生きるって難しいですね・・。
日々、怒りや憎しみや妬みや・・他者を軽蔑することで自分に優越感をかんじようとしたり・・そういう負の感情に負けています。

2009/1/18(日) 午後 1:56 スピノザ

1/16(金) 午後 4:54さん、こんにちは。

見た目じゃわからない、いろいろな症状が、障がいと呼ばれていますね。まだまだ私に知識がなく、あまりよく分からないのですが、学習障がいとか発達障がいとか注意欠陥他動症とか、でしょうか。

「障がい」とは、適切なケアを、学校や社会に促すため、病名を作り出しているのかもしれません。それが「障がい」と認められたら、その子に合った、手厚い教育が受けられる、とか?

でも、「障がい」があるからと特別視され、人と人の関係として溝ができてしまうとしたら、悲しいです。

もしかすると、根本的には、健常者と障がい者が、対比されるものでなく、ふだんからまざりあい、境界のあいまいなもの、として扱われるようになれば良いのかもしれません。

何を書いているのか、自分でもよく分からないまま書いていますが(苦笑)、「苦手」と「障がい」の溝が限りなく近くなり、単にいずれでも、その子に合ったケアが与えられたなら。
誰だって、「苦手」はあるわけで、「障がい」だって、その一種くらいに見なされていけば。
などと思いました。単なる理想論ですが。

2009/1/18(日) 午後 2:10 スピノザ

同じ保育園のお母さんにも、顔半分があざORやけど!?で紅くなってる方がいますがお顔立ちそのものは美人で・・。
最初、その方シングルマザーだったのですが、その後再婚され
今では下に二人も生まれていて幸せな姿を見てほっとするというか
・・・その方にとっては、余計なお世話なのでしょうが^^;

スピノザさんも、いろんなジレンマ抱えてこられたんだなぁって・・

2009/1/24(土) 午前 9:49 MAO

maoさん、こんにちは。

この10年、教員をしていて、担任のクラスの保護者に、シングルマザー(ファーザー)のかたが増えたという実感があります。
シングルマザーで、1人で子供を育てるって、たいへんなことだと思います。そのことにまず感心します。うちは私立で学費も高いですから、なおさら想うところです。
ただし、子供はなかなかそんな親の背中を見習わず、むしろ親の目を盗んで悪さをし、親を悲しませることも少なくないのは、切ないことです。担任をしていると、そういう場面を頻繁に体験します。

余計なお世話でしょうけど(苦笑)、再婚して幸せになれたら、それに越したことはありませんものね。再婚相手のかたがいいかたなら、お子さんにとっても、いいことでしょう。

顔のあざがよりそう思わせるのだとしても、相手がだれであろうと、人の幸せを願うのが人情というものですから。

2009/1/24(土) 午前 11:11 スピノザ

スピノザさんは、いい先生なんだなぁ〜と
こんな優しい思いやりのある教師から
卒業式にステキなメッセージを
もらえる生徒さんたちは幸せですね。

社会が複雑になると、子供たちを取り巻く
環境、特に家庭もさまざまに・・・
大変なお仕事ですが「あるがまま」
お体に気をつけて、取り組んで下さい。

「ジロジロ見ないで」初めて知りましたが
「見ないで」と言いながら、表紙が写真なのがいいですね。
是非、読んでみたいと思います。

2009/3/13(金) 午後 6:45 [ ほし★ママ ]

ほし☆ママさん、ご訪問ありがとうございます!

あんど、「いい先生」だなんて、ありがとうございます!(照)
まあ、レビューとかの文章では「いいところ」しか見せませんので(苦笑)、現実は優しさだけでなく、冷たさも、愚かさ、残酷さも持った平凡な人間です。
卒業式だけは、かっこつけて、いい話しようとしますね。(笑)映画レビューもそうですが、自分の話をするのが好きです。友人から「自分大好き人間」と呼ばれています。(苦笑)

そう、「見ないで」と言いながら、彼らは顔写真を店頭に並べる、勇気。とてつもない勇気だと思ってしまうのは、私のなかにも「偏見」があるからかもしれませんが。その潔さ、度胸、まっすぐさに、自然と「敬意」をおぼえてしまいます。

店頭で見かけたら、是非手にとってみてくださいね。

2009/3/13(金) 午後 8:24 スピノザ

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こんにちは☆

>大切なコトは、いつも単純なものです。

そう思います。
その単純なことに至るまでに、困難や葛藤があって、
単純なことの奥に、深いものが含まれているように思います。

2009/5/6(水) 午後 5:30 [ yutake☆イヴ ]

yutakeさん、こんばんは。
読んでくださってありがとうございます。

そうなんです。
わたしも単純なことの奥に「深いもの」が含まれていると思い、それを察する人間でありたいと思っているのです。

「大切なこと」って、言葉にすると当たり前で言い古されたこと、として、軽んじられがちだと思うのです。
(だからこそ、それを相手に真に理解してもらいたい時には、そういう印象を与えないように、具体的なエピソードを交えて語らねばならないわけですが。あ、私の職業上の心得として、です。苦笑)

子供ならいざ知らず、大人ならば、その単純な言葉の奥にある“深さ”を想って、単純な言葉のもつ意味を理解したい、そういう姿勢を持ちたいと思うのです。

そういった言葉、思想に対して、「言い古されている」「陳腐だ」と言うのは若者、青年の姿勢であり、逆に、大人ほど、そのありきたりな言葉を、自分の経験と照らしあわせて、深く理解するのであろう、と思うんです。
yutakeさんもおっしゃるように、「困難や葛藤」の行き着く先の思想は、実はシンプルであることを、知っているのが大人なのだと。

2009/5/6(水) 午後 10:22 スピノザ

スピノザさんこんにちは。とっても感動してこの記事を読ませてもらいました。スピノザさんの言葉はいつも、正直でありのままであるように感じます。飾らないスピノザさん、人間関係や自分への劣等感で
沈むことがあったり、みじめに感じたりすることがあるのは、自分だけじゃないんだなぁと、なんだか、ふっとちからが抜ける気がしました

2009/10/26(月) 午後 4:12 [ カトリーヌ ]

カトリーヌさん、こんにちは。いらっしゃいませ♪

記事、読んでいただき、ありがとうございます。ほめられたので、よけいにうれしいです。(喜)

ブログやレビューって、言いたいことをある程度、言いたいように言えるので、なんだかすっきりしますよね。ストレス解消?(笑)いちおう、人の悪口にはならないよう気をつけたいものですが。思うところを正直に書きたくなります。
まあ、実生活でも「飾らないやつ」だと友人からも言われますが。(苦笑)
ただ、もちろん、「見られたい私像」として、すこし善人めいて見せてしまうところもあり、さすがに悪人っぷりはあまり表に出していないかもしれません。

というような「言い訳」?って、ぐるぐるエンドレスになりがちなので、この辺でやめておきます。(笑)

先日は友達登録ありがとうございました! また遊びにきてくださいね♪

2009/10/29(木) 午前 11:57 スピノザ


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