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『キック・アス』

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原題: KICK-ASS 製作年度: 2010年
監督: マシュー・ヴォーン 上映時間: 117分
製作総指揮 ピエール・ラグランジェ 、スティーヴン・マークス 、マーク・ミラー[コミック] 、ジョン・S・ロミタ・Jr 、ジェレミー・クライナー 原作 マーク・ミラー[コミック] 、ジョン・S・ロミタ・Jr
音楽 ジョン・マーフィ 、ヘンリー・ジャックマン 、マリウス・デ・ヴリーズ 、アイラン・エシュケリ 脚本 ジェーン・ゴールドマン 、マシュー・ヴォーン
アーロン・ジョンソン(デイヴ・リゼウスキ(キック・アス))
クリストファー・ミンツ=プラッセ(クリス・ダミコ(レッド・ミスト))
マーク・ストロング(フランク・ダミコ)
クロエ・グレース・モレッツ(ミンディ(ヒット・ガール))
ニコラス・ケイジ(デーモン(ビッグ・ダディ))
ギャレット・M・ブラウン(−)
クラーク・デューク(マーティ)
エヴァン・ピーターズ(トッド)
デボラ・トゥイス(−)
リンジー・フォンセカ(ケイティ)
ソフィー・ウー(エリカ)
エリザベス・マクガヴァン(−)
ステュー・ライリー(−)
マイケル・リスポリ(ビッグ・ジョー)
ランダル・バティンコフ(−)
デクスター・フレッチャー(−)
ヤンシー・バトラー(−)
オマリ・ハードウィック(マーカス)
ザンダー・バークレイ(−)
クレイグ・ファーガソン(−)



◎採点:★★★★★(5/5点)



◎レビュー:『キック・アス』を観て。感想文。



子供の頃、“正義の味方”になる自分を、何度夢想したことでしょうか。

大人になってもそれと似たり寄ったりな夢物語を何度空想したでしょう。

(たとえば横暴な上司に反抗し、物申してみるだとか?)

でも、一度だって実行に移したことはありません。

だって、“正義の味方”になるには、自分はあまりに弱すぎるから。

勘違いして、実際に“正義の味方”の真似事をしたなら、どんなひどいことになるか。

想像してみて、ブルッと震え、「自重すべし」とみずから言い聞かすのです。

そう。

想像してみたなら、誰だって、本当には“正義の味方”の真似事なんて、試みるわけがないのです。

だって、自分が「痛い目にあう」か「死ぬ」か、ですから。



という常識をくつがえし、本気でヒーローになろうとする弱小オタク青年の物語、『キック・アス』。

人って、「おいおい、そんなことしたら、○○なことになっちゃうだろ!? なんでわからんねん!」と。

つっこみ入れたくなる、ボケボケな行動に対して笑えるのですね。

そして、そうやってある程度リアル感を持たせた上で、「この展開、ありえへんやろっ?!」と。

常識くつがえす展開・言動にビックリさせられて、いっそう笑えるのですね。

それがたとえば、ビッグダディとヒットガールの存在。

娘に防弾チョッキ着せて鉛球ぶちこむ父親と、誕生日にサバイバルナイフをもらって喜ぶ少女。

リアルそうに見せかけた設定の中で、現実には決して有り得なさそうな展開が起こると。

そのギャップに、笑わずにはおれません。



人間は基本、自分勝手にわがままに生きていたいものなのかもしれません。

けれども、社会のなかで他者とうまく折り合いをつけていくため。

社会の倫理・道徳を守って、やたらがまんし、ストレスをためていくのでしょう。

そして、自分は不本意にもがまんしているのに、がまんせずに不正を働く者たちに憎しみをおぼえる。

それゆえ、そういった社会の倫理・道徳をぶち壊すような展開に、爆笑し。

不正を働く連中がボコボコにやっつけられるのを見て、スッキリ爽快感を味わう。

本来なら非力な少女であるべきヒット・ガールが、マフィアの屈強な男達をボコボコにするのを見て。

爆笑しながら、「ざま〜みろっ」と思うのです。

さらに、少女のヒット・ガールが、逆にボコボコにされるシーンも忘れない。

そこに在るのは、「やはり少女だから、そうそう大人の男に勝ち続けるわけがない」というリアル感。

そして、「おいおい、コメディ映画なのに、幼い少女がメッタ殴られるなんて!」という、倫理破壊を伴うギャップ。

さすがに笑えないものの、そこまで徹底して倫理破壊を行なってくれるこの映画に。

なんだかこりゃすごい芯の通った映画を観たなあ、倫理なんて、ほんとクソだなあ、と、しみじみ思えるのです。



主人公が格好悪いという「ゆがんだヒーロー映画」である点で、松本人志監督の『大日本人』と共通性を感じます。

子供のころ夢見た“ヒーロー”。

大人になってみて、そんなものは無いんだと思い知らされ。

“ヒーロー”になれなかった“ヒーロー”=大人の自分達を顧みるとき、そこに自嘲とともに、哀愁をおぼえるのが日本映画なら。

「しょうがないから、全部ご破算、ぶち壊したれや!」と極端にはじけるのがアメリカ映画でしょうか。

『大日本人』と『キック・アス』に、そんな文化的な?差異も感じながら。

どちらも、コメディとして巧い設定をしたなあと感心します。

2本とも、“ヒーロー”になれなかった我ら負け犬への愛たっぷりの映画だと思います。



人は常日ごろ、常識や倫理のたがが外れることを怖れて生きているはずです。

それを外してしまえば、またたく間に社会からホサレテしまうからです。

それを外してしまえば、だれからも愛されなくなってしまうからです。

したがって、その常識や倫理を“善”と呼んで尊び、とても大切なものだと感じています。

けれども、世間一般の常識や倫理に対して、うさん臭さをおぼえる人も、たくさんいます。

なんだか、ある立場の人達にとっては都合が良いかもしれないが。

案外、中身が空っぽな戒律が、すくなくないんじゃあないだろうかと。



『キック・アス』は、“子どもが読んではいけない漫画”です。

この映画は、日ごろ、常識や倫理のたがが外れることを怖れて生きている大人が。

ほんのちょっぴり、そのたがを外して、解放感を味わう映画です。

それで充分ではないでしょうか。

それで充分だと思います。

それ以上の物でもそれ以下の物でもなく。

それこそが求めている物だっていう、そんなストレスのたまっている時に。

スッキリ爽快になる映画です。

閉じる コメント(6)

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何も考えずに ただおもしろかった♪って言える映画かも?(笑)
アメリカのコミックスを映画化された作品はいろいろあるし〜
ヒーローものも多いもんね^^日本のアレとは奥行きが違う気がする^^;
父親役にニコケイをもってきたことも笑ってしまう。
最近かれはこんなCGが多い作品に多く出演してるじゃない?
髪の毛もふえてるし(爆)
「常識でしょ!」っていつも怒ってる知り合いがいます。
でも 私から見ればその人が1番常識がないように思えるんす・・・。
立場が変われば意見も変わる。そうかもしれないけど オトナであるには我慢をしないといけません・・・
子供のころが良かったのか?・・・そうともいえず・・・
だから これを観たらスカッとするのね〜^^^^
クロエちゃんがかわいい♪ 「モールス」よりもこっちがいいね♪
将来が楽しみ♪

2011/8/20(土) 午後 0:18 ころころ

この作品大阪ではテアトル梅田でしか上映していなかったんです
こんなにおもしろい作品なのに知らない人がけっこう多い!
おもしろいからぜひ観て〜!!ってあっちこっちで言っております

主人公が落ちるところから始まって、最後あがってくるところで終わる。 その姿がまたダサイのかいいね〜^^

2011/8/20(土) 午後 10:07 [ ごや ]

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この映画は、頗る評判がいいので気になっていました。
二人のコスチューム見てると敬遠しがちな作品ですが・・

松本人志監督のも、やはりそういったメッセージ性もあるのですね。
原爆投下に対し、興奮して怒っていたのがずっと残っています。
アメリカに言うてかなあかん!そう言っていたので・
HW進出も・何らかの意図があるのだろうか・?と思ってました。

正義と言えばアメリカでしょう?
アメリカの正義なんてクソくらえです!失礼!
知れば知るほど・・疎ましい・・

2011/8/20(土) 午後 11:00 sanae

ころころさん、おはようございます♪

ただただ面白かったですよね〜。

常識を云々するひとほど、自分を常識だと思い込んでいて、客観視できないひとが多いですねえ。

逆に、自己を相対化し、客観視できる人は、価値の多様性を認めるようになり、常識、常識と言わない気がします。

『モールス』も、そのオリジナルも未見ですが、興味ひかれています。

ヴァンパイア系の話ですよね。

まずはオリジナルを観てみたいと思っています。

クロエちゃんの今後も楽しみですね。

子役は大成しないと言われますが、できるだけ長く活躍してくれることを願っています☆

2011/8/22(月) 午前 9:25 スピノザ

おさるさん、おはようございます♪

この映画、たくさんの高評価のなか、おさるさんのレビューも拝読しました。

いつかは観てみたいと思って、チャンスを虎視眈々と?狙っていました。

まあ、単に娘と嫁が外出した時とかのことですが。(笑)

知らない人、多いでしょうね。ニコラス・ケイジも出ているのに、なんででしょう?

TUTAYAではキャンペーンのように、この映画のDVDが2列くらいずらっと並んでいました。

なので、上映時よりレンタル開始後のほうが話題になっているかもしれませんね。

ダサいって、いいですよね。

親近感がわくっていうか(笑)

笑いつつも、がんばれって、応援したくなります☆

2011/8/22(月) 午前 9:29 スピノザ

sanaeさん、おはようございます♪

この映画ごぞんじでしたか? マイナーな感じがしますが、やはりそれだけ面白いから名も知られたのでしょうね。

松本人志氏は、アメリカのうさんくさい正義がお嫌いようで、『大日本人』のラストも、アメリカを揶揄・風刺した内容になっています。

そのアメリカへの風刺がまた、フランス上映時に受けたとかどうとか?

アメリカの正義なんてくそくらえ! って思いますね。(笑)

ただし、日本と韓国が、アメリカの庇護に頼って生きているのもまた事実であり。

アメリカが、イランや北朝鮮の暴走を抑止しているのも事実であり。

なんとかうまいこと付き合っていかねばならない。

政治ってむずかしひです〜。(涙)

ちなみに、日本の給食にパン食があるのは、アメリカGHQの政策で、日本を小麦文化化?することによって、将来、日本への小麦の輸出を狙ったそうだとか。テレビでやっていました。

カンケーないですが、なんだか、アメリカってすごいやつらだと思いました。(苦笑)

2011/8/22(月) 午前 9:38 スピノザ


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