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原題: REAL STEEL 製作年度: 2011年
監督: ショーン・レヴィ 上映時間: 128分
製作総指揮 ジャック・ラプケ 、ロバート・ゼメキス 、スティーヴ・スターキー 、スティーヴン・スピルバーグ 、ジョシュ・マクラグレン 、メアリー・マクラグレン 原作 −
音楽 ダニー・エルフマン 脚本 ジョン・ゲイティンズ
ヒュー・ジャックマン(チャーリー・ケントン)
ダコタ・ゴヨ(マックス・ケントン)
エヴァンジェリン・リリー(ベイリー)
アンソニー・マッキー(フィン)
ケヴィン・デュランド(リッキー)
カール・ユーン(タク・マシド)
オルガ・フォンダ(ファラ・レンコヴァ)
ホープ・デイヴィス(デブラ)
ジェームズ・レブホーン(−)
ジョン・ゲイティンズ(−)
グレゴリー・シムズ(−)
◎採点:★★★★★(5/5点)
◎レビュー:かっちょい〜ロボットが、ベコ、バコ!
近未来。
人間対人間のボクシングは廃れ、格闘技ロボットにボクシングをさせる時代。
主人公は、かつて活躍したボクサーだが、いまはロボットの操縦士。
けれど、ロボット・ボクシングの試合には負けてばかり。
人柄も、ちょっと尊敬できない、てきとーな性格。
そんな彼が、お金欲しさに、離れて暮らしていた息子を預かることにしたのだが。
わが子と接するうちに、彼のなかの父性が目覚め、自分の生き方を見つめ直す。
そうして、息子が拾ってきたオンボロ・ロボットを操縦して。
ふたたび、ボクシング界の頂点を目指すのだ!
〜・〜・〜・〜
映画館で観たのですが、このところ、ひまがなく、レビューせずにいました。
さて、この映画は、単純です。
でも、こういう映画こそ、王道です。
つまり、生きる元気を与えてくれる映画です。
「よ〜し! 私も負けずに、今日からまた、がんばるぞ!!」と、熱く思います。
CGロボットですから、どうしたって、マイケル・ベイ監督のトランスフォーマー・シリーズと比べてしまいます。
もちろん、どちらも好きだという人もいらっしゃるでしょうが。
私は、完全に、この『リアル・スティール』に軍配を挙げます。
まず第1は、その質量感。
トランスフォーマーは、スピード感はあるものの、重さを感じさせないので。
やはり、画面上で、コンピューターグラフィックスが闘っているようにしか見えません。
てゆーか、動きが速すぎて、おじさんの目では、何がなんだか、よくわからないまま、闘いが終わっています。
けれども、このリアルスティールは、ロボットが、グワ〜ン、グワッシャン! ゴン! ボコ! ベコ! となります。
金属の重さと硬さが、その動きと音から、ずっしり伝わってきます。
本物の金属が激しくぶつかり合っているかのような、リアル感がたまりません。
第2に、主人公の成長譚であること。
ボインのアホな美女をゲットする話だとか、アメリカ人がエイリアンから地球を救う話だとか。
そのての、うんこストーリーと。
ダメ人間だったオッサンが、こころを入れ替えてがんばる、スポ根ストーリーと。
マンネリ度合はおんなじかもしれませんが。
個人的には、ボインの賢い美女をゲットしたいし。
地球を救うのが日本人なら、まあ楽しめますが。
そうでなければ、興味なし。
逆に、自らがそろそろ、オジサンの域に足を踏み入れ。
かつて思い描いた“夢”などどこへやら。
哀愁漂う、疲れたサラリーマン(しかも安月給。せめて公務員になりたかった)生活を送っていると。
「おじさんだって、まだまだ、がんばれるんだぞぃ!」という映画が、こころに深く染みいるものです。
いまさら、美女には相手にされないものと存じておりますし(妻を除く)。
地球を救うのは私だ、なんて大役が回ってくるわけもありませんが(最初にやられるのは私だ)。
ささやかでもいいから、この人生を、自分の信条に従って、納得いくように生き抜きたいという願いは、失っていません。
平凡なおじさんにとっての、輝かしい人生とは、“金と女を手に入れる”ことでもなければ、“出世競争に勝つ”ことでもなく。
“人との絆を感じる”ことであったり、“自然とのつながりを感じる”ことであったり。
“全力で戦えることを楽しむ”ことであったり、“人に勝つことではなく、自分が成長することを目指す”ことであったり。
それは例えば、“性別の別なく、賢いひとの話を聞ける”ことであったり。
“他人の素晴らしさと、じぶんの過ちとに気づける”ことであったりします。
真実は、つねに単純だけれど、小さな宝石のように、輝きます。
ただ単純なだけの物語と、単純に思えるだけの物語とは、異なります。
ん? なんだか話がずれた気がします。
『リアル・スティール』が、そんな難しい映画かどうかは、実に、どうでもいいことで。
結局、やっぱり、最大の魅力は、「リアルな、金属」だって、こと。
かっちょい〜ロボットが。
グワッシャン! ゴン! ベコ、バコ、ガシャガシャ〜ン!
これが、一番の醍醐味です。
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