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原題: POETRY 製作年度: 2010年
監督: イ・チャンドン 上映時間: 139分
製作総指揮 − 原作 −
音楽 − 脚本 イ・チャンドン
ユン・ジョンヒ[女優](ミジャ)
イ・デヴィッド(ジョンウク)
キム・ヒラ(カン老人)
アン・ネサン(ギボムの父)
パク・ミョンシン(ヒジンの母)


◎採点:★★★★★(5/5点)


◎レビュー:韓国映画。カンヌ映画祭脚本賞受賞。秀逸。


中学生の孫と二人暮らしをしている、初老の女性。

ある日、ふと思いつき、カルチャーセンターで、詩作を習い始める。

詩人先生から、身近な世界をよく見つめて、そこに美しさを見いだすようにと言われ。

女性は、りんごや樹木やきれいな花々、小鳥のさえずりなどに心を傾け、詩を書こうとする。

けれど、なかなか良い文句が思い浮かばず、途方に暮れていた。

そんな時、彼女の人生に、大きな災難が降りかかる。

それは、中学生の孫が犯した、重大な事件。

そのために、女の子(洗礼名、アグネス)が自ら命を断ったのである。



孫の犯した罪の重さをつくづく想い、悩んだ末に、祖母の取った行動は……。

そして、彼女が映画のラストに作り上げた「アグネスの詩」とは……。


〜・〜・〜・〜


年に1度だけ、東京に行きます。

子どもがまだ幼いので、ほとんど映画を観られない生活。

久しぶりに、1人で、都会に出る機会ですから。

年に1度の、このチャンスに、必ず、映画館で映画を観ます。

でも、あまりに映画から遠ざかっているため、今、どんな映画が公開されているのかもわかりません。

そこで役立つのが、このヤフー映画。

お気に入りレビュアーさんのレビューを参考に、「あ、これだな」と感じたのが、この映画でした。

もともと韓国映画好きであり、しかも、権威に弱いため、カンヌ国際映画祭脚本賞受賞とあれば、もう、外せません。

ただ、選んだ理由は、それだけではありませんでした。

もうひとつの理由。

それは、私も昔、詩(ポエトリー)を書いていた時期があったからです。



ああ・・・、思い出すだけで、むっちゃ、恥ずかしいっ!!(照)

高校から大学にかけて“詩を書いていた”など、今では全く消し去りたいほど、恥ずかしい思い出です。

当時はいい気になって、友人や先輩、恋人たちに読ませていたけれど・・・。

ああ・・・、友よ、先輩よ、私を捨てた恋人たちよ! みんな、忘れておくれ〜っ!!



すいません、少し取り乱しました。

とにかく、詩が好きなので、この映画『ボエトリー アグネスの詩』に魅かれたわけです。

とはいえ、実は、私には、詩を読解する力がありません。

国語教員の端くれとして、これまた、恥ずかしくて人には言えないことです。

そのくせ、現在、生徒には詩を書かせたり、短歌や俳句を詠ませたりしております。

まあ、一応、擬人法が何だとか、メタファーがどうだとか、説明はするものの。

しかし、面白いのは、自分が手本でまず創作して見せたものより、生徒のほうが余程良い詩を書くことです。

すなわち、書ける子には大した指導が要らないのです。

ただ有名な詩をたくさんプリントで刷って読ませれば、書ける子は書けるようになるのです。

逆に、書けない子には、幾ら詩をたくさん読ませ、技法の説明をしたところで。

書けるようにはなりません。



そして、実は、私ももう、下手な詩すら書けません。

生徒に示す手本は、あくまで技法の基本を説明するための創作に過ぎず。

その詩に、中身はありません。

自分がなぜ、下手くそな詩すら書けなくなったのか。

それは、わかっています。

それは、私にはもう、自分で言語化のできない、こころの苦しみや悩み、哀しみが無くなってしまったからです。

「苦しみや悩み、哀しみが無くなってしまった」のではありません。

あくまで、若かりし頃の、どうしようもなく、やる瀬ない、日常の言葉では捉え切れぬ、あの想いが。

私の中から、無くなってしまったのです。

喜びは、ただ「うれしい」と言えば、足り。

おいしいものを食べた時は、ただ「おいしい」と言えば、足り。

悲しく、つらい時は、ただ涙を流し、妻を抱きしめれば、足ります。

詩は、日常のことばでは足りない、言語化できないと感じる時に、必要とされる行為ではないか、と思っています。



だから、主人公のおばあさんが、最後になってようやく、詩を紡げたのも、理解ができます。

それは、彼女のこころのなかに、日常言語ではとても表現しきれないような想いが、生まれたからです。

詩とは、言語ではありません。

詩とは、言語化された血であり、涙であり、嗚咽であり、叫びであると、私は思っています。



ラストの詩。

私には、意味がわかりませんでした。

それは、ラスト、私が、ただただ、涙が出てしかたがなく、きちんと字幕を読めなかったせいでもあります。

けれども、意味のわからないあの、おばあさんの詩が。

私のこころをひどく揺さぶり、ラスト、私はもう、ただただ、涙を流しておりました。

この映画は、そんな映画です。

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こんちわ^^
スピノザさんのレビューを読んで〜 見たくなって〜
でも 梅田までなかなか行かないのよね・・・
どうしよう^^;
行こうか・・・・dvdまでまつか・・・wowwowまで待つか・・・
ネットでアップされるか・・・・
悩む!
最近の韓国映画 いいよね〜 「痛み」は恋愛もので泣けたし〜
今度は「超能力者」を楽しみにしてるの^^
心斎橋のシネマートでマイナーな作品をしてくれるから〜^^
もしかして これもしてくれるのかな?・・・聞いてみる^^

2012/3/15(木) 午後 2:38 ころころ

ころころさん、こんにちは!

ぜひ観てください〜。イ・チャンドン監督作品、さすがですよ、良いですよ☆
私は、映画館で観る価値があると思いますが、まあ、金も時間もかかりますので、DVDを待つのも悪くはないですよね。

ちなみに、私は、お気に入りレビュアーの、川崎オスカーさんのレビューを読んで、これを観ようと思いました。重い映画とかマイナーな映画をたくさん山ほどご覧になっていて、そのかたが絶賛されていたので。
静かな映画です。「冗長だ」というレビューも散見されますが、私は、ゆったりと“感じる”時間が与えられていて、すごく良い映画だと思いました。観れて良かったです。

『痛み』?『超能力者』?どちらも知りません(涙)。良い映画たくさんあるだろうに、まったく観にいけない生活です・・。

私は梅田まで、いまの家からは、バス20分+電車1時間+御堂筋線10分ていど?+乗り換え・待ち時間なんやかや、合計2時間なんてことになり、とても行く根性ありません。
大阪狭山に住んでいた時は、梅田まで1時間程度でしたので、脚も運びましたが・・・。心斎橋シネマートは私もよく行きました☆

2012/3/15(木) 午後 3:12 スピノザ

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お久しぶりです!
観られたのですね〜
まだ見ていないのでレビューは飛ばさせて貰います。
こちらでは明日までの上映・多分行けないでしょう。
監督の挨拶付き上映もあったのですが・行けずに残念でした。
先に見るのは「冬の小鳥」かなあ・・

2012/3/15(木) 午後 4:46 sanae

sanaeさん、こんばんは☆

韓流ファンとしては、外せない映画ですよ。かならずDVDでご覧下さいませ! な〜んて、私はほとんど韓国映画を観ずにすごしております(涙)『冬の鳥』?? 存じません〜。もっと映画観たいです。。韓国映画、観たら、また記事にしてくださいね!

2012/3/15(木) 午後 6:09 スピノザ

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冬の小鳥♪ いいよ〜〜〜 レビュー書いたよ〜♪
「アジョシ」が良かったから その子役の作品^^
wowwowでも お勧めされてた♪

2012/3/15(木) 午後 6:42 ころころ

ころころさん、おはようございます♪

『痛み』は、レビュー拝読していたのに、忘れてました。(苦笑)無痛症、テレビで見たことあります。子供の頃、痛みがわかっていないから、危ないこと平気でして、命の危険があるそうですね・・。やけどしているのに、熱いものを平気で持ち続けたり、高いところから飛び降りたり・・・第1次反抗期は親の言うこときかないし、理解もしてないから、何度も死にかける。こわいって思いました・・。
『冬の鳥』は、悲しいお話のようですね。親が娘を置き去りだなんて・・・ネタばれのところ、読んでおりません。つらそう・・。最後に光が見えるのなら、いいのですが。観てみたいと思いました。

2012/3/16(金) 午前 8:22 スピノザ

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アジア映画大好き。主人公の初老の女性と同年代です。控えめで可愛く私も真似たい。数年前に観た「おばあさんの家」、昨年の中国「海洋天堂」珠玉の作品で浄化される感じがしました。是非お勧めです。

2012/3/19(月) 午後 11:53 [ もこ ]

もこさん、こんばんは。ご訪問ありがとうございます。

私もアジア映画すきです。邦画も韓国映画もピンキリですが、良い作品も多く。ハリウッド映画ばかりを有り難がる日本人に、もっとアジア映画に目を向けてほしいものだと感じます。
『おばあさんの家』は、良い評判を知ってはいますが、まだ観れておりません。いつか、かならず。
『海洋天堂』は存じません。まずは調べてみます。ご紹介ありがとうございます。

2012/3/22(木) 午前 0:15 スピノザ


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