Ashley事件から生命倫理を考える

世の中は想像していたより、はるかにコワイ・・・

当面のむすび

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むすび

私はゲイツ夫妻の社会貢献の純粋な善意を疑うものではありません。
アシュリーに行われた医療介入とそれを巡るプロセスに、
ビル・ゲイツ夫妻が何らかの形で関与したとも考えていません。

アシュリーの両親が「娘にこのようなことをやってほしい」と病院に申し入れた2004年に、
病院サイドは、このような財団との長年の関係
進行中だったと思われる建物買収計画
そのためのメリンダ・ゲイツ夫人によるキャンペーン支援を十分に意識したうえで、
その要望と向かい合わざるを得ない状況にあったのではないかと、
あくまでも病院側の立場を想像するものです。

WPASの報告書に添付された弁護士から父親への手紙には、
誠実な法解釈を提供して弁護士としてのアドバイスを行うよりも、
クライアントが望んでいる結論に繋がる法解釈を捻出しようとの姿勢が見られます。
これは小山さんがブログで指摘しておられる通りです。

考えてみれば、ここで弁護士がやっていることは、
両親の要望が通るように委員会を説得することを自分の仕事と捉えていた、
あの倫理委員会の 委員長の意識と同じ、
単なる迎合なのではないでしょうか。

もちろん、このブログでの検証が示唆しているものは、あくまでも仮説に過ぎません。

しかし何が起きたかについて、
誰もが納得できる検討プロセスがあったことを実証して見せなければならないのは、
他ならぬ医師らの責任のはず。

このブログで検証してきたように、この事件には不可解な点があまりにも多いこと、
それに対して医師らがきちんと説明責任を果たしていないことは、
紛れもない事実ではないでしょうか。

この事件で真に問われるべき本質は、これまで議論されてきたように、
本当に「重症児に対するこのような医療介入は是か非か」という問題なのでしょうか。

実はコトの本質は

「特殊な政治経済的文脈の中で、シアトル子ども病院の医療倫理はきちんと機能したのか否か」

という問題に帰する……という可能性はないのでしょうか。

もし万が一にも、シアトル子ども病院の医療倫理がきちんと機能しなかったことによって、
今後、重症児に対するこのような処置への道を開く前例が誤って作られてしまったのだとしたら、

やはりそれは許されないことなのではないでしょうか。
シアトル・タイムズの2006年10月27日のビジネス欄に、
シアトル子ども病院に関する次のようなニュースがあります。

シアトル子ども病院は2006年10月にシアトル・ダウンタウンに新たに2つの建物を取得し、研究棟として利用する予定。それにより、研究部門のスタッフを増強する。同病院は患者治療では名高いものの、研究部門では全米11位に甘んじており、今後特にバイオテクを中心に研究部門でもトップクラスの仲間入りを目指す。記事によると、この購入代金を病院は現金支払いする予定だという。貯蓄を切り崩すほか、一部は過去5年間に渡ってメリンダ・フレンチ・ゲイツが率いてきた資金集めキャンペーンで集まった2億5千万ドルから支払われる。

また、今後予定されている研究部門の強化などに向けて、
大々的な資金集めのキャンペーンも改めて始まっていたようです。

上記の記事より8ヶ月前の2006年2月6日に、
シアトル子ども病院はこれまでで最大の資金集めキャンペーンに乗り出すことを発表しています。

子どもへの無償治療、施設の改善と研究のための資金で、目標額は3億ドル。

病院の公式サイトによると、
同病院がキャンペーンで支援を求め始めたのは2001年のことだと書かれているので、
上記の記事のいう「5年にわたって行われ、メリンダ・ゲイツが率いてきたキャンペーン」のことでしょう。

今回新たに打ち出された最大規模のキャンペーンを率いる提唱者は15人で、
先頭に立つのは再びメリンダ・フレンチ・ゲイツ夫人。
キャンペーンの発表が行われた祝賀会では、
彼女が基調講演を行っています。

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病院がシアトルのダウンタウンに2つの建物を購入した時期に注目してください。

2006年10月。

このような大きな組織のこれほど大規模な買い物は、ある程度の年月をかけて準備されるものと思われます。

2004年には、シアトル子ども病院では既に
この巨額の建物取得の計画が進行していたのではないでしょうか。

また、メリンダ・ゲイツ夫人はその3年前から既に病院の資金集めキャンペーンを率いていました。

【追記】

2006年10月というと、ちょうど医師らの論文が発表された時期に当たります。

アシュリーに行われた医療行為については表に出したくなかった医師らに対して、
論文を書かざるを得ないプレッシャーが何らかの形でかかったのが、この数ヶ月前だったと仮定してみると、

この時期の符号は

医師らが抵抗しにくい時期でもあった……という可能性は考えられないでしょうか?

周辺事情

コンピューターソフト・ウインドウズの開発者であり、マイクロソフト社の創設者、現会長のビル・ゲイツ氏が2000年にメリンダ・フレンチ・ゲイツ夫人とともに創設したビル&メリンダ・ゲイツ財団を通じて、世界中の医療や福祉・貧困や女性と子どもを巡る様々な問題の解決のために巨額を投じ、高い評価を受けていることは周知の事実です。

ビル・ゲイツ氏は自分を育んでくれたアメリカ北西部に感謝し、またその地域がいまなお貧困に喘ぐ姿に心を痛め、わざわざ太平洋北西部の団体や事業を対象にした助成を別立てで行っています。助成を受けている団体は公共性の強いものである以上、シアトル近郊に集中するのも当たり前のことでしょう。

例えば2002年の財団の年次報告によれば、「太平洋北西部助成」を受けた金額が一番多かったのはワシントン大学財団で7000万ドル。第2位が子ども病院財団の2000万ドル。子ども病院への支援には但し書きがあって、「歩行ケア施設と無償ケアのための資金キャンペーンを支援するため」となっています。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団のHPで、シアトル子ども病院への支援を検索してみると、膨大な資料が出てきます。あまりにも膨大な量なので全貌はとても把握しきれませんが、少なくとも1997年からは毎年「一般的な支援」として1万ドル。そこに年によって、具体的な目的を持った支援金が5万ドル、10万ドル、50万ドル、と追加されています。

シアトル子ども病院のHPで資金提供を呼びかけるサイトには、メリンダ・ゲイツ夫人に対する長文の謝辞が掲載されています。1997年の早くから、彼女はシアトル子ども病院の支援に力を入れてきたようです。この謝辞の最後には、新しい歩行ケア病棟ができたことについて、多くの資金提供者の協力に感謝する一文もあります。上記のゲイツ財団2002年の年次報告に但し書きされていた「歩行ケア施設」のことでしょう。

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恒常的に病院に設置された倫理委のメンバーは他病院の医療職や地域の代表を含んでいるのに対して、2004年5月5日に召集され、アシュリーの両親の要望にゴーサインを出した特別倫理委員会のメンバーは、ワシントン大学とシアトル子ども病院の職員のみから成っていました。

支払いは被用者保険?

WPASの調査報告書には、アシュリーが手術で入院した際に病院に支払われた明細書が添付されています。

全額が保険で支払われたとされており、おそらく被用者保険で支払われたことを意味するのだろうと思われる箇所がこの中にあります(なぜか下線が引かれています)。

PREMERA MICROSOFT の部分。

PREMERAは大手保険会社の名前です。

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