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陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆへに
みだれそめにし 我ならなくに
(河原左大臣)
どこかで聞いた和歌ですね。そうです。百人一首の14番目の歌です。
彼女に浮気を疑われた左大臣、大慌てで一首送りました。その時の歌です。
貴女に疑われ私の心はモジズリのように乱れに乱れています。私が想っている人は貴女一人なのに・・・。
日当たりの良い芝生の中などに咲きそろうモジズリは、別名をネジリバナというように茎に沿って螺旋状に花を咲かせます。その花の様子を恋に身悶える姿に見立てたのでしょう。位人臣を極めた左大臣といえども恋には身悶えします。
ああ、切ない男心よ。
もっとも「しのぶもじずり」には諸説あります。陸奥国の忍草(ノキノシノブ)で乱れ模様に染めた染物と言うのが定説だそうです。
でも、モジズリと解釈したほうが風情があるとは思いませんか。
こんな山奥でも草むらに隠れるようにモジズリが咲いています。
湿った苔に覆われた岩の上では群生しています。
ここのモジズリは湿気の多い半日陰の草むらがお好きなようです。
山の男たちは控えめです。しかし、心は一直線。純朴です。花は同じ方向に向って咲きます。脇見などはもってのほか。
現代っ子の都会の女性に恋すると大変です。恋の告白にも「勝手にそこで悶えていたら・・・」でお終い。うぶな山の男はどうして良いか分かりません。心は乱れに乱れます。花の方向もまちまちになります。
山の男のモジズリ。モジズリといってもこちらはミヤマモジズリ。テガタチドリ属で、同じラン科でもモジズリはショウキラン属です。ミヤマモジズリは一番下の葉が2枚、それぞれ向き合っているのが特徴です。
山の男の初恋は実りませんでした。しかし、恋心は募る一方です。身悶えするしかありません。
ついには山芝に押し倒されて悶える羽目になってしまいました。
あれっ、ちょっとエッチだったかな。
突然変異でしょうか白花もあります。
妄想に耽ける秋の夜長でした。
(訂正)
昨日取り上げたシラネニンジンはイブキボウフウの間違いではないかと自然観察のお師匠さんから指摘がありました。
イブキボウフウの葉の先はマニキュアをしたように赤くなっているから調べてみたらどうですか、と言ったメールです。 その通りでした。
花一匁さんのコメントにも書いてありますが、本当にセリ科の植物の区別は難しいものです。 |
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へぇ〜百人一首は昔言葉で書かれてるので
すっと流しちゃいそうですが、その内容は結構
熱いですねぇ
なんか百人一首を調べてみたくなりましたよ
ネジバナってのは聞いたことあったけどモジズリですか
覚えた〜^^
2012/9/7(金) 午後 2:12
こんばんは。
おお。
仙人さん。勉強させていただきました。
恋が成就できなかった恋する男心の経験が無いとかけない文かななんて思ってしまいました。
博学。しかも、面白く書いてくださいっています。
脱帽です。
2012/9/7(金) 午後 9:39 [ 雪 ]
学生時代の女性の友人に本日会いました。
病気になり、旦那様が運転してきました。
旦那さんとは、初めて話(挨拶ではなく)をしました。
そこで、考えたこと。
私は、小さい頃から変わっていて、他の人と考えが似たり同じになるようなことはありませんでした。
今日、3人で話をしていて分かりました。
「考えを共有できる友達を自分はほしかったのだと。」
それが、「女性の友人」しか今までなかったのだと。
(今後もそうだと思います。)
(妻は、理系のため、考え方が違う部分があります。)
なぜ会えたか。
この頃、毎年、サツマイモをあげているのです。(もらいに来る)今年は、「ベニアズマ」「ベニハルカ」「安納イモ」等を作りました。
2012/9/7(金) 午後 9:53 [ 雪 ]
マンボウさん。モジズリは関東地方では芝生など日当たりの良い場所ではよく見かけます。愛らしい花です。
2012/9/7(金) 午後 9:54 [ 野辺山の仙人 ]
甲子園さん。まだまだ浮世に未練を残す仙人です。もっとも恋なんかとは全く縁がなくなりましたが・・・。
2012/9/7(金) 午後 9:56 [ 野辺山の仙人 ]
花一匁さん。右回り左回りの両方があるようですが、根からか上からかどちらから見るかで議論が別れるようです。
2012/9/7(金) 午後 10:00 [ 野辺山の仙人 ]
みなせさん。この時代の男女関係はフリーですが風情はあったようですね。今は風情もなにもありません。
2012/9/7(金) 午後 10:02 [ 野辺山の仙人 ]
ハワイさん。仙人にも意外な一面があるでしょう。ただの飲んだくれではなかったんですよ。
2012/9/7(金) 午後 10:04 [ 野辺山の仙人 ]
じゅりままさん。お褒めの言葉をありがとうごっざいました。経験のない話を作るので四苦八苦です。
2012/9/7(金) 午後 10:06 [ 野辺山の仙人 ]
四季の花さん。モジズリは都会ではよく見ますが、ミヤマモジズリは
草陰で咲くことが多く、注意して観察しなければ見落とすことがままあります。しかし、ピンクの花なのですぐ見つかりますよ。
2012/9/7(金) 午後 10:10 [ 野辺山の仙人 ]
夢子さん。万葉集、古今和歌集、新古今和歌集や百人一首には恋の歌がたくさんありますよ。昔は歌のやり取りがラブレターの交換だったのでしょうね。
2012/9/7(金) 午後 10:14 [ 野辺山の仙人 ]
雪さん。考えを共有出来る人を見つけるのは大変でしょうね。うちの奥方とも考えの違いでよく衝突します。理解し合うのが人間らしいところ。とは分かっているもののそうは割り切れないのも人間。難しいですねぇ。
もっともそれほど恋の経験者ではありませんよ。恋に恋していると言ったほうが早いでしょう。
2012/9/7(金) 午後 10:22 [ 野辺山の仙人 ]
変わっていること1
みんながマルクスを読んでいるとき、
僕と友人は、二人で、社会学全集などを自主的に読んでいました。
付け加え
なぜ今会えるのか。
学生時代最後の日、同じ傘に入り、歩いていた。
僕 「卒業しても、また、あって話がしたい。」
彼女「そのつもりはないわ。」
きっぱり諦めました。
そうしたら、我が町の男と2年後に結婚し、町内にきました。
嗚呼。(できたら、会う機会が皆無のほうがよかった。)
それからは、友人としての関係が続いているということです。
学生時代も、手も握っていません。(笑い)
2012/9/7(金) 午後 11:21 [ 雪 ]
雪さん。苦くも今となっては懐かしい思い出ですね。他人のお嫁さんになって再会。会いたいような会いたくないような。わかるなぁ、その気持ち。
2012/9/8(土) 午前 0:01 [ 野辺山の仙人 ]
可憐な花ですね、花一輪一輪がふわぁーっと飛んできそうです。
白いネジバナをTBします。
2012/9/8(土) 午前 6:38
モジズリがネジリバナのことだとは知りませんでした。芝生の中によくあるので外来種かと思っていたのですが、昔からあった花なんですね。草花の名前は難しいですね。
2012/9/8(土) 午前 9:49
高原に咲いている花は蕎麦屋に咲いていそうな花ですね。仙人さん、今日は瞑想の議題で団欒してきました。
友人は鎌倉に瞑想しに行くらしいです。
けれど吉祥寺にもあるらしいね…と話す女の子がいて、私はターンとする人は住職なのか?という問いに、導師だと言う人が居ました。瞑想できるかな?私は妄想ならできるわ、と互いの言いたい事ばかり喋り解散しました
女心と秋の空、元々は男心だったのですね。そういえば周囲にプレイボーイみたいにしか見えない異性が居ます。一途らしいですが、信じられないものは信じられないよね〜と私たちの意見です。
仙人さん
その傾向大なので、気をつけましょう。
2012/9/9(日) 午後 9:20 [ tenten ]
tenntenさん。本人は一途だと思っているのですが・・・。座禅でも組んで瞑想しますか。妄想に耽るのは止めて・・・。
2012/9/9(日) 午後 11:49 [ 野辺山の仙人 ]
kyutaさん。白いネジバナのトラックバックありがとうございました。玄関先に咲いているにも拘わらずこれまで気が付きませんでした。
2012/9/9(日) 午後 11:52 [ 野辺山の仙人 ]
としこばさん。仙人も外来種だと思っていました。日本古来の花とは意外でした。
2012/9/9(日) 午後 11:54 [ 野辺山の仙人 ]