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「ローマ人の強さは、失敗はしても、それを必ず次の成功につなげようとするメンタリィーにあつたの
だ、このとき彼らは敗因が自分達自身にあったことを直視する。そして政治改革に結びつけて、独特の
「共和制」を実現した」と塩野七生さんはいう。 金融界はあくまでサブ機能であるのに錯覚し
、かっては銀行界が主客転倒のトコノマに座ってあたりまえの態度でいた。この頃はあまり聞かなく
なったとはいえ、意識の底に今も残っていそうだー。さて、今回のアメリカ投資銀行{証券界}の犯し
た罪は「格付け機関」を安易に利用し、結果は故意かどうかははともかくとして、大罪を犯したことだ。
これまでの商品ならまだしもサブプライムという証券化商品は明らかに「不用品」であるのに高い
格付けで信用させたことだ。工業製品にはJIS、農業製品にはJAS規格が存在し不良品を作っ
たり、売ったりしたら罪になり刑罰で処理されるのが当然の世界。−今回はだれも罰せられないとは?ー
とくに、商品の格付けという最重要機能はそれをを取り扱う当事者の最重要責任事項ではないだろうかー
実物商品なら当然の責任者であるのだ。
株式という商品の特殊性から、値上がりや値下がりもあろうし、自己責任で処理されても仕方ないと
いうことになる。 、しかしだ、「不用品=毒饅頭と言う人もいる=」をAAとかAAAとか
と格付けして、販売したのだからたまらない。ローマ人でなくても、市場関係者は今回の敗因が自分達
自身にあったことを直視し、大いに改善に取り組むっべきだろう。
投資家個人も、プロにはほど遠い証券会社の営業マンなどに騙されたと自身を直視し、反省し金融界の
本当の改革が成就するのを待つべきだと思うが、如何だろう。
産業界は正しい市場からしか資本調達をする必要はないし、個人も市場が正常で透明に改善されるまで
足を踏み入れないことにすべきではではないか、と主張したい。
エンロン事件以来、ストック・オプションの問題点についても何回も指摘してきた。失敗も多いはずだ。
それにしても実物商品の問題も多発し、世界の工業の文字どうりの代表であった自動車ビッグ3の凋落
とが同時多発とは歴史も不思議すぎるではないか!
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