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サイエンスとねつ造

ブログを書きたくなった理由の一つに、サイエンスに対する世の中の受け止め方が随分間違った方向に傾いている印象を受けたからです。そう、STAP細胞の問題です。
細かいことを言い出すときりがなくなるので、言いたい事を一つだけ
「サイエンスでは、正しいことは残ります。」
それだけです。

論文になると全て正しいかのように思われがちですが、世の中で論文になっているものが全て正しいというわけではありません。自分が面白いと思って再現実験を試みても再現できない。そんなことは、特に生物系では沢山あると思います。再現できない論文は、そのうち歴史的事実から無くなっていきます。例えどんなに良い雑誌に載ったとしても、再現できなければ、忘れられていくでしょう。逆に、再現できることは多くの人がそこをベースにして、次の段階を目指すので、仮説の色々な像が見えてきて”事実”に変化していきます。論文中で記述される色々な事実は、証拠に基づいて示されたものとして過去の論文を引用文献として示しておく必要があります。所が、面白いことにある程度確立した事実は、もはや引用されなくなります。遺伝する現象があることに対してメンデルの論文を引用する人は、歴史的経緯を記述する場合に限られると思います。こうして、学問が成立していくのです。時間をかけて築いていくので、頑丈だし少々のことでは壊れません。学問をすると言うことは、それぐらいの時間をかけてゆっくりと安定したものを作るのであって、数年単位の結果に大きく振り回される必要は無いということです。

ただ、今回の件は、サイエンス以外の部分が大きかったので、世間的に広まったのでしょうね。ただ、その話の中でサイエンスをねじ曲げて伝えられるのは、サイエンスが大好きな人間としては、少々心苦しい気持ちでいます。

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おひさしぶりです。
STAP 細胞問題は当初はわずかに真実も入っているのかな?と思っていたのですが、実験ノートが私の想定の範囲を激しく超えていて、ここまで院生やポスドクを管理出来ないラボリーダーが大量にいるのか・・という点の方に興味が移ってきました。

私も「科学ってそういうもんじゃないのよ」という気持ちで色々と言いたい事はあるのですが、とにかく校務が増えてきて肝心の科学に取り組めず精神的に追い詰められ始めています。

また時々記事を書いて下さい。
私も少しずつ復活します。

2014/5/11(日) 午前 0:30 [ bloom@花咲く小径 ]

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本当にお久しぶりです。
そして、コメントありがとうございます。
大学もどんどん変化を要求されています。その対応に追われながら、自分の方向を見失って、何が本業なんだか分からなくなってきている状況から、もう一度自分のやりたいことを見直して初心に戻ろうと思い直している所です。

2014/5/12(月) 午後 0:28 四角菌


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