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米国にDesign Newsというサイトがある、その記事を拾い読みしていたらUniversity of Minnesota’s I-35 Bridge Fatigue Evaluation(Regina Lynch, Web Editor -- Design News, August 3, 2007)という見出しが目に入った。 「ミネソタ大学」→「交通工学研究センター」・・と辿っていく内に、「ミネソタ交通局」のサイトの中にI−35W橋梁に関する専用サイトがあることを発見!Minnesota Department of TransportatinInterstate 35W Bridge Collapse I−35W橋崩落専門サイト 辿っていくと、I−35W橋に関する研究書や設計図のDBにたどり着いた。建設時の設計図面や、補強工事などの改修図面、鉄骨詳細図、検査記録などがPDFファイルで誰でもダウンロードできる!これが、Interstate 35W Bridge: In-depth documentationI-53W橋の設計図などのドキュメントのサイトである。図面をクリックすると拡大表示できます。全体計画図 Construction Plan 橋脚計画図(一部) 鉄骨詳細図 メイントラスの一部 鉄骨詳細図 接合部詳細 = これはホンの一部の一部で、膨大な設計図書や仕様書がPDFファイルで公開されているのである!!!構造計算書も探してみたい。日本の官公庁の情報開示の姿勢との違いに驚くばかり!!<続く> |
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アメリカの情報公開はここまで詳細になされているのですね。
日本と比べると歴然ですね。
2007/8/16(木) 午後 6:08
University of MinnesotaのURLをありがとうございます。
あっ。これは大変。全部英語です。
前半に、政府の役人さんが岡崎太一郎さんのチームを現場にエスコートしたことが書いてありますね。
2007/8/16(木) 午後 8:51 [ yoc*_c*n*er ]
m_s_k_zさん、一昨年の耐震偽装事件の捜査結果を開示するサイトが日本にもあって良さそうなものですが、国交省にも建築士団体のサイトにもありません。
2007/8/17(金) 午後 2:52
easygoing villageさん、岡崎太一郎さんのご友人ですか?つくばの建築研究所に在籍されていた方のようですね。
2007/8/17(金) 午後 2:54
いつも思うのですが、手抜き工事は論外。耐震偽装は明らかに確信犯による犯罪。そこで、構造計算の間違いはどんな機関が厳重チェックし、許可した際は責任をとるのか。そもそもそんなチェックは小中高校教員同様為されていないのではないか、あるいは為されていても設計者、施工者の名前を見て甘い判断を下しているのではないかと思っています。
最近政治家になりたがっている建築家が手がけた建物で(北海道)、素人目にも想像できる位置に、寒暖の差もあるのでしょうが2年後亀裂が走り、建物の3分の1は『危険』だから使用しないでいたようです。結局償却年限を待たず解体したようですが、建ぺい率や奇を衒ったデザイン優先の建物の危険性にもっと目を光らせないと、地震に限らず都市が被災した際の被害は級数的に増すと思っています。
2007/8/17(金) 午後 8:53
Na◎さん、久しぶりの辛口コメントありがとうございます。丁度すずサンからのリクエストで、「建築」に関する最近の思いを記事にしています。http://blogs.yahoo.co.jp/srfch485/49000927.html
日本の建築制度は、官公庁(そして規制緩和で専門機関に民営化もされた)が建築の安全性を「確認」することになっていますが、最近の建築物は余りにも肥大化していて一つの建築物をトータルで見通せる建築家の存在が希薄になってきています。意匠の専門家、構造の専門家、建築設備機器の専門家、防災の専門家等々。確認申請を受けた官公庁・審査機関の担当官が内容を吟味する時間的ゆとりも予算もありません。ただ書類として辻褄が合っているか、まさに「確認」しているだけの存在に成り下がっています。KKさんのような「巨匠」と言われる建築家はコンセプトデザインしかしないのでしょう。「虚笑」になりつつある「退化」はもう建築設計などはしないでワイドショーを賑わしているほうが実害がなくて良いのかも知れません。
2007/8/18(土) 午後 5:01
我々構造設計を担当するものも意匠設計屋さんやゼネコンに「計算屋さん」とバカにされコンピュータに使われている者も多いのが情けないけれど現実です。建築学科で構造設計を志望する者が年毎に減っているというのが大学に残っているかつての先輩・同僚の嘆きです。最近、「バベルの塔」に似た建築物が増えてきているのも心配です。停電になったら・・・何にもできない。
2007/8/18(土) 午後 5:01
ご回答ありがとうございました。
すず姐のリクエストとか言う記事は〜、多分バトンやな〜。【読み取り権限がない記事】 とかで読めません。またそのうち拝見します。
やはり 「虚笑」 「退化」 の害は21世紀に持ち越されていますか〜。結局肥大化した建設事業全般の安全確保は人間の手に余るところまで来ているのですね。
専門家の実感として先生の口から 『「バベルの塔」に似た建築物が増えてきているのも心配 』 との言葉が出ることが何より恐ろしいです。神をも畏れぬと言う事なのでしょうから。
9・11のツインタワー崩壊も、旅客機激突による衝撃が理由ではなく、実は平時のビル火災でも起きえた材質並びに構造、部材選択ミスであり米国の管理機関による人災だったと思っています。
バベルの塔が嫌でも、さりとてSIMIZなんかが言う巨大地下都市はカッパドキアみたいで大自然と隔離されて嫌ですし、都市デザインには人類の歴史を見直し今後2000年先を見通す革命的都市構築思想が必要なのでしょうね。
2007/8/18(土) 午後 8:32
建設会社の基本姿勢が開発、自然破壊に向いているのが不幸の始まりです。大型開発を事業の中心に据えないとあれだけの大所帯を維持できないジレンマに陥っているのでしょうか
、建設会社を動かしているのがデベロッパーです、松岡→赤城とバトンタッチされた日本の農林水産行政も農業土木、港湾土木という国土保全よりも利権を伺う開発勢力に頭が上がりません。最近発覚した林野庁の「緑のオーナー制度」も本来林野庁が推進するべき施策の枠を外れています。利益最優先主義、拝金主義的な施策が多すぎます。残念ながらおっしゃるスーパーゼネコン各社は開発という地球環境破壊のお先棒担ぎをになっているのが現状のようです。「脚下照光」自然の復讐は、真夏の首都圏の猛暑に顕著に顕れてきています。いまさら20年間前の経済状態に戻れない日本と世界なのです。本当は中国の急速な成長を批判できない日本なのですね。
2007/8/18(土) 午後 9:00
ありがとうございました。以魚駆蠅、暗澹迷妄、先生をしてそう思われますか。
松岡が死なねばならない程の背景の実体が朧気ながら分かります。
脱線しますが、(林野庁を含め)緑の革命と言えば…ぺトラ・K・ケリーではなく、
私も最近緑化ボランティアの限界を感じ、地球に酸素が充填され出した時代の主役、珪藻その他藻類に注目をし始めました。炭酸同化作用に限って言えば、広葉樹の葉の体積と同様の藻類の量の炭酸同化作用は5〜10倍とのことで、東大の宮地さんが、ウチのそばの府中農業高校で実験を進めています。
今般モンゴル・ウランバートル近郊の砂漠緑化ボランティアに同氏も同行し藻類の実験をしてみるようです、私は同行できませんが(経済的理由で多摩の田舎でバックアップ…涙〜)。
樹木の葉っぱは食べられませんが藻は高タンパクの食料となりますし〜。
ヒートアイランド対策で屋上緑化なんかより手軽ローコストで効果が期待できそうな気もしています。
先生もお詳しいと存じますのでいつかブログで講義して下さい。
脱線ついでのお願い御容赦。
2007/8/19(日) 午前 0:59
KONサン、ヒートアイランド現象対策で東京都の屋上緑化政策や、横浜市の壁面緑化プロジェクトなど進んでいることは承知しておりましたが、モンゴル・ウランバートル近郊の砂漠緑化のお話は初めて伺いました。府中農業高校のHPも拝見しましたが、「緑地計画科」というのがあるんですね。勉強してみます。
2007/8/19(日) 午前 9:24
Na◎さん、日本の技術情報公開が及び腰なのは失敗に対する責任追求が風評被害も含めて当該会社や組織に及ぶことに対する危機感があるからのようです。マイナス情報は出さない、マイナス情報が出てきたら知的財産権や著作権・肖像権を楯に秘匿するようにし向ける。冬から春先に記事にした風力発電タワーの倒壊事故に関して専門誌に記事を書こうとしていますが、技術担当部署からブログでの記事の公開を制限してきました。やむなく、公開制限をかけました。情けない事です。
2007/8/19(日) 午後 6:40
ブレーカーが未だに生きているのですね。自縄自縛を幾度繰り返しても分からないなんて日本の組織は学習能力が無いようですね。
バトン回答の全容拝見致しました。
私は都市とそれを構成する構造物との拮抗に不安を申し上げましたが、都心を見るに、都市全体との調和を考慮せず建築家の『個性』なるものに任せ、混沌とした展覧会場と化しているように思います。
ハンス・ホラインのように都市を航空母艦になぞらえ、機能性、安全性、合理性を追求し堅固なライフラインネットワークを確保したグランドデザインをした上で、規則正しく個々の構造物つくるべきではないかと思っております。
戦災で焼け野原になった都市が、無秩序な再建で、むしろ戦前よりも遥かに人的経済的被害が予測される危険な都市として増殖しているように思います。
P.S. 仏教思想に則った都市構築を夢想し一旦コメしましたが自主規制、削除。また先生の記事でご縁がありましたら。
2007/8/19(日) 午後 10:03
何度かここのコメントを入れようと思いましたが、どうも腰が引けちゃって、遠慮してたんですけど、コンちゃん&Na◎さんにお誘いを受けまして参上しました…って、アレ?話が終っちゃってる???
こういう図面が世に出るというのは評価するべきところですよね。でもなぜそういう橋が落ちてるのか…。やはり目に見える形で欠陥が見つかったのでしょうか?
かつては建造物は緻密に作られたものでしたよね。昔の釘なんかみても、細部に至るまで手抜きがされてないものでした。
しかし、今は基準というものがあります。この基準というのがミソで、安全や品質を保証すべき基準でありながら、どうでもエエから書面上基準さえクリアしてたらいい…という風潮がどこの企業でもあります。それが、今多発してるお菓子やったり観覧車やエレベーターだったりするわけです。
その基準を表向きはクリアしていてもグレーな品物がやはり多いのは薄利多売を目的とするからであって、宇宙関係の特注品などではそういうことはおそらくないと思います。
2007/8/20(月) 午前 0:55
ほとんどが白でその中にいくつかのグレーが混じっている程度なら問題はないでしょうが、ほとんどがグレーでは計算上は整っていても壊れ易くなって当然だと私は思います。
何故グレーな品物が世に出るのか…それはやはり経営者自身の品質理念の欠如からくるものであると私は思います。情けない事に、庶民では薄利多売の脆いものだと知っていても、○○産の妖しい食材でも、お寒い財布しかないものだからソレを購入するしかないのが現状で、そのオカゲで灰色タイマー商売が成り立っているのが実情なんでしょう。
話は思いっきり逸れましたが…、すべてにおいて、トップの品質理念の欠如こそが原因ではなかろうかと私は思うのです。
2007/8/20(月) 午前 0:55
トップダウン、ボトムアップ。源流管理の徹底が日本の独壇場とゆ〜か独擅場で世界に冠たるTQC日本でしたが、コスト計算が優先されるせいなのでしょうね。
進歩的を標榜する奥さん方の会で話す機会があって、「ドイツ人が、『我々は安物を買うほど裕福ではない』 と言った」、と話したら一同ギャグと思ったらしく全員大笑いをしました。それ以上論旨を説明することが憚られ、他愛無い漫談をしてその場を逃れましたが、耐久消費財に限らず市場原理に外れることは笑いのネタになるようです。
E・バークをパクッて 『この程度の国民にはこの程度の安全』 ってとこでしょうかね、『一億人総安物買いの銭失い』のツケが明日にでも回って来そうですが。
先生、すず姐ありがとうございました。
2007/8/20(月) 午前 11:18 [ Na◎/鯤 ]
Na◎さん、確かに最近の都市建築は万博のパビリオン状態です。一棟一棟は「巨匠」「虚笑」入り交じった建築家・(一流と言われる)総合建築事務所のまさに「作品」で溢れていますが統一感がありません、汐留の再開発で海風が入ってこなくなり新橋・有楽町の環境が一変しました。今になって、都市環境の研究家が検証論文を書き出すしまつ。今の建築基準法や、都市計画法、諸条例では「想定していない状況」が出現しています。コンピュータのCPUの上にはCPUクーラーという器機がついていますが、鳥瞰的に汐留一帯を見下ろすと、まるで超高層ビルが一帯の熱を放出するフィンのように見えます。大きなビルが一つ出現すると、そのアクセスのために地下鉄や道路網の再整備が必要となり、また新規の工事が必要になる。建設業者の仕事は増え、電気器機メーカーの仕事も増える。開発の納期短縮とコスト圧縮を技術者は迫られ、ついつい手抜きの誘惑に駆られる。表面は華麗に飾られていますが、内部は問題だらけ。万博は期間限定ですが、都市の再開発には百年の計を睨んだ確かに「グランドデザイン」が必要ですね。だれが考えているのでしょう・・・
2007/8/20(月) 午後 0:24
すずさん、このI−35W橋の手描きの図面を見ていると、設計にミスがあったのかどうかは別として、あ〜確かに人間が考えながら作ったんだな、と言う安心感を覚えます。この位の構造物になると、部材も自重で「たわみ」ますから、「キャンバー(むくり)」といって鉄骨を工場製作する時点で、くみ上げたときに「たわみ」が無くなるように、しっかりとキャンバーも手描きで指示してあります。こういう設計図面自体がその時代の技術の水準を克明に後世に残す人類資産・文化遺産なんですね。そこん所の姿勢が米国は素晴らしいと思うのです。もう一つ、すずさんが指摘されている、「基準」とか「標準化」とか言われる考え方ですが、これも度を過ぎると安全度を損なう結果を招いてしまいます。その基準なり標準を定めた原点がどこあったのか、どういう状況を想定した基準なのかによって、製品は安全にも、不健全にもなりうるのです。最近の、コンピュータで設計しているから確からしい、という風潮はかなりまやかしがありそうです。
2007/8/20(月) 午後 1:20
すずさんが重ねて仰っている「コスト至上主義」が最近の食品(牛肉コロッケ・○い恋人・ペコちゃんちのシュークリーム)にまで「偽装・ごまかし」という事態を招いているのでしょう。この橋にはたとえミスはあっても偽装やごまかしは無いことを祈ります。正しく設計しても、正しく建設されるとは限らない、適正に建設されていても、使っているうちに不具合や故障・損傷は起こってくる。仰るとおり、適正な対価を掛けて十分な検査・点検を行うことが大切なんでしょうね。そのためのコスト意識が薄いのが問題なのだと思います。
2007/8/20(月) 午後 1:31
Na◎/鯤さん、国家が財政的に破綻している中、公共構造物の建設維持費にも「経済原理」コスト最優先の考えが見えてきています。無駄遣いを散々しておいて、財布が逼迫するととたんに過度な「経費節減」が全面にでできて、製品の質が落ちる。道路やトンネル、橋梁のメンテナンスのために使われる費用は地味ですから予算確保の時にはアピールしずらい。『我々は安物を買うほど裕福ではない』とのドイツ人の思想、維持管理する費用のことを良く考えているのです。いい言葉をありがとうございました。
2007/8/20(月) 午後 1:49