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すずさんからの贈り物 〜久しぶりにバトンに挑戦 その1 からの続き →直感的な【建築】私が建築の道を志すきっかけとなった建築物が、Expo’70大阪万博の「お祭り広場」の大屋根です。6本の柱で、高さ:37,748mで、大屋根:28,900m2を覆うという、まさに建築の原点を指し示す構造物です。設計は、丹下健三と言われていますが、構造物としての骨格を設計したのは構造家 坪井善勝先生で、実施設計の構造解析にあたったのが、恩師川口衞先生。この構築物は、万博という期間限定の「仮設構造物」であったので、建設が短期間で済むことと、万博開催後の解体撤去を容易にする工夫がなされた、素晴らしいシステム建築でありました。 http://www.matsuo-bridge.co.jp/japanese/index/rekisi/08/image2.jpg 後年、私が大学院生の時に解体の解析を、現在も法政の河口研究室の跡を継いでいらっしゃる阿部先生の指導で担当させて頂いたことを誇りに思っています。 http://www.city.kyoto.jp/somu/rekishi/fm/nenpyou/image_nenpyou/bunka11_2.jpg 桂離宮公式HP 「桂離宮」動画(政府インターネットTV)これ!なかなか良いです。 拡大表示してご覧下さい。 「修学院離宮」動画(政府インターネットTV) 内閣府も時には良い仕事していますね! 日本独自の庭園美、書院造りの傑作で、現代建築のもっている自然への挑戦的態度を好対照をなしていると思います。 フランク・ロイド・ライトの「落水荘」も好きですフランク・ロイド・ライトは取り壊された 旧帝国ホテルの設計者として有名ですが、この「落水荘」も見事に自然に調和しています。 http://www.retec-duplex.co.jp/hatae/apartment/pittburgh/pittburgh_2.jpg
「落水荘(フォーリングウォーター) Fallingwater Restoration Updateに最近行われた保存のための改修工事の 概要が紹介されています。 →この世に【建築】がなかったら・・・・工学分野で、必修科目として自己の技術分野の歴史を学ぶ仕組みがあるのは建築学科だけのような気がします。「建築史」という学問分野です。建築は、人類が直立して他の動物とは違う、自らモノを造り生活する拠点として「住まい・家」を持った時点で、欠くことのできない技術分野です。そういい意味では、「この世に建築がない」という状態は考えられません。地震や天変地異、あるいは戦争と言うような異常事態が発生しない限り、「建築」は我々とともにあるのが自然な状態です。
口幅ったい言い方になりますが、建築に携わる人は「建築が文化そのものである」という自覚と誇りを持って、何百年も環境と共存できる建築を造ってもらいたいと思うのです。
元来、日本は地震、台風といった資源災害が多い国であったのと、温暖湿潤の風土であったので住居に木材と紙を使う伝統が長く、西洋のように建築物を何百年も補修して使うコンサベーションという考え方が根付いていません。ですから、建設業者も直して使うと言う技術を疎かにし、数十年経ったら建て替える(新築する)という、リサイクル社会としては好ましくない習慣があります。私達のような、建築に携わる技術者は、保守保全が可能な建築システムをもっともっと勉強しなければならないと思います。 →次に回す人6人(【指定】つきで)後ほど、心当たりの方に直接ゲストブックにてお願いに上がりたいと思います。 |
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バトン受け取りありがとうございます〜。思った通り、ステキなお答えですごく満足しました。
『あの方』というのはやはり『あの方』だったんですね〜。
桂離宮もステキだけど、落水荘というのは初めて見たんだけど、これはいいですね〜。近代的な建物だけど周りと調和していてココロが和みそう。
個人的な家という建物も、何年も持つ家を作る技術がありながら、使い捨てのような家ばかり建てられてますよね。○ニータイマーみたい…。耐性がないくらいならまだしも、完全な欠陥住宅を売る悪徳建築屋もいますしね〜。買った人が鍵を受け取った時点で、その後にどんな欠陥がでようとも、訴訟を起こしても絶対に敗訴にはならない仕組みを利用した犯罪だと思います。どうしても素人はキッチンやらリビングなどの見た目しか判断できませんし…。公的な建造物も、いわゆる『東京スタイル』的な、いまいち本物の良さが判らない格好だけの思考で成り立っているだけなんですけどね…。もっと世の中には誠実な仕事をしている人だっているのに、そういう人がもてはやされて欲しいものです。
2007/8/20(月) 午前 0:24
すずさん、久しぶりに建築論を展開して少し肩に力が入ってしまいました。いい機会をありがとうございました。最近の建築学科の教育がどんな風になっているか解りませんが、時代が四半世紀も移ると「技術」に偏した、建築の精神や哲学を若干軽視した教育になってきているのではないかと危惧しています。建築基準法で30m以上の高層建築が解禁されてから早、四半世紀、大地震に遭遇した超高層建築はまだありませんので、たとえ構造的に崩壊しなくても、ドアや窓、エレベータを始めとする建築設備に相当な予期しない被害が出るのではないかと思います。最近の超高層建築はマンションやホテルにも進出していますので、人間が自力で避難する規模を超え巨大化しています。しかも外壁はほとんどガラスで覆われており、巨大な温室とも見えますので、空調がストップしたらどんな状況が起こるのか空恐ろしい気がします。柏崎刈羽発電所で自営の消防隊・消防設備が機能しなかった事を考えると、ハイテクに頼った建築物は如何なものかと思わざるを得ません。
2007/8/20(月) 午前 11:14
世によくある「バトン」とは似て異なるもの(笑)。
ご専門とはいえ、素晴らしい回答ですね。
驚きました(笑)。
2007/8/25(土) 午後 0:07
Violaさん、すこし肩の力が入ってしまいました。日本の建築が機械万能主義で画一的になってきているように感じています。
2007/8/25(土) 午後 11:13
すずさんからいただいたバトンの設定が、今の私の気分に嵌っていましたので、少し大上段に建築を見直す機会を得ることができました。ありがとうございます。
2007/8/25(土) 午後 11:16
NSC(新日鐵)のNSトラスですよね。昔、NSCで設計の手伝いをしていました♪NSトラスの設計はかなりやりました。。。
2007/11/14(水) 午後 6:54 [ Bellchan ]
ベルちゃんも構造設計がご専門でしたか。立体トラスはスペースフレームの重要な構成要素ですね。
2007/11/14(水) 午後 11:18