『構造工学の薦め』 〜「秋迎え 向日葵色を 還しけり」

識らないこと以外は何でも識っている 『薄学』 阿奉さんが語る自然界構造形態と人工の構造形態の類似性。還暦2歳!ブログ再開!

阿奉賛「数学」再考・最高

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〜 半径 r の円の面積が πr2 となること 〜


(証明) 次の3つのステップを踏んで示す。

[1]

 半径 r の円に内接する正 3×2n 多角形の周の長さを L(n)、外接する正 3×2n 多角形の周の長さを L’(n) とすると、
   L(n) < L(円周の長さ) < L’(n)
が成り立ち、n を限りなく大きくしたとき、L(n)、L’(n) はともに L に収束する。
           http://www004.upp.so-net.ne.jp/s_honma/circle/circle410.gif

 実際に、{L(n)}は上に有界な単調増加列で、{L’(n)} も下に有界な単調減少列であるので、ともに収束する。このとき、△AHO ∽ △CAO であることに注意して、
=
    L’(n) −L(n) =((r/√(r2-l(n)2))−1)L(n)
( ただし、l(n) = AH )から、 n → ∞ としたときに、L’(n) −L(n) → 0 となる。
 したがって、{L(n)}、{L’(n)} ともに同じ極限値を有し、挟み撃ちの原理により、
    n → ∞ としたとき、L(n) → L
となる。
  (補足) 上記の不等式 L(n) < L(円周の長さ) < L’(n) で、
      L(n) < L(円周の長さ) であることは、自明としてよいだろう。
      (なぜなら、2点を結ぶ線分の長さが、その最短距離を与えるからである。)
      それに対して、 L(円周の長さ) < L’(n) を自明とするには少し抵抗がある。
     この点について、メールを頂戴した方は次のように説明してくれた。
  曲線の長さは、曲線上の点を結ぶ折れ線の長さの和の極限として与えられる。(その意味では、L(n) が L に収束するのは定義そのものである。)


 上図において、{Qn}は、弧AB上の分点である。各分点と点Oを結ぶ直線が点Aにおける接線APと交わる分点が{Pn}である。
PkRk+1とQkQk+1 は平行とする。このとき、
  QkQk+1<PkRk+1<PkPk+1
 が成り立つ。
  この不等式から、
    弧ABの長さ < 線分APの長さであることが分かり、よって、
    L(円周の長さ) < L’(n)
 である。

(コメント:分かりやすい証明ですね!これで、これまでのモヤモヤが胡散霧消した感じです。)   


[3]  (アルキメデスの方法)

        http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e7/Domenico-Fetti_Archimedes_1620.jpg/250px-Domenico-Fetti_Archimedes_1620.jpg
 半径 r の円に内接する正 3×2n 多角形の面積を S(n) とおく。
       http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/03/Archimedes_pi.png

 内接する正多角形は、隣り合う頂点2個と円の中心 O を頂点とする 3×2n 個の合同な二等辺三角形 △(n) に分割できる。一つの三角形 △(n) において、次のようにおく。

  (円の中心 O を端点にもたない辺の長さ)=2×l(n)

 そのとき正多角形の面積 S(n)と周の長さ L(n) はそれぞれ次のように表される。

      S(n)=3×2n×(△(n) の面積)=3×2n×l(n)×√(r2-l(n)2)

      L(n)=3×2n×(△(n) の辺で端点が O でない1辺のさ)=3×2n×l(n)×2

[1]、[2] から、半径 r の円に対して、 n → ∞ としたとき、

      lim L(n) = lim { 3×2n×2×l(n) } = π×2r

    すなわち、   lim { 3×2n×l(n) } = π×r  となる。

また、 n → ∞ としたとき、 l(n) → 0 となることから、これらを用いて

      lim S(n)=lim[3×2n×l(n)×√(r2-l(n)2)]
              ~~~~~~~~~~~~  ~~~~~~~~~~~~ 
                 ↓        ↓
           =    π×r   ×  √(r2)    =π×r2

であることが得られる。

 同様にして、半径 r の円に外接する正 3×2n 多角形の面積を S’(n) とおくと、

         S(n) : S’(n) = r2-l(n)2 : r2

なので、 S’(n)= (r2/(r2-l(n)2))S(n) が成り立つ。

 よって、この場合も、  lim S’(n)=lim S(n)=π×r2  であることが分かる。

したがって、 S(n) < S(円の面積) < S’(n) において、挟み撃ちの原理により、

            S(円の面積)=π×r2

が成り立ち、

     半径 r の円の面積の公式は、 半径×半径×円周率(=π r2)

であることが示された。 (証終)
      「半径1の円に内接する正n角形と外接する正n角形の面積」

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2008/7/23(水) 午前 9:49 [ nagayama426 ]

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