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(証明) 次の3つのステップを踏んで示す。 [1]
半径 r の円に内接する正 3×2n 多角形の周の長さを L(n)、外接する正 3×2n 多角形の周の長さを L’(n) とすると、
L(n) < L(円周の長さ) < L’(n)が成り立ち、n を限りなく大きくしたとき、L(n)、L’(n) はともに L に収束する。http://www004.upp.so-net.ne.jp/s_honma/circle/circle410.gif 実際に、{L(n)}は上に有界な単調増加列で、{L’(n)} も下に有界な単調減少列であるので、ともに収束する。このとき、△AHO ∽ △CAO であることに注意して、 = L’(n) −L(n) =((r/√(r2-l(n)2))−1)L(n)( ただし、l(n) = AH )から、 n → ∞ としたときに、L’(n) −L(n) → 0 となる。したがって、{L(n)}、{L’(n)} ともに同じ極限値を有し、挟み撃ちの原理により、 n → ∞ としたとき、L(n) → Lとなる。(補足) 上記の不等式 L(n) < L(円周の長さ) < L’(n) で、 L(n) < L(円周の長さ) であることは、自明としてよいだろう。 (なぜなら、2点を結ぶ線分の長さが、その最短距離を与えるからである。) それに対して、 L(円周の長さ) < L’(n) を自明とするには少し抵抗がある。 この点について、メールを頂戴した方は次のように説明してくれた。 曲線の長さは、曲線上の点を結ぶ折れ線の長さの和の極限として与えられる。(その意味では、L(n) が L に収束するのは定義そのものである。) 上図において、{Qn}は、弧AB上の分点である。各分点と点Oを結ぶ直線が点Aにおける接線APと交わる分点が{Pn}である。 PkRk+1とQkQk+1 は平行とする。このとき、 QkQk+1<PkRk+1<PkPk+1 が成り立つ。 この不等式から、 弧ABの長さ < 線分APの長さであることが分かり、よって、 L(円周の長さ) < L’(n) である。 (コメント:分かりやすい証明ですね!これで、これまでのモヤモヤが胡散霧消した感じです。) [3] (アルキメデスの方法)http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e7/Domenico-Fetti_Archimedes_1620.jpg/250px-Domenico-Fetti_Archimedes_1620.jpg半径 r の円に内接する正 3×2n 多角形の面積を S(n) とおく。 http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/03/Archimedes_pi.png 内接する正多角形は、隣り合う頂点2個と円の中心 O を頂点とする 3×2n 個の合同な二等辺三角形 △(n) に分割できる。一つの三角形 △(n) において、次のようにおく。 (円の中心 O を端点にもたない辺の長さ)=2×l(n) そのとき正多角形の面積 S(n)と周の長さ L(n) はそれぞれ次のように表される。 S(n)=3×2n×(△(n) の面積)=3×2n×l(n)×√(r2-l(n)2) L(n)=3×2n×(△(n) の辺で端点が O でない1辺のさ)=3×2n×l(n)×2 [1]、[2] から、半径 r の円に対して、 n → ∞ としたとき、 lim L(n) = lim { 3×2n×2×l(n) } = π×2r すなわち、 lim { 3×2n×l(n) } = π×r となる。 また、 n → ∞ としたとき、 l(n) → 0 となることから、これらを用いて lim S(n)=lim[3×2n×l(n)×√(r2-l(n)2)] ~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~~ ↓ ↓ = π×r × √(r2) =π×r2 であることが得られる。 同様にして、半径 r の円に外接する正 3×2n 多角形の面積を S’(n) とおくと、 S(n) : S’(n) = r2-l(n)2 : r2 なので、 S’(n)= (r2/(r2-l(n)2))S(n) が成り立つ。 よって、この場合も、 lim S’(n)=lim S(n)=π×r2 であることが分かる。 したがって、 S(n) < S(円の面積) < S’(n) において、挟み撃ちの原理により、 S(円の面積)=π×r2 が成り立ち、 半径 r の円の面積の公式は、 半径×半径×円周率(=π r2) |
阿奉賛「数学」再考・最高
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TBさせてもらいます。
2008/7/23(水) 午前 9:49 [ nagayama426 ]