ミシシッピ川に崩落した州間高速道路35W号線の橋。中央径間がほぼ真下に落ちたのに対し、右岸のP6橋脚付近では、トラスの部材がねじれるように崩れた。写真右上に見えるのは、1929年に完成した10番街橋(写真:ミネソタ州交通局)ローラー支承がさびて、動かなかったことが崩落を招いた――。2007年8月に米ミネソタ州ミネアポリス市で起きた州間高速道路35W号線の橋の崩落事故をめぐり、新たな原因を指摘する声が上がっている。 P6橋脚に据え付けられていたローラー支承。2003年6月に撮影(写真:ミネソタ州交通局)主張しているのは、ミネソタ州のクリス・メサリー弁護士だ。2009年3月下旬に明らかにした。メサリー弁護士は、事故の遺族や負傷者の訴訟代理人を務めている。 崩落したのは、ミシシッピ川をまたぐ橋長324mの鋼3径間連続トラス橋。13人が死亡し、145人が負傷した。メサリー弁護士は事故原因を究明するため、構造設計を得意とするTomasetti ソーントン・トマセッティー社に独自調査を依頼していた。 その結果、P6橋脚にあるローラー支承が動かなかった場合、夏の日差しや高温で膨張しようとするトラス部材が自由に動けず、部材内に想定外の応力が発生。さらに、床版の補修工事のために床版上に置いていた計260tの資機材の偏荷重が加わり、崩落の引き金になることがわかった。中央径間にあるトラスの下弦材の格点が、最初に破断した可能性があるという。http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20090421/532153/ph002.jpg2006年5月に撮影した崩落前の橋の様子。写真手前にあるP6橋脚のローラー支承付近にさびが見える(写真:Todd Murray) |
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