『構造工学の薦め』 〜「秋迎え 向日葵色を 還しけり」

識らないこと以外は何でも識っている 『薄学』 阿奉さんが語る自然界構造形態と人工の構造形態の類似性。還暦2歳!ブログ再開!

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すずさんからバトンを戴きました。
ルール説明
●  回してくれた人からもらった【指定】を【】に入れて答えること
→次に回す人6人(【指定】つきで)
→指名した人の名前をタイトルにする

          それでは、始めましょう

私がすずさんから頂いた御題は【建築】なんです。
 私は1972〜1979、東小金井あった法政大学の建築学科と大学院で、建築構造学を専攻しました。後年、プラント構造物の構造設計を専門とするエンジニアの道を歩み、正統派の建築人ではありませんが、すずさんに良い機会を頂きましたので、久しぶりに「バトン」やってみようと思います。
 大学を出てから四半世紀以上、この機会に、大学時代にお世話になった恩師の先生方がインターネットでどのように紹介されているか調べてみました。肩書きは、私の学生当時のものです。
 建築概論の森田茂介教授、建築哲学・建築思潮の大江宏教授、建築構造学は青木繁教授、建築構造力学は後藤一雄兼任教授、空間構造論の川口衞教授 建築意匠演習は宮脇檀講師、建築史は鈴木博之講師、建築論の佐々木宏講師、建築数学の 半谷裕彦講師 (故半谷先生には卒論、修論の指導をしていただき生涯の恩師になりました)、建築生産・建築経済の岩下秀男教授、山田水城教授、河原一郎教授、お世話になった兄貴分阿部優助手。本当に、そうそうたる先生に教えていただいたものです。(大江先生、森田先生、後藤先生、宮脇先生、そして半谷先生と、もう故人になられた方も多くなり、不肖の弟子としては寂しい限りです)
 あの頃の「建築」は70年代の、大阪万博、札幌オリンピック、高度経済成長(田中角栄の「日本列島改造論」)の余勢をかって活力がありました。

→最近思う【建築】
 建築学科に入ってすぐ、建築概論で森田茂介先生がおっしゃった「建築家は医者、法律家に次いで三大プロフェッション(職能)として、欧米では尊敬されている。Architectの Archは「第一番目の」という意味で、『建築家が全ての技術を統合する職能』として自覚を持たねばならない」とおっしゃった事を今も深く心に刻んでいます。
しかし、建築技術が80年代から90年代のバブル期の、必要でない箱物を造る手段としての建築ラッシュが建築技術者の倫理観・哲学を歪め、建築技術者が「土建屋」と軽んじられるようになったのも事実です。
 いま社会問題になっている、財政のばらまき、社会保険庁のグリーンピアに代表される、税金などの浪費の片棒を担がされたのも、建設業界、建築業界関係者の痛いところです。
 もう一つ思う、「最近思う建築」は建築規模の巨大化、高層化です。エレベーターや空調機器が機能して初めて成立する巨大建築。停電になったり、制御システムのトラブルがあったらどうなるのか心配になります。
         http://hrscene.fc2web.com/pic/tokyominato/midtownd.jpg
         六本木の旧防衛庁跡地に建設された高層ビル
         http://www.nact.jp/images/building.jpg

       近くには、東京都知事選・参議院選で話題を呼んだ「巨匠」の美術館
        巨匠の作風は、師匠「東京都庁社(西新宿)」のそれに似てきて
        最近富みに、壮麗・華麗になってきている。(都庁舎コンペの際は
        師匠を批判していたあの方である)

         http://tokyo.gonna.jp/tokyo/minato/roppongi/roppongi_14.jpg
         空調効率と人の出入りの効率を図るために「回転ドア」を設置し
         小学生を「殺してしまった」ビル
         最近は、高層エレベータの吊りワイヤーの疲労破断も見つかった
         このタワーを観ていると、人間的なスケール感を感ぜず
         バベルの塔を連想してしまうのは私だけでないでしょう

 港区の工営高層マンションでは、エレベーターが突然動きだし乗っていた高校生を殺してしまう、最近では川崎駅でエスカレーターが牙をむいて若い女性の親指を食いちぎる・・・本来、人間や住人の財産を守るはずの建築が反乱を起こしているような現状です。 
 構造学をかじった私としての「建築」は、シェルターとしての建築です。人間の生命と財産を自然の脅威(雨・雪・風・地震など)から守存在としての建築、自然の力(重力、地震力、風力、火災)から安全な自然の摂理にかなった形態をもって永年に亘って安全性を担保するものでなくてはならないと思っています。
→こんな【建築】には感動!!!!
 最近の建築物は、建設技術、コンピュータによる構造解析の飛躍的な発展により、その形状に自然の摂理を感じない「デザイナー」の「奇をてらった」ものが増えてきており、正直美しさを感じません。いきおい、感動を覚える建築物は、人類の叡智と文化を感じるものになってしまいます。
         https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/a7/6e/srfch485/folder/555223/img_555223_49000927_0?1187485682
  マチュピチュの遺跡 がその一つです。現代のような建設機械がない時代に、こんな急峻な高地に、細密な石積の建築物を建造した古代のインカ人に尊敬の念を覚えます。

そして、日本では正倉院の建築も感動を覚えます。
         http://www.kodomo-silkroad.net/heizyoukyou_img/shousouin/syousouin_gaikan.jpg

       http://wiki.tos-land.net/index.php?plugin=ref&page=%B9%BB%C1%D2%C2%A4%A4%EA&src=azekurakumiki.JPG
       高床式の構造と、木材の持つ乾燥収縮を活用した
       「校倉造り」は現代の空調技術も及ばない、無名の匠の技術です
           「正倉院」公式HP

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