交流会の総括

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しろ ゆうじさんより 今年の交流会を総括してくださった資料が届きましたので皆さんの参考になればと思い転載させて頂きました。
文字数が多いので、前編、後編になりました。
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もどきさんの<2010年「先生」を探す旅>
実践者交流会 全国を巡り歩いて
―――自然と新しい方から教えてもらったこと―――
                        (聴いたことをたんじゅんが編集)
0)はじめに
  ことしの日本の実践者交流会は、49日長野・安曇野からはじまり、九州から北海道までまわり、530日長野・阿智でおわりました。40か所で開催されました。
千葉・北総のように、大型バスを借り切って、県をまたいで圃場をめぐったところもありますし、静岡・掛川のように、70名もが、圃場を見て、あとその解説。質問が矢のように出て、新幹線に急いで飛び乗る会もありました。また、急きょ、ミニ交流会を開いて、思わぬ成果をあげたところもあります。
 では、今年、どんな話が出たか、ザルですくってお届けします。
 
1)半年先から観る・周りから観る
後退した畑が結構ある
  この農法は、転換すると、畑が変わり、作物に成果が早く出てくる。
  ところが、畑を歩いてみて、作物の出来が、転換した年月に比例していない。 
  むしろ後退している。それは人間の側からの見方でやっていることが原因。
 
畑はすぐに動かない
  チップなどの炭素資材は、普通の化学肥料や堆肥に比べて、分解が徐々にすすむ。
  だから、今チップをいれても、作物ができる頃にも間に合わない。
  前作に入れたものが、次の作物に効いてくる。
それを計算に入れて、半年前から、この畑に何を植えるか、収穫するかを描く必要。
 
畑を見る前に畑の周りを観る
   高低差、水はけ、周りの畑からの肥料の浸透、畑の前歴を調べる。
  特に、水はけが悪い畑は、空気が土中に入らず、微生物層が妨げられる。
  また、大量の畜糞の投入地は、過去だけでなく、現在も尚更問題になる。
 
未来側から考えることを習慣化
自然の仕組みが基準。人間の考えが基準にしない。先生は、自然。自然が答えを用意してくれる。そのためには、今必要なことは何か。
この農法をやっていけば、その練習になる。この農法は、農法といっているけど、農法というものではない。それを習慣化すること。体に身につけていく。
 
2)畑の硬さで頭の固さがわかる
 ・畑はどんどん変わる
いままでは、過去を基準にしていた。畑は、どんどん変わる。だが、頭は過去のまま。その頭が邪魔になる。畑の固さをみれば、その畑の方の頭の固さがわかる。
頭の硬盤層がしたたかだと、畑の硬盤層も変わらない。が本人は自覚ない・・・。
 
鬼に金棒、たんじゅんに緑棒
   ホームセンターで支柱用に売られている、長さ1.5m、径1cmの緑の棒が、畑の診断に役に立つ。棒を畑に挿してみると、土の団粒化の程度、急速に団粒化する土壌の時間的な変化を簡単に測れる。
(あまり細いものよりも、1cmぐらいが、ちょうどいい。晴れが続くと入りにくい)
  土壌の養分量と団粒化の程度とは関係ない
 
1年目で満足、2・3年目で後退
  大まかにいえば、かなりの畑が、微生物を飼って、土壌改良がすすむと、1年目でうまくいくが、そこで満足し、2・3年目手を抜き、野菜の育ちが悪くなっている。
それは、安心してエサの投入を控えたか、深く耕起して、炭素資材を下に入れすぎたか、あるいは、逆に、炭素資材を載せるだけで、土とかき混ぜていないこと。
 
3)土壌改良(団粒化)3段階
 ・道路並み・土手並み・畑並み
  はじめ、cmしか、棒が入らぬ土、それを「道路並み」という。
ところが、その土が、土壌改良がすすむと、数十cm入り、「土手並み」になる。
[土手並み]では、ほぼ慣行農法並みの収量になる。
土手は、数十cmの団粒化している。土手に植えると慣行法より少し落ちる程度にできるが、作り続けることはできない。
さらに進むと、1m50cm以上になる。それで「畑並み」といえる。
その時、収量は、慣行農法の23になる。
 
1年で[土手並み]、丸2年で「畑並み」
  「たんじゅん農法」を、そのとおりやれば・・・。
日本のいまの最高は5、60点
ブラジルで、ただ一人、丸2年で、80点。慣行農法の3倍の収量
   土壌の変化・3段階はエスカレーターではない
   はじめ、土壌が変わり、作物が少しできると、手を抜き、逆戻りする。
 
4)自然はモンスター
一月に1cm入れて数cm団粒化
菌床なら毎月1cm、固いものなら,2、3カ月おきに数cm、炭素資材を混ぜる。
その通りやれば、1年で数十cm、2年で150cmぐらい、棒が入るようになる。
畑を休ませなければ、丸2年で慣行農法の3倍の収量を上げられる。
自然がどれだけの力を持っているかは、常識やいままでの研究ではわからない。
 
廃菌床を使うのは、キノコ菌が目的ではない、炭素源
  廃菌床は、キノコはタンパク質なので菌糸が死ぬと腐敗になりやすい。
廃菌床はすぐに分解、三日で養分化。一度に1cmの厚さ。
チップはゆっくり分解。炭素量が多い。数cmの厚さ。15cm以上では酸素不足に。
  荒いものは5cm、細かいものは2,3cm、半年ごとなら十数cm
   枯葉などの炭素資材の投入時期は秋の状態が適期
 
5)微生物にはエサと空気
微生物にエサをやることが畑の世話人の仕事
エサを土と混ぜないとエサにならぬ。土に微生物がいる。
cm資材を入れれば、数cmの土と混ぜる。土を起こさないで土と混ぜる。
収量の上がらない田は、藁も少ないので、秋に畑の一回分チップも入れる
 
微生物が増えれば、空気不足で腐敗に
微生物は、エサ不足でもすぐには死なないが、空気不足では、すぐ死ぬ。
炭素資材だけ増やせば、微生物は空気不足で、死滅し、腐敗になりかねない。
  土が水につかると、土中は空気が絶たれる。微生物は死滅し、腐敗に。
畝立ては、微生物のためにする。微生物の空気の供給に効果的。
  炭素資材を入れると、畝が崩れにくくなる。(菌類による団粒化)
 
水を切れば微生物が増える
「水」は要らないが、「水分」は要る。
水を切れば、根が伸びる
土壌に水がないと、空気が供給されやすくなり、微生物は増える。
  「水分」の的確な補給は農家の腕の発揮のしどころ。
ハウス栽培農家が露地農家よりも、たんじゅん農法で、成果を先にあげているのは、水を切ることができるので、発酵土壌にしやすいから。露地はあとからになる。
 
6)自給自足は理想でなく、甘え
自然農業症候群
   自給自足は人間の考え。みんながそれをやりだせば、食っていけない人が出る。
土地が足らなくなり、地球の大半は餓死しかねない。戦争は食糧不足で起きる。
自然農業を目指す方は、一般に自然に対する甘えが抜けない。自然が何とかしてくれると、ほうりっぱなしにしている。5年ぐらいしないと、頭は抜けない
  自然農法の方ほど、自然を知らない。思いで自然は動かない。
  自然の仕組みを学ぼうとしない。その通りやろうとしない。いいかげん。
  むしろ自然を知っているのは、科学農法、工業農法をやる方。
 
自然猿まね農法
   自然のものまねをしても、自然の仕組みはわからぬ。人間の考えを基準にしている。
  一般の自然農法は、自然風慣行農法にすぎない。  
野菜が育たないのは反自然、自然の仕組みに反することをやっていないか。
   自然農の畑も不耕起ではない。微生物が耕し、虫が起こしている。
   その速度を山の数倍に上げて、「おいしい食料を多くの方」に。それがプロの農家
自然の仕組みを基準に置く。それが、自然の側からの農法。それは一つしかない。
   微生物のエサが増えるほど、野菜はおいしく、収量は増える。
 
****************後編に続く********************

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