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7/7 中野 ケンコートキナーで 日本写真学会のセミナーがありました。
日本写真学会 主催側の 塩田さんや同調するメンバーで,かなりオタッキーなテーマですが,国立天文台の大屋さん,岡山理科大の渡邊さんによる AO Adaptive Opticsの技術解説,ならびに,AOなしで国内アマチュア最高の惑星写真を撮られる山崎さんのお話を聞くことができました。
そうそう
中野と言えば 中野サンプラザ。取り壊しになると聞いてましたが,まだ健在でした。
1983年4月に,ここの上の方のホテルに泊まったことがあります。
話はAOに戻って,
AOって,どのくらいのシーイングに対応するのかの事例として,すばる のある マウナケアと日本のシーイングでの揺れの大きさを示してくれたのが,これ。
惑星での強拡大での話だと,このぐらいの画角の話になってくるので,かなり苦戦しそうです。
望遠鏡の光路上でハーフミラーで分配し,片方で揺れを検出して,その情報で揺らぎ補正する,つまりフィードバックするのだから,空間周波数も時間周波数も応答性能をしっかり上げておかないと,効果がないわけだ。
すばる は国家予算で作られ管理されているので,相当な額がAOにも使われている。
AOの装置も,すばる は経緯台で,ナスミス焦点(焦点を結ぶところが固定)なのでレイアウトも大型で固定で済むが,ドイツ式赤道儀だと,接眼部は振り回されるので,重いものはつけられないので,そもそもAOは非現実的となる。
ジェット気流は,地上から10kmあたりを流れているとのこと。
ちなみに今日の10km上空はこれ。
AOに話をもどして,
波面センサは シャックハルトマンで求めるのだそうだが,説明するの大変なんで,省略。
そこで得られた情報を可変形鏡をドライブするわけだが,多数のピエゾ素子を組み合わせて鏡に凸凹をつくるわけだ。
すばる だと,6x6の 36エリアの波面の状態を調べて補正する AO36が初代で,今は,188エリアでドライブするAO188てのを使っているそうだ。
撮影するエリアに,センシングできる明るさのものがない時は,レーザを使って人工的に レーザー星で,AOを行うわけだが,すばる から 飛び出る レーザー光の細い線をセンシングするのではなく,その先のもっと高層に当たってできる星上の点を使うですね。
レーザを空に向けて,振り回すなんてのは,星を撮影している側からすると 迷惑な話であり,実際に,バブリーな時代には,パチンコ屋とかが,空に向けてサーチライトをぶん回してくれてた時がありましたね。
空が明るくなるので,絶対,やめてほしいです。
三菱自動車のアウトランダーPHEVのTVCMで,山の中で,光を投影するのやってますが,マネする人が出るのでやめてほしいです。そういえば,三菱自動車は,ニュートン式望遠鏡で地底を見るシーンを流して,無知をさらけ出してましたね。
すばる のレーザも,人工衛星や飛行機に当たると予期せぬ問題が起こるので,届け出て許可もらって対応しているとのこと。
すばる は,AO使うことで,惑星候補天体を直接撮影するに至ったそうです。
アマチュア向けには,1995年ごろ,日本ではダイナリンクという代理店が,AO-2なる名前で売っていたことがあるそうです。値段は,24.7万円効果のほどは不明。
SBIGでもミラー変形なしの傾きだけのAOがありましたが,もっぱら,オートガイドの延長的な扱いでしたね。
岡山理科大の渡邊さんは,岡山から新幹線ストップで,リモートでお話ししてくれました。
より具体的な光学レイアウトの話や,可変形鏡の動作検証の話やら,実際的なところの話を丁寧に聞かせていただきました。
山崎さんは,アマチュアとしてAOなしでの,撮影での工夫のしどころを,隠さずしゃべってくれました。
パラメータ設定のポイントなんかも,なにげなく話してくれたので,撮影してある動画データで,トレースしてみようと思います。
ネットではやりとりさせていただき,直接お会いしたことがなかった方からも,声をかけていただき,思わぬ出会いもあってよかったです。
話は前後しますが,先週は,国立天文台副館長の渡邊潤一さんの話を聞き,ご挨拶してきました。
六本木スクエアの富士フイルムで,NASAの写真展やってますので,そちらもどうぞ。
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詳細なレポート、有難うございます。
惑星の撮影にAOを使うのは難しいですね。将来的には可能かもしれないけど当面は実現できないと感じています。
2018/7/9(月) 午前 4:42
> ヨネヤンさん
こんばんは。
冷却CCDなんてのも,10年もすると,当たり前になったし,そんなに遠い未来ではないかもしれません。
しっかり,長生きしましょう。
2018/7/10(火) 午後 8:23