「ウソの国―詩と宗教」戸田聡ブログ

自由にも不自由にも首を絞められそうになってる糞爺のブログ (偽サイトにご注意!)

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「超常と人間」

 
  超常と人間
 
 
私は以前から、信仰を超常の言葉によって語る傾向を警戒し、はっきり言って嫌っている。今までの私の記事において明らかである。
 
私は、超常の神の業(わざ)すなわち奇跡を否定しない。しかし、前から言っている通り、めったに起こらないから奇跡なのであって、超常など手に負えない人間にとって、大事なのは人間性であって、超常にこだわることが人間性を妄想的に損なってゆくという理由で、信仰≒超常という見方に反対しているのである。
 
超常のことは超常なる神に任せるべきであって、それを中心に置く信仰は、つまり神の世界を語ることが信仰だ思っている向きには、超常意識から偽善へ突っ走っている実例をもって、厳しく抗議したいのである。
 
超常を信仰と思っている者は、日常を疎かにする、と前に書いたが、まさに偽善者は、聖句を悪用し、信仰に見せかけた言葉を使って、人を惑わせる。そういう偽善者は、救いを超常の神の奇跡として、人間など関係ないように語り、人間の共感を否定し、人間から人間性を奪うだろう。そのくせ、自己の保身のためには、すこぶる陰険な俗悪な強制力の手段を用いて、反対意見を消そうとしてくるし、その言い逃れたるや、顔を背けたくなるほどの見苦しさである。
 
つまり、そういう偽善者は、人生について信仰について人間について考える信仰者と求道者に、その思路と気持ちに、最悪のストレスを与え、思考停止に導こうとする輩である。
 
それゆえ、私たちが考えるべきことは、神はいかに・・ではなく、偽善者が混同してしまっているところの神と人の違いであり、その分別をもって、人はいかに・・である。それをもって、偽善者に対して、より正確な警戒と否定を向ける必要がある。
 
私たちは、超常なる神を仰ぐ立場であり、私たちが語ることの中心は、仰ぐ立場とはいかなる立場であるかということに置かれるべきである。
 
信仰者は、自分が救われる身であるか、裁かれる身であるか、ということを知らない。自分がどうしようもない悪であれば、裁かれることもありうることを含めての神の義であり、それは、ひっくるめて、人間世界に対する救いなのだ。そして、自分は救われると決めつけていながら自分がどうしようもない偽善の悪であることを知らない人は現にいるということである。
 
それゆえに、努めるべき目的があり、考えるべき人道があり、弁えるべき節操があり、それゆえに、信仰は、固定した安住のための既知の基地ではなく、歩み続けることが必要な未知の道と考えるべきである。それを知らず、知ろうともせず、何をしても救われるのだという妄想を宣伝している者が現にいる。
 
キリスト者が全部救われるというのは万民救済の宣伝文句だが、救われる者として造られたか裁かれるだけの身として造られたかは、全くもって、神の秘密である。そのような神秘の存在を承知のうえで、私たちは、神を信じ仰いでいるのである。
 
万民救済とは、すべての人に、生まれて死ぬまでの間、罪から磔刑に至るまで、常に、赦され救われる信仰の機会と、その先に歩むべき道があるということである。
 
救われるための功績が、この地上で評価される功績とは別であることは、多くの人が認めるだろう。実は、時と所かまわず熱心に神への信仰を肯定し讃美する必然は人にはない。人の熱心さだけでは、逆に、大きな背きに至ることもあるからだ。神は、褒められて、おだてられて、うれしがる御方ではない。
 
前に書いたように、神に対しては、その時の正直さ以外は全く通用しない。何故なら、神は、人が作る飾りを、そして人が隠すものを、すべて見抜かれるからである。偽りの飾りと隠し事のある者を、どうして神が、自分のもとにある民として認めるだろうか。
 
人に対して隠すことがあっても、神の前には故意に隠してはいけない。しかしながら、神に隠し事のない者なら、人に対して露骨に飾り、人間にとって大事なことを隠し、すなわち、いくら何でも、白々しすぎる嘘をつくことはないのであり、もしそういう嘘があれば、神によって完全に見破られ、時には人によっても見破られることがあることを知るべきである。
 
 
(2017年10月15日、同日一部修正)
 
輩(やから)
疎か(おろそか)
 
 
 
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