「ウソの国―詩と宗教」戸田聡ブログ

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「神と人の話」

 
  神と人の話
 
 
聖書から、推測される神と人の関係というものがある。教理となっていることが、それに当たるだろう。しかしこの関係を表す言葉には、人間の理解を既に超えた超常の意志についてが中心であり、それだけで受け取った人を生かすほどの力をもって理解されることはないだろう。
 
私たち信仰者が、神を信じるのは、主イエスによって愛された人々の話があるからで、そこから私たちは、人間の心に響く悲しみの共感と、愛と憐れみを受け取るからだろう。
 
神と人の話を分ける必要性を感じる。神についての話は理解できないが、人についての話は理解できることが多いからだ。
 
救いの主体である神の話や、物や肉体に起こる奇跡の話、これは、実感を持つことは困難であり、神がいて、奇跡が起こる、と言われても、実際、そんなには起こっていない、というのが人間の事実からの実感だろう。
 
それに比べて、人間に向けて語られたキリストの教えと、キリストと罪人の出会いのエピソードは、人間の心に十分響くだけの深さと説得力がある。人間が人間についての話を聞いて深く心を動かされる、これを魂の奇跡と呼んでいる。これはダイレクトに信仰の動機となりうる。
 
言うまでもなく、キリストが人間性に共感し、人がキリストに共感するとき、悲しみを乗り越えて、信仰は誕生するのである。
 
神だから信じる、ということではない、ということを、多くのキリスト者は受け入れがたい。神でなかったら信じない、神だから信じたのだと。
 
神だから信じたというなら、何ゆえ、キリストを神と信じたのか、誰かに、誰かを、神だから信じなさいと言われても、それがキリストである場合以外は、反応しない理由を知ってほしい。
 
キリストは働きかけ、私たちは反応した、ということが、信仰の誕生には関わっていることに気づいてほしい。そこにおいて、キリストのみが、自分にとって、神になったことを。
 
神だから、という言葉は、神が自明であることを前提としてしまう危惧を感じる。そういう見方は、神という言葉を発するとき、いつも自分の味方をする神を、固定する危険がある。
 
神は在って在る御方であり、人に固定されるような御方ではない。神を既知の神棚に上げてはいけない。神について、見えると思い込み、言い張ってはいけない。
 
キリストが神という認識は、信仰以前の前提にはない。その認識を育てたのは、神だから、などという神秘に根拠を求めても、人がそれで分かったと言うなら、魔法の世界だ。
 
神秘の根拠を表すのは難しい。むしろ、キリストを忘れられなくなるほどに、好きになってしまうことがあったからだ、と言うしかない。キリストが人間に向ける共感性が重要である。
 
人間同士の関係において、しばしば共感がなく、陥りやすい地上の孤独から、キリストは、神への祈りの通り道となって、解放したくれたとは言えるだろう。
 
孤独から解放は、信仰に至る恵みである。
 
人の器に入れてよいのは、人、または、それ以下のものである。神は人の器に納まらない。人にとって、神と神の領域は、未知であり、不可知である。信仰の道は、人間になる道であって、良心を求める道であって、神相当になる道ではない。
 
人は、批判禁忌の不文律から、人の立場に対して沈黙しやすいのに、神の立場と領域に対しては、沈黙どころか、なにか、神の沈黙を代償するかのように、多弁となりやすい。
 
信仰者は、慣れてしまって、または、焦ってしまって、神について多弁になりやすい。
神の名をみだりに唱えてはならない。聖書において、もっとも偉大な不文律は、神である。
神は、一度も分かりやすい正体を見せたことがない。これが神を恐れる理由である。
 
私たち人間は、キリストにおいてのみ、人間として神を信じ仰ぐことが出来るのであって、そう出来るようにしたのは、またしても、キリストご自身である。
 
キリストが人間に共感し、人間がキリストに共感するとき、
悲しみと孤独を乗り越えて、言葉と名称さえ超えて、信仰は誕生する。
 
 
(2018年01月12日、同日一部修正)
 
 
 
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コメントありがとうございます。

とにかく英語に聞こえない。

そんでもレアな外国語じゃないけえ、ありがたみもない。

オーストラリアは勘弁してほしいです。

2018/1/12(金) 午前 2:06 [ tar*6z*ki ] 返信する

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コメントありがとうございます。
私は、オーストラリアも、アメリカも、イギリスも駄目です。

また時々寄らせていただきますね。
佳き一日、佳き一年でありますように。拝。

2018/1/12(金) 午前 3:37 st5402jp 返信する

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