「ウソの国―詩と宗教」戸田聡ブログ

自由にも不自由にも首を絞められそうになってる糞爺のブログ (偽サイトにご注意!)

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「憶えざる」

 
  憶えざる
 
 
みな地球に住み
生まれて懸命に生きて
いつか死ぬ
というような言葉がある
 
見せかけだけの美辞麗句とは違って
一定の共感が可能だが
個別の日常においては忘れやすい言葉なのだろう
 
儚いが切ない命の共感
しかし一般的すぎる
 
また
誰もが同意するか共感できて
しみじみとした気分になって
同意する数々の多くは逆説的な名言
 
しかし
その時と所から離れると
目の前に次々に現れる人とものに出会って
 
様々なものごとを扱う煩わしさから
ずるい処世や
卑しい反応をしてしまう
 
いかにも悪に見える罪だけでなく
聖書が説く罪はそこにある
 
それが最も切実な
誰もが避けようのない罪なのだ
 
そしてその罪は
目に見える悪に膨張する可能性を
密かに、しかし、常に持っている
 
日常の小さいことだからと無意識になり
自覚できず気づくこともない罪
 
無意識は
自分の正しさを宛がって正当化しているのか
いちいち気づいていたら生きられないから
気にしないでいるのか
 
あるときの、ちょっとした邪気で
むっとすること
小さい罪の連なりに生きていて
罪に気づかなくても
自分を罪人と認めるなら祈りにつながるだろう
 
憶えざる罪の赦しとは
自覚しないであろう罪の許し
という一般論ではない
 
憶えざる罪の赦しの祈りとは
気づいている罪の赦しと同様
正当化もせず隠しもせず
憶えざる罪をも犯しているところの
罪人である自分を
人格全体そっくりそのまま神に捧げることである
 
細かく言えば
罪自体に人格はないのだから
大事なのは罪が残るとか無くなるとかではない
 
もちろん罪の許しの予約でもない
 
罪は人が犯すもので
人が気づかない罪が多いから
 
本質的にそうならざるを得ないところの
罪を犯した人間そのものへの
その時その時の赦しである
 
人間を赦すのだから
理屈や戒律に基づくのではなく
愛によらなければ成り立たないのである
 
 
(2018年06月26日、同日一部修正)
 
煩わしい(わずらわしい)
憶えざる(おぼえざる)
儚い(はかない)
 
ここでは
赦し≒赦免(犯した罪を罰しない)
許し≒許可(前もって罪なしとする)
の意味で使っています。
 
 
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