すた・ばにら

すたは現実世界の私、ばにらは気ままに野山を駆けめぐる野ウサギ…

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この記事タイトルなら、今までのレポート記事の傾向で何処の設備に関することかはほぼ想像がつくだろう。
中山にある分水槽およびサイフォン近辺が今回のレポートの舞台である。
 
 
中山分水槽は、一昨年あたりから散発的な改修工事が行われ現在も続いている。そのすぐ前を県道が通っており、仕事でもじでんしゃでも割とよく走るので、ここを通過するときは必ず関連施設に目を遣り、変化がないか気をつけていた。
 
まずは第一幕である。
 
去年末から今年の年明けにかけて、分水槽と県道の間の掘削工事が行われた。今年の1月中旬のこと、棚井の千林尼石畳道を踏査した帰りにじでんしゃで通りかかって気づいた。
 
県道は交通量が多く、中山分水槽のすぐ隣はコンビニがあって人の出入りも目立つ。更にこの日は山道をじでんしゃで押し歩きした帰りで相当疲れており、さすがに詳細な調査を行う気力に欠けていた。
まずはこのとき撮ってきた数少ない写真を元に報告しよう。
 
 
当時(1月中旬)の現場の様子。
新しく造られた分水槽のすぐ横で掘削工事が行われていた。
この日は日曜日だったので現場は動いていない
 
イメージ 3
 
 
大型のバックホウで掘削し、仮設鋼矢板を打ち込んだ掘方にミニバックホウを投入している。
掘削土量が少なく作業性の悪い狭い場所では比較的よく見られる
掘り出された残土はヘドロがちで、確かに仮設材で補強しなければ崩れてしまいそうだ。
 
イメージ 4
 
 
いくら現場が動いていないとは言え、まさか掘方の中へ潜入する気などない。
ズッポリと足がハマッて大変な目に遭うだろう
そこで可能な限り掘方へ接近して内部を覗き込んでみた。
 
 
破壊されたコンクリート管が露出している。管底レベルは原地盤より3〜4m程度低いだろうか。
歩道に近いので、開口部には転落防止用のネットが張られている。
 
イメージ 5
 
 
ズーム撮影する。
当然、管路は死んでいるし、管渠に残っている水もポンプで水替えされていた。
どのみちコンクリート管はCon殻として産廃処分ないしは再生砕石の骨材になるので雑作なく破砕する…コンクリート管のまま流用されることは一般にはない
 
イメージ 6
 
 
この古いコンクリート管は、明らかに県道の下をくぐるように伸びていた。管径は目測でφ1000mm程度だったろうか。
 
写真だけではこれが工業用水管の旧経路とは断定できない。中山浄水場へ原水を送る枝管かも知れないし、単に中山川へ雨水を排除していた古いヒューム管ということも有り得る。とりわけ工業用水管としては直径が小さいようにも思える。
 
但し諸元表を見ると、厚東川1期導水路にはコンクリート管(φ1200mm)が324m含まれているという記載があるから、一応その可能性はある。
サイフォンの一部だとすると、埋設位置が浅過ぎるようにも思える…中山川の手前でもう一段高度を下げて潜っているのだろうか…
 
これが旧経路の一部と考えたくなった理由は、この掘削工事ではなくむしろ中山川の対岸側にあった。
以前一度訪れたことがあり、正体が掴めなかった謎の構造物も並行して改修工事が始まっていたのだ。 
 
 
同じ場所から県道の反対側を撮影。
写真には入っていないが、当時敷地一帯は単管バリケートで囲まれ、現場員が詰めるユニットハウスが設置されていた。 
以前訪れた謎の構造物付近の斜面は草刈りされ、階段を上り詰めたところには資材が積まれていた。
  
イメージ 2
  
 
敷地には大型バックホウが置かれ、その奥には肌色の大きな袋が見えている。
これは土壌改質剤で、地耐力の弱い土壌に鋤き込んで使う資材である。
水分を吸収して固まるセメント粉のようなもの…ズブズブとハマる泥地でもバックホウで混合し一夜経てばブルドーザがその上を走行可能なくらいに固結する
 
先の掘方は、このたび改修された分水槽への繋ぎ込みではないかと考えた。国道と中山川を横断するサイフォン部分は残し、吐口側にあたるあの構造物と斜樋を改修するのでは…と思われたのだ。
もっとも両者は同一発注工事とは限らない…時期を合わせた別発注の工事かも知れないし施工業者も異なる可能性もある
 
この謎の構造物については、初めて中山サイフォンを訪れたとき以前書いたこの記事の後半で紹介している。
 
中山サイフォン」(2009/4/26)
 
しかしレポートした当時は、この正体を突き止めることはできなかった。中山分水槽とは県道および中山川を挟んで対峙しているので、厚東川1期導水路関連の設備だろうという推測はできた。しかしあまりにも古く、管理されていないように見えたことから、工業用水とは無関係の遺構かも知れないと考えていた。
 
その日はそのままアジトへ帰宅したものの、その後何度か車でここを通る機会があった。
私はあの構造物の正体を知りたいと共に、どう改修するのか興味を持った。可能なら接近しようと考えたものの、現場が動いている間ずっとバリケードが設置され、立入禁止の立て札が掲げられていたので、人目につきやすいこの場所にあっては、さすがにバリケードの内側まで進入する勇気はなかった。
 
改修工事中は無理だ。工事が終わるのを待とう…
 
夏頃までには一通りの改修が終了し、まずバリケードが取り払われ、その後暫くして現場ハウスも撤収された。
例の謎の構造物は県道からも見える。それは装いも新たなコンクリート構造物となり、上部には手摺りらしきものが設置されていた。
 
これが現在の状況である。
見覚えあるだろうか。
 
イメージ 1
 
 
念のために地図を貼り付けておこう。
十字カーソルでポイントされているものがその構造物と思われる。
 
 
 
9月中旬のある日曜日。私は厚東川2期導水路関連として、有帆ポンプ場の視察に向かっていた。その折にここを通るとき改修工事が終わり、接近可能になっていたので立ち寄ることを思いついたのである。 
 
ここより第二幕となる。 
 
改修工事が終わって数ヶ月経つだけで斜面を覆い尽くすほど伸びる雑草。
今の時期は何処もこんな塩梅だ。
 
イメージ 7
 
 
改修工事にあたっては、門扉部分は全く手をつけず一部のネットフェンスを切断して出入口が作られていたようだ。その部分に単管バリケードが一脚置かれていた。工事中もここから資材を搬入したらしい。
まさか門扉を破壊する訳にはいかず…しかしこれほど古いなら門扉に掛けられた南京錠の鍵など誰も持っていないのはかなり確からしい
 
イメージ 8
 
 
門扉から伸びる階段部分は手つかずだった。
 
イメージ 9
 
 
階段を登り切ったところで振り返り撮影。
分水槽側の方は繋ぎ込みが完了したようで、コンクリート袖壁が造られている。
 
イメージ 10
 
 
さて、階段を上がりきったところから目的の構造物を撮影。
ちょっと予想外な部分があった。
 
イメージ 11
 
元の構造物を取り壊さず打ち足している。
 
全面的に打ち換えたのではなく、上部だけ嵩上げするように改修されていたのだ。
これはどういうことだろうか?
 

閉じる コメント(2)

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あら〜こんなやり方ってあるんですね・・・・
見た目新築物件で実は中古物件だったような感覚です。

行ってみよう〜(^*^)

2010/10/7(木) 午前 8:25 [ - ] 返信する

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人目に付きやすいけどアクセスは容易ですね。
セブンに車停めて買い物ついでに歩いて行けるし…

階段までの斜面は小さな溝があるので足を挫かないように〜♪

2010/10/7(木) 午後 3:28 sta_vanilla 返信する

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