すた・ばにら

すたは現実世界の私、ばにらは気ままに野山を駆けめぐる野ウサギ…

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管理道を横切り坑口に向かう銀色のパイプに沿って草が刈られていたので、足元を気にすることなく進攻できた。
さて、そのパイプを撮影していてあるものの存在に気付いた。
 
イメージ 1
 
パイプの先に何かがある。
 
刈り取られてできた草木のトンネルの先に、何やら横置き型の巨大なタンクが見えていた。管理道を歩いたとき、左手に坑口へ向かうパイプの存在に気を取られて、反対側に何があるか注意していなかった。
 
先ほど坑口上部の反対側から路面を撮影したとき、赤いボックスが側壁の下に見えたことから、消火用の水を供給するパイプと推測した。
 
タンクの正体を確かめるために一旦、坑口を離れる。
このときパイプに沿って嬉しいモノが沢山落ちていることに初めて気付いた。
それほど隧道の坑口上部へ接近することに夢中だったのだ
 
イメージ 2
 
 
である。
それもかなり大粒で色艶も良く、野性の栗ではなさそうだ。あたかも果樹園から脱走してここに居座った栗みたいに立派だ。
 
イメージ 3
 
 
上の写真は、撮影のために掃き寄せたのではない。本当に最初からこの溝状の場所に転がり集まっていた。
これほどの実が転がっていながら、誰もひらった形跡がない。地面に落ちているイガは、どれもそのまま栗坊主が詰まっていた。生えている栗の木はたった一本なのだが、とても大振りで周辺に大量のイガイガを散布していたのだ。
 
ひらって持ち帰って良いものだろうか?
 
隧道に伸びるパイプが地を這っているということは、この近辺は宇部興産(株)の社有地と推測できる。大振りな栗の木はパイプよりも隧道寄りに植わっていたから、少なくとも一個人の所有する土地の栗ではないと思う。それ以前に、栗林ならともかくたった一本ひっそり生える栗の木について、誰も関心など持っていないだろう。
 
後でひらおう。
先に気になるものを観てこよう。
 
パイプは、先の管理道の下を蓋のついた側溝の形で横切っていた。
 
イメージ 5
 
 
その先はかなり急な登り坂で、斜面に足場を作ってタンクが据えられていた。
やはり消火用水だった。
 
イメージ 6
 
 
デカい。
横幅は8mくらいありそうだ。紛れもなく宇部興産(株)の持ち物である。
 
イメージ 7
 
 
上から撮影。
何故かタンクの上部にはゴムマットが一面に敷き詰められていた
消火用水というくらいだから中身は水の筈だが、何故かガス抜きらしき管が長々と立っていた。まるで国旗掲揚用のポールみたいだ。
 
イメージ 8
 
 
このタンクの上部斜面にまだ何かがあった。
建築ブロックを並べただけの簡素な階段が設置されている。
 
イメージ 9
 
 
コンクリートの側壁があり、上部は有刺鉄線が張られ、壁からパイプが外へ這い出ている…となれば、これが何であるか想像はついた。
 
イメージ 13
 
想像した通り貯水槽だった。
しかし…
 
水が大変に汚らしい。
見るもおぞましい感じの色を呈している。貯水槽に流入する水はなさそうで、雨水のみを溜めているために殆ど入れ替わりがないのだろう。
 
イメージ 10
 
 
貯水槽とタンクとの位置関係。
タンクの用水が少なくなったら、この貯水槽から移動するのだろうか。
 
イメージ 12
 
 
タンクはトンネル火災のために備えられた消火用水備蓄用で、上部の貯水槽はタンクのバックアップ用と思う。
伊佐隧道はそれほどの長大トンネルではない(延長800m程度)が、車両火災を起こしたらトンネル設備にも悪影響を及ぼす。それで標高の高い南側坑口の更に上部にタンクを設け、動力を使うことなく放水できるようにしているのだろう。
 
それにしてもタンクに流入する用水は、先ほど見た汚い水を湛えた貯水槽から来ている筈で、万が一のときに消火はできてもあの水をトンネル内に散布されればかなり悲惨な感じもしそうだ。
タンクに長い臭突が付属するのは汚い水から発生するメタンガスを抜くため?
 
伊佐隧道で過去にトンネル火災が発生し、この消火用水が活躍したことがあるかどうか分からない。しかし貯水槽も長いこと放置され、いざという時に泥濘で詰まって放水不能だった…ということにならなければいいのだが。
 
踏査はここまでだ。
さて、栗をひらって帰ろう。
 
もちろん栗拾いにはお約束な3点セット(火挟み・軍手・ビニール袋)などは持ち合わせていない。
だけどそこは野山に暮らし、野ウサギの如く裏山へ分け入って野性の栗をひらった身である。道具など無くても悩むことはない。
 
こうやってイガイガの縁をスニーカー靴の縁で真上から踏み、口を開かせる。
両足を巧く使ってこじ開けるようにすれば、自然とこぼれ落ちてくる。
 
イメージ 4
 
 
出てきた栗坊主は、なるべくイガから離れた場所まで蹴つる。
イガイガは針の山。ちょっとでもトゲに手が触れればムチャクチャ痛い。
ビニール袋ばかりは仕方ないので、ひらった栗はズボンのポケットへ押し込んだ。
ものの数分もしないうちに、両方のポケットがパンパンになった。
 
車にゴミ袋があると分かっていたので、一旦戻って最初に立ち寄った跨道橋の手前まで移動し、再度ひらいに行った。
 
木をゆすって落とすのは危ないし、深い草地の中まで踏み込んで探すのも蛇が怖い。それで目につく範囲に落ちている分だけチェックした。
 
それでもざっと拾い尽くしただけで、これだけ穫れたのである。
 
イメージ 11
 
 
私が訪れたとき周辺に落ちていた分は殆どひらい尽くした。
しかし下から眺めると、まだかなりのイガイガをぶら下げていたから、数日すればまたひらえるようになると思う。
 
美味しいお土産をありがとう。
この栗を、伊佐隧道栗と名付けよう^^;
 
 

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わ、メインテーマが変わってしまっている・・・。
土木にかかわる電気や給排水の流れのしくみなど勉強すると面白そうですね。
施設の意味もわかりますしね。

さて、栗ごはん食べよ・・。

2011/10/5(水) 午前 10:03 [ - ] 返信する

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最後まで隧道一本の記事と思わせて今回は変化球気味にまとめてみました^^;
県道からはチラッと一部しか見えないけど結構デカいです。

タンクを支えるコンクリート基礎が3本とも折れたら…このままゴロン×2と民家の方まで転がって…エラいことになるだろうか^^;

2011/10/5(水) 午後 9:47 sta_vanilla 返信する

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