すた・ばにら

すたは現実世界の私、ばにらは気ままに野山を駆けめぐる野ウサギ…

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巻き上げ機のある遺構から少し沢を下ったところに、前回気付いていながらも接近できなかった気になるものがあった。
 
これは去年の11月の状況である。
沢まで急斜面になっていて、足元は灌木やらツタ系の雑草やらに埋め尽くされているのでとても降りられる状態ではなかった。 
 
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今回も斜面を直接降りることはできなかったものの、入口の近くに見つけた正八角形の井戸の前から迂回して沢へ降りるスロープを見つけていた。
 
このスロープも前回踏査時は藪に隠されていて存在すら窺えなかった。
今なら労せずして沢へ降りることができる。ダストが敷き詰められているので、国道側のバリケードさえなければ四輪での進攻すらできそうだ。
 
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スロープを経て沢に降り振り返ると、先ほどの遺構が正面に見える。
 
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それは平坦に続いている沢の一番奥で、削られなかった岩がそのままになっている。その一部を抱き込むようにコンクリート構造物が見えていた。
 
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コンクリートの平面部が見えていたので、かつて何かがそこにあったことは推測できた。しかし去年はこの沢へ降りるのもイバラの中を漕ぐ必要があり、断念していたのだった。
 
接近すると、沢の上から眺めていた前回では気付かなかったものが見えてきた。
上部のコンクリートに穿たれた正方形の通路らしきものである。
 
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溜まり水の存在も沢の上から見ただけでは分からなかった。
薄緑色をしていて、雨でも降らない限り水の入れ替わりがないらしい。もちろん生物はおらず、水生の植物すら生えていなかった。
 
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コンクリート構造物は完全に大岩と密着して造られていた。
その両方にアンカーが打ち込まれていた。どうやらこの岩の部分は当初から削られる予定はなかったようだ。
 
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錆び付いたアンカーの先端は、焼き切られたような痕が見える。かつては岩を穿孔して何かの鋼構造物の支えをここに求めていたようだ。
アンカーに結わえられている橙色のホースも去年見たのと同じままだった。
 
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コンクリート構造物は2段になっており、その最上段に正方形の開口部があった。その壁面にも上部にも鋼製構造物の脚らしき残骸が見えていた。
 
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当然ながら、あの四角い開口部が気になった。
 
あの中はどうなっているのだろう…
坑道になっているなんてこと、ないよね?
 
多分、それはないだろう。
金など特定の鉱物を採取するなら坑道もアリだろうが、単純な採石所である。もっともコストの安い露天掘りだった筈で坑道を造る意味がない。
 
目測でここからの高さは5〜6m程度。
元がどういう構造だったか分からないが、手前に一部が欠けたコンクリート塀のようなものがあり、その上を伝えば開口部の前まで接近できそうに思われた。
 
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溜まり水を避けてあのコンクリート塀の前まで行くことはできたし、実際その上に両手を置いてみた。
しかし実際に登攀を開始するまでもなく即座に判断したことは、
 
到達不可能。
 
塀の高さは1m以上あって、まずその上に身を置くことから困難に思えたし、至る所欠けまくってヒビも入っている塀の上を歩くことに不安があった。その先はあの開口部へ伸びているものの、途中で灌木が覆い被さっているし、最後の段差がどの程度あるか見当がつかない。
何よりも強引に開口部の先まで到達できても、内部をくぐるかその上の高台に脱出できなければ降りる手段がない。いや、開口部まで到達できなくとも塀の上に登ってしまっただけで、抜き差しならぬ状況に陥りそうな気がしたのだ。
 
 
到達を諦め、下から開口部をズームする。
目測で1m角くらいの穴に見える。
 
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推測だが、恐らくここに入口でバリケード代わりにされているコンベアが設置されていたのではないかと思う。
この開口部から内部に置いて資材を水平運搬していたか、沢からあの開口部まで斜路を運搬していたかだろう。
 
更に想像すれば、この上部の平地に固定式の発動機があり、かつてはクラッシャーを駆動させていた…噛み砕かれた石はコンベアで運ばれ、この沢地に山積みされていた…あるいは逆にここから採取された石を搬入していた…
 
前回、巻き上げ機のところまで踏み込んだとき、あの開口部が地表部に現れている場所はなかった。恐らく既に土砂が流れ込んで閉塞しているのだろう。敢えて確認したいなら、沢の下から危険を冒して登攀せずとも、藪の勢いがおさまった時期を見計らって巻き上げ機の平地から接近できる筈だ。
 
それ故に、割れたコンクリート塀の上に登ることも自重して引き返した。
 
 
沢へ降りてきたスロープの先へ来たとき、国道の一部が盛土ではなくカルバート形式になっていることを知った。
元から行き来可能だったのだろうか。
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入口部分の藪化が酷かったが、さすがに内部まで草木は生えていないようだ。
サッと内部へ入ってみる。
 
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初回の踏査時には気付かなかったのだが、国道316号はかつて今の場所ではなく厚狭川の右岸を通っていた。元は砕石所だった敷地を用地買収して今の道を通したことが分かっている。
しかし国道を挟んで行き来可能なこういう立体交差があるということは、一般人が通る里道があったか、砕石所側の要請で行き来可能な通路を設けたかのどちらかだろう。
いずれにしても国道の反対側も砕石所の社有地があると推測されるし、何か遺構が藪に眠っているのでは…と思われてカルバートをくぐった次第だった。
 
 
しかし…
ボックスカルバートをくぐり終える前から灌木が進出していて、とても外へ出られる状況ではない。
 
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国道まで戻り、このボックスカルバートの真上から周囲を眺めてみた。
草木に蹂躙された平地が広がっているだけで、観る限りでは遺構らしきものは見えなかった。
 
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国道の道路敷に土地を取られたために砕石所の業務が停まってしまったのか、あるいは用地買収前から砕石業務を終了していたかは分からない。
ただ言えることは、今から数十年前、まだ採石所が活動していた頃は厚狭川の左岸一杯に作業所が展開されていた。今でこそ至る所藪や雑木で覆われているが、かつては山のかなり分け入った場所まで木々が刈られ、丸裸だったようだ。
上の写真で一面藪の海になっている箇所も、加工済みの砕石などが積み上げられていたようだ。
 
 
こうして若干の新しい変化を見つけて車に戻った。
 
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またこの方面へ来ることがあって、草木の勢いが充分に弱まっていたなら、あるいは今回行かなかった巻き上げ機のある遺構へ接近してあの四角い開口部を確かめに行くかも知れない。
 
しかし、敷地内の草刈りをはじめ貯石ヤードの周辺がブルで押土されていたことから、もう少しすれば更に整備され、もう一般人が遺構を求めて気軽に立ち入れる環境ではなくなっているかも知れない。
 
 
 
 
 
 

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当時の様子がわからないので何とも言えませんが、
そこそこの規模だったのかもしれませんね。

遺構もいつまで残っているやら・・。
今度近くを通ったら寄ってみます。

2011/10/19(水) 午後 11:12 [ - ] 返信する

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整地して他の施設にする計画があるなら貯石ヤードや正八角形の井戸みたいなのは全部壊されるでしょうね。

あの正方形の開口部はちょっと極めてみたい気分…
あまりあっちに向いて走る用事がないからちょっとなぁ…^^;

2011/10/20(木) 午後 4:13 sta_vanilla 返信する

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