すた・ばにら

すたは現実世界の私、ばにらは気ままに野山を駆けめぐる野ウサギ…

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ニュースにFBのシェア機能が付属しているけど、そうすると自分の実名がモロバレ状態になるので、一旦コッチに記事を書いてここからシェアするってことで…

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ブックマークを兼ねてリンクを掲載しよう。

東北大、ガラス物質の局所構造が歪んだ20面体であることを直接観察で確認


数学のことも物理もよく分からないけど、ガラスが代表的なアモルファス構造を持つ物質であることは知っていた。きっちり積み上げられた建築ブロックのような整然とした構造ではなく、どれが一単位であるか分からないけれども全体として安定を保っている…というイメージである。

さて、この記事自体からは若干離れて直接関係があるか分からない…もしかすると殆ど無関係かも知れないが、この記事に接したとき私は以前から興味を抱いていた数学のある一分野のことが連想された。

空間充填問題(Packing Problem)の一分野である。

ある一定の空間に合同な立体(物体)を沢山詰め込んだとき、それらがどんな配置をとるとき密度が最大(最小)になるかを議論する分野で、現在のところ単純な図形でしかも理想化された場所に詰め込む場合を除き殆どが未解決である。三次元どころか二次元の事例ですら知られることは少ない。一般法則とか包括的な定理が少なく、現実問題として「未だ何も分かっていない」という感触がある。
しかし空間充填問題というものものしい呼称とは裏腹に、類似する現象は注意深く観察するなら日常生活でしばしばお目にかかれるものである。

私はコーヒーに必ずクリーミングパウダーを入れるタイプなので、無くなる前に袋入りの詰め替え用を買い置きしている。つい昨日のこと、瓶入りのパウダーが少なくなったので袋から瓶に注ぎ足した。
あいにく全部は入らない。袋にあとちょっと残っているのだが、無理やり入れようとするとこぼれてしまう。

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このような事態はあなたも経験がおありだろう。さて、このときどうするかは…袋に相当量残っていれば諦めて袋の口を縛り、輪ゴムで留めるだろう。本当にあと少し入りきらないという状況なら、飲みたくないカフェオレを無理やり拵えて消費してしまう方法がある。しかし経験的に知っている人なら、恐らく私と同じことをする筈だ…

一旦瓶の蓋を閉めてシャカシャカと振る。それだけだ。

おもむろに蓋を開けると…何と、瓶の口まで入っていた筈のパウダーが減ったように見える。その空隙部分へ袋の残りを詰め込めるのである。一件落着だ。

何が起こったのだろうか?

ここで起きている現象こそが、空間充填の最適化問題の一例である。振動という刺激を与えられることで瓶の中のパウダー粒子が最密充填配置を求めて移動したのだ。その結果、最初よりも空隙部分が埋まって瓶の上部に余裕ができたのである。

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瓶の中でパウダーがどういう配列変化を起こしているか数学的に描写する方法は存在しない。誰も知らない。しかし大雑把な言い方なら説明はつく。
クリーミングパウダーは微細な粒子である。すべてが合同とは言い難いが、一定範囲のばらつきを許す中でほぼ同等の形状をしている。

最初、無造作に瓶の中へ注ぎ込んだとき、パウダーは瓶の中で「無造作なランダム配列」を取っている。このときの充填密度は、何度同じ操作を行おうがほぼ一定の数値を示すことが知られている。即ちパウダーが瓶の中で微細粉末化しないという前提で、注ぎ込んで瓶の口の上に残った高さを測る、一旦全部取り出してまた注ぎ込んで測る…を繰り返せば常にほぼ同じ数値が得られるということだ。
パウダーではなくもう少し「丈夫な」グラニュー糖でやってみると良いかも知れない

しかし…瓶に注いだ後、蓋を開けたまま瓶の底をテーブルに軽く打ち付けてトントンと揺すぶってみよう。見る見る間にパウダーの高さが下がっていくのを観測できる筈だ。それは最初はかなり大きく下がり、やがて殆ど変わらなくなる。衝撃を契機に瓶の中の粒子が「以前よりも良好な密度配置を求めて」移動している。パウダー粒子が占有しない、言うなれば空気が支配している領域は、そこを押しのけて移動可能だからだが、自重で空隙が埋められるのにも自然な限界がある。

まとめると、パウダーが瓶の中で具体的にどのような配列になっているかは(あまりにも場合の数が多すぎて)到底分からない。そうでありながら、自然に注いだ場合、数回台の上で揺すった場合のそれぞれにおいてほぼ同じ結果を示す。もの凄く沢山の状態を取り得るのに、それら全体の平均的な密度はどれも同じということだ。

「瓶の中でパウダーが砕けているのでは?」とか「パウダー粒子すべてが合同とみなす前提は乱暴だ」という異論もあるだろう。
疑わしく思うなら、パウダーの代わりに充分に沢山のパチンコ玉を用意し、相応に大きな瓶に注ぎ込んで実験すると良い。注ぎ込むのも揺するのも重労働だが、誰も揺さぶったからとてパチンコ玉が瓶の中で「変形した」とは考えないだろう。しかし圧縮によって殆ど変化しないパチンコ玉ですら、得られる結果は同じである。無造作に入れた後に瓶を揺すれば、必ず一定の割合で最上段のパチンコ玉の高さが下がっていく。そしてある一定段階でそれは落ち着き、以後揺すっても殆ど変化しない。

この現象はもっと収まりの悪い立体でも同様である。卑近な例では、瓶の中に角砂糖を入れる場合だろう。
うちの親元では角砂糖を無造作に瓶へ入れて使っているが、実際瓶に入れるにはとっても効率が悪い。尖った角が災いして思ったほど沢山入らないのである。しかしこの場合も少しでも沢山詰め込みたいなら、瓶の底をトントンと叩いたり揺すったりすれば良い。その操作で間違いなく角砂糖でさえも最密配置を求めて移動する。最初は瓶の口から一部の角砂糖がはみ出て蓋が閉められない状態でも、揺することであと数個くらい追加で入れられるようになる。器と中に入れる立体の大きさの比と個数にのみ依存し、器や立体の形状には無関係に起きる現象なのだ。

この現象を説明するとしたら、「揺さぶられる」ことでそれぞれの粒子が異なる配置をとり、結果として以前よりは高密度な配置へ移行していることになる。
瓶の中にパウダーなりパチンコ玉なりを入れるとき作為的なことをせず、無造作に注ぎ込んだなら、そのときの配列は殆ど無限に存在し得る
「無造作なランダム配列」のうちのどれか一通りになる。何度か試行すれば、必ず以前とは異なる配置になるが、充填密度はほぼ同一になる。しかしなお最適ではない。振動という操作によってより良好な充填密度を有する配置へ遷移する。そして一定限度の遷移が進めば、揺すっても粒子の配置変化のみが起こり、密度は殆ど増加しなくなる。パチンコ玉で言えば、上から無理やり押さえつけても一定限度より高さが低くなることはない。この場合の配列も殆ど無限に存在するうちの一つでありながら、充填密度としてはどれもほぼ一定に近づく。

しかし…
最初のニュースに戻るが、このとき瓶の中でランダムに見える配列を持つパチンコ玉やパウダー粒子が、もしかして「局所的に歪んだ20面体構造」を取っている可能性はないだろうか。

詳細なことは恐らく誰も知らない。答があるのかも知れないが、極めて微細な粒子構造を観測できる方法があるにしても、
配列方法が夥しい数に及び得るそのすべてを検証し、一定の反復構造が見いだせるとはとても思えない。しかし何かの所見が得られたなら、ランダムな充填問題における局所構造に大きなヒントを与えるものになりそうな気がする。

※注: 瓶の中の粒子配列に関しては、M. Lines による "A Number At Work At Play" の記述をヒントに構成しています。
ページ数は不明…今手元に本が見当たらず押し入れの中で行方不明中…

ランダムな充填問題でも局所的な類似構造を持つのだろうか?【続】」に続く

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未だ確証はもてませんが、かなり確からしい気がするので速報的にお伝えするってことで…

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寿橋の架かる真締川の右岸側下流の護岸に、見慣れない排水口が2つ並んでいます。(3つと言えるかも…離れたあの1つは関係あるかどうか分からない

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この辺りは潮の干満の影響を受ける場所で、潮が引けば姿を現します。
下半分は既に土砂で埋もれています。

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左岸側からズーム撮影しています。
目測で直径1m程度、やや奥まって見えることから出水口を塞がないようにコンクリート護岸を造ったようです。

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傍目にもきれいとは言えないこの排水口をカメラを向けていたのも、以前から気になっていたからです。
護岸に何かの排出口が現れている場所は他にもあり、古い雨水管渠だったり昔の下水処理後の排水口だったりします。しかし特にこの場所が気になったのは、半分以上埋もれて明らかに機能してなさそうなことと、見るからに古そうなその外観にありました。

現在、出典強化のため図書館で借りてきた書籍の参照ページなどの情報をホームページ記事に補充する作業を行っています。そのために関連する記述のある部分を食い散らかし読んでいました。書籍は常盤公園関連なのですが、宇部市の歴史を語る部分の記述で、この排水口のことをさす可能性が高い記述に出会いました。

明治42年11月、現在の中国電力宇部営業所の位置に火力発電所が建設された。「宇部電気会社」の創立である。渡辺(祐策)は取締役社長に就任した。そのころタービンの冷却水を川に流した丸い排水口が、今も真締川の石垣に、わずかにその痕跡を残している。

出典: 「ときわ公園物語」 P.46

排水口は、まさに現在の中国電力宇部営業所の建物から出ていた!!

石垣ではなくコンクリート護岸ですが、排水口はコンクリート護岸に埋もれていません。石垣はそのままにして、後からその前面に護岸を拵えたように見えます。

では、これって…明治期に造られた火力発電所の冷却水の排出口ってこと?
そんな古いものが未だに遺っているの?

あの奥はどうなっているんだろう…

まず、塞がれていると思います。元々の火力発電所は100年以上前のものなので。しかし真締川に面するこの部分を塞いでいないってことは、少なくとも敷地跡から市道を跨ぎ、真締川公園の下を通ってここに排出するまでの間は、明治期の埋設管がそのまま遺っている可能性があります。

コンクリート護岸を造るとき、これを塞がず遺しておくことについて意見があったでしょうね。
普通ならコンクリート詰めにして埋設します。護岸に孔が空いているに等しい状態なので、真締川が増水したとき堤が脅かされる要因になるからです。それよりも歴史的価値を重んじてそのままにされたのかも…
もっとも実は単なる勘違いで、昔の汚水管の排出口に過ぎなかったという結末も有り得るでしょう。それ故にFBの「宇部マニアックス」では投稿を見送っています。本当に当時の排出口の跡なのかは聞き取りなど調査が必要です。

同じくきれいとは言えませんが、右岸側には塩田川ポンプ場があります。ここには現在処理水が排出されるのとは異なる排水口が見えています。

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これも何か怪しい…いつの時代のものだろう。
構造的には栄川のところにある排出口に似ています。ちなみに栄川を埋め立て始めたのは昭和11年3月のことで、それ以前は鍋倉山の下まで漁船が出入りしていたようです。最終的に下流の入江付近まで埋め立てられて児童公園および駐車場になったのは昭和49年のことでした。(「なつかしい藤山」 P.47, P.99)

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なんか、よぅ分からんけど最近めっさアクセス多いのは何でやろ?
全然、記事とか書いてもおらぇへんそに…最近はあっちでの活動が殆どやし、地域SNSは撤収宣言しちまったし、Yahoo!ブログもチェックだけなんやが…^^;

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数日前から、PCの休止モードが全然使えなくなっちまいました。シャットダウンはするんだけど、次に電源ONにしたとき作業前の状態に戻らない。画面真っ黒けのけ。闇夜のカラス状態なので、正しく起動できとんのかどうかも分からん。

その間に何か環境を変化させることがあったか思い起こすと、PicasaとかいうGoogle関連の画像編集ツールを入れたかな。関係ないとは思うけど、あれから動作がおかしくなった感じもする。便利なソフトなんだろうけど、動作が鈍重だし、入っていて欲しい機能がなかったし、設定ファイル勝手に書き換える(Windows Picture and Fax Viewerに設定されている*.JPGの関連づけを勝手に横取りして書き換えやがった…せめてユーザーにエコーバック位しろよ…これって掟破りだろw)し動作が重いしで、さっさとアンインストールしちまったさ。だけど障害は元に戻りませんでした(>_<);

ネットで調べると、不連続領域が多くなり過ぎるとhiberfil.sysの作成に失敗する場合がある…という情報を見たので、一旦休止モードを「使わない」に設定し(これで巨大なhiberfil.sysが一旦消滅する)起動ドライブの余計なファイルもぶん投げて容量をあけ断片化解消作業をやった。けれどもやっぱり状況は変わらず…

もしかすると破損クラスタがあってファイル作成に失敗しているのかもと思い、クラスタチェックを実行。全然異常なし。CMOSに保持された内容が不意に書き換わっているのかもと思い、BIOSメニューを通した。こちらも変化なし。

スタンバイからの復帰は、動作がむっちゃ不安定。起動直後に何もせずスタンバイに移行して復帰できるか何度か試したけど、半分以上失敗して画面真っ黒状態になる。たまに成功して何事もなかったかのように起動できたのが数回、あと一回ほど、画面が不完全な状態に欠けて表示され、マウスを動かした途端に強制的再起動がかかったときがあったから、どっか正常じゃないのは確からしい。

何らかの状態でスタンバイ復帰信号が巧く届いていないか、設定ファイルに変な値が書き込まれていてポシャっているか…PCが不具合を起こしたときの原因の殆どはハードディスク周りなんだけど、今回ばかりは多分違うっぽい。今までも何十回に一回くらいは復帰に失敗しコールドスタートになることもあったけど、これほど見事に不具合が続くなら、もう手の施しようがありませんっ(>_<);

これを機にOS入れ替えようかなーとも思ったり…
WindowsXPのサポートもカウントダウン状態だから、本当なら手を打ってもいいところ。それにしても金食い虫だなぁPCってのは。Microsoftの奴めーって言いたいけど、何だかんだ言って SkyDrive にはお世話になっているので文句は言えない…^^;

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個別ユーザー視点という前提で、今後ネットに求められる特性に次の3点を提唱してみたい。

(1) 欲しいデータのみを列挙する選択表示
(2) 提出したデータの存続・修正・抹消の保証
(3) 低コストで運用できる課金・決済

我々は元から「わがまま」だった。
昭和期から平成期、20世紀から21世紀に移行してその特性はより明白になっている。必要な繋がりや情報を受け入れることに貪欲であるくせに、価値がない、かかわりたくない人や情報は遠ざけようとする。食堂や列車の合い席はかつては当たり前だったものの、現在では仕方ない状況以外はまず忌避される。旅行の指定席でさえも気の合う仲間内だけの空間を作り、関係ない人とは接触したくない風潮が生まれつつある。同じことがネット上にも求められて不思議ではない。

気の合う仲間だけで愉しみ、それ以外の人とは関わりたくないという些か頑なとも思える考え方の是非は措いて、その仕組みを求める人が多ければ相応なシステムを提供する主体が出現し、そしてかならず歓迎される。このブログでも既に述べているように、ネットで「関わりたい人(情報)を取り込み、そうでない人(情報)は関知しない」をもっとも大規模な形で構成したシステムが Twitter である。その本質は利用者自身が欲しいと思う情報をフォローするという仕組みにある。
様々な情報を発信する人や企業のうち、自分が欲しいと思う情報の発信元アカウントをフォローすることにより、タイムライン(TL)と呼ばれる個別空間に必要な情報のみが時系列で列挙される。これが如何に有用な仕組みであったかは、Facebook(FB)においてもフォローの概念を取り入れていることで明白だ。

それでもTwitterとFBの双方に備わったフォロー・システムは、なお完全ではない。上記ツールのユーザーならきっと同感を抱くと思うが、近場の美味しいレストランを次々と呟いてくれることに価値を見いだしてフォローしているとしよう。彼が食事ネタを発信してくれる間はいいが、政治ネタを聞かされるのはウンザリとなる筈だ。しかし情報の発信源がbotではなく生身の人間なら、発信者が最初から「レストラン情報だけを呟きます」を宣言・実行しない限り、普通は日常生活や愚痴やとりとめもない独り言を発するものである。
しかし現在のTwitterもFBも、発言のカテゴライズ機能を欠いている。このため「あなたのレストラン情報は聞きたいけど、政治ネタを聞かされるのは真っ平ご免だ」というユーザーの需要に対処できない。現状、人間だから愚痴も一つも仕方ないと我慢してスルーするか、ほとほと嫌になってリムーブ(あるいはdefriend)するかのどちらかだ。カテゴライズ機能があり、情報発信もフォローもカテゴリ単位で実現できるなら「あなたのレシピ発言部分はフォローするけど、政治ネタはフォローしない」が可能になるのである。これは発信元がカテゴリ違いのミスを犯さず運用する前提が必要になるが、一般のブログではカテゴリ機能が普通に備わっているから、最初にいくつかのカテゴリを作るかシステム側で準備してやれば、十分に対処可能な筈だ。

この見地から言えば、とりわけFBに関しては初期状態でも「ビジネス」と「プライベート」のカテゴリは備わっていてもよかった。FBをビジネスの一環として利用しているユーザーは少なくない。しかしカテゴリ分けができないために、プライベートな自分の姿を発信したくてもビジネス設定の自分に「引きずられて」ゆるい発信ができなくなっている。逆にビジネスで援用しているアカウントで、日常ではごく普通なおふざけ感覚の呟きを発信したために職の地位が脅かされる事例が多発している。FBでは基本的に複数アカウント取得を認めていないのだなら、カテゴリ単位の情報発信やフォローはなおのこと重要で、備わっていないのは欠陥であるとすら言えよう。

TwitterやFB以外でもネットニュースを提供するポータルサイトでもこのカテゴライズされた発信・受信設定は必要だ。例えばYahoo!ニュース一つとっても、複数のネット記事配信社が入り組んで情報発信している。比較的信頼性が高く、有用なニュースを提供する発信元がある傍ら、お下劣で興味本位な、やたら扇動的でアクセス稼ぎも露骨で読むに耐えない配信社もかなりある。現状はそういった「見たくない」ニュース記事とごちゃ混ぜに提供されており、うんざりしている読者が多いことは想像に難くない。
そこには読者自身の嗜好も関係する。むしろお下劣やゴシップ大好きな向きはそういう配信社を積極的にフォローするだろう。他方、私なら一部の「よくこんな記事でカネ貰えるなぁ」と呆れさせるに値する三流記事配信社と芸能カテゴリのニュースは、フォローしないどころかブロックしたい位だ。
ネットでニュースが読めるのは全く便利で画期的なことだ。テレビみたいに時間に縛られることなく、自分の好きなときに好きなペースで読める。新聞のように紙を無駄にしない。それなのに未だ「必要な情報が欲しい人に届かず、どうでもいいゴミ情報が無駄に送りつけられる」肝心な部分に対処できていないのは明らかにネット情報配信の努力不足だ。

(2) は最近のデータ処理の趨勢で、重要であるもののかなり困難な問題を内包している。原理的にはネット上に提出されたデータは永遠に残る。例えば何年か前に軽微な犯罪をやらかし、そのことをネットに書き立てられたとしよう。本人が反省し、あるいは服役して社会的には「償い終えた」状態になっても現状のネットはそれを許さない。拡散された情報は、ネット上の何処かに残り続ける。
あるいは犯罪ではなくとも、何かの勢いに任せて掲示板や投稿サイトに赤面するような情報を提出してしまった場合、それが投稿者によって撤回可能なシステムになっていなければ(大抵はなっていない)何年も「物的証拠」として提示され続けることになる。人間は生物(なまもの)であるから、何年も経てば考え方が変わって不思議はない。しかし撤収不可能なネット上の情報は、時間軸を何年も何十年も現在に巻き戻し、恰も当人が今も過去と同じ考えをもっているかのように誤認させてしまう。

対処が必要とはいえ、この問題は扱い方が微妙である。常時かつ無条件で提出された情報を撤回可能にすれば、アクセス狙いで大勢が閲覧している中に爆弾的発言を投下し、大問題になる前に自主撤回してシラを切ることができる。いくらサーバに証拠が残っていようが、それは不本意だ、自分はやりすぎた、反省してすぐ撤収した…と弁明することができる。そのような事例を注意深く排除し、提出された自分が発信元のデータを修正・撤収する自由は、保証されるべきと考えている。このことは換言すれば、書き込みの修正・撤収ができないシステムをそのまま運用することについて規制が必要ではないかとも言える。

(3) は、今後時間をかけて紙に印刷される形態の情報発信手段が逓減することの予備的手段である。すべての街から書店が消滅することが起こるとしても相当先のことだが、事実として書籍の売上高は減っている。これ輪を掛けていわゆる「自炊」とされる行為が追い打ちをかける形で書籍に脅威を与えている。
デジタルな形で書籍を提供できるネット環境が最適としても、現時点で書籍を発行する側に対して必ずしも手順は容易ではない。一定の知名度と売り上げをもち、大手ネット配信社に所属する書き手に限られる。たとえば一個人が思いつきで制作した詩集や小説をネット上へ提示するチャンスは殆どない。一編数円、数十円などという超低コストな有償ドキュメントを大量配信することは可能でも、決済システムが整備されていないからだ。

そこで以前にも書いた通り、手数料を限りなく低く抑えたネット上での課金システムが求められる。銀行振り込みのように千円程度送金するのに数百円を課すシステムはネット上では論外だが、数多くの案件を一手に扱うなら一度当たりの手数料はずっと下げてもペイする筈である。
この件に関しては、確か既にどこかの企業が取り組んでいるようだ。有償の商品・情報を配信する側が登録し、支払われた代価から僅かな手数料を差し引いて送金するシステムである。もし利便性が充分に高く、手数料も納得いく程度に充分低ければ、爆発的に普及する可能性があると思う。

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宇部興産(株)のi-Plazaに行ってきました。

i-Plazaは一般向けの資料館で、技術や扱っている商品、製品材料などあらゆる対外的に提示可能なものが並んでいます。医薬品や化学品およびその出発原材料などが展示されたスペースがあり、私にとって聞き覚えのあるもの、まったくわけの分からない化学薬品の実物が展示されていました。

普通の人は日常生活で化学薬品を目の当たりにする機会が殆どありません。こういうのはとっても好きなので、観るだけではなく写真に撮ってきました。

まずは蓚酸(oxalic acid)です。
もっとも単純なジカルボン酸として知られています。

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蓚酸の「蓚」とはスイバ、カタバミを意味していて、一部のアクが強い野菜や根菜にはシュウ酸化合物が含まれています。独自の製法によるプラントを保有しているそうです。
市内在住の年配の方で「修」の字を名前にお持ちの方の中には「蓚酸製造プラント」完成を記念して命名…という事例もあるらしい


シュウ酸は劇物なので、なめたりしないよう二重の袋に入れられていました。
袋を撮影したんですが…光に反射して殆ど分かりませんでした。
最近デジカメのズーム撮影機能が巧く働かなくなったような気がする…

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炭酸ジメチル。液体のようです。
名前は聞いたことはあるけど何に使うのかは…


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ここまでくるとわけが分からないんだけど、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
名前で構造は推測できるんですが…


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オキセタン
馴染み深い
化学物質じゃありませんが、構造はシンプルです。

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瓶を手にとってみました。
蓋を開けて匂いを嗅いでみればよかったなぁ…オキセタンは独特な匂いがするらしい…と言っても多分エーテル臭と思うんだけど。

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ブチルオクタン二酸

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こちらも手にとってはみたものの…白い粉末ってだけのこと。


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ドデカン二酸
そう言えばジカルボン酸がかなり目立つような気がするんですが…

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中身はやはり白色粉末らしい…まあ白色と言うか、恐らく無色なんだろう。粒子状になっているから光の反射でそうなっているんだろうし。

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最後に、ナイロン6で有名なカプロラクタム。これは化学の授業で耳にしたことがある人は結構あるかも知れない。
今でも主力製品の一つとも言える出発原料なので、丹念に調べました。


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瓶の中身。微細で透明感のある結晶のようです。

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カプロラクタムの瓶は蓋をあけることができました。それでちょっと匂いを嗅いでみました。いわゆる「アミン臭」と呼ばれる匂いです。こんな表現じゃ説明になっていないんだけど、そうとしか言いようがない。魚は特有の生臭さがあるんだけどあれをかなり弱めた感じ。炭素数が少ない低級アミンはそれを増強したような悪臭です。
ただ、カプロラクタムはもの凄く強烈だとか刺激臭と呼ばれるほどのものではなく、鼻を近づけても問題ない程度に認識できる匂いの強さでした。

私は直接触りはしませんでしたが、かなり手に粘り着く物質のようです。吸湿性があって瓶の中にある分は結晶でしたが、蓋の裏側にひっついている分は大気中の水分を吸って水飴状になっていました。手に着けてもただちに害はないらしい。

高分子化合物の構成単位となるモノマーは大抵反応性が高く、人体にも害悪なものが目立ちます。ポリエチレングリコールの出発材料の一つである酸化エチレンや、合成ゴムで使われるスチレンやブタジエンなどがそうです。カプロラクタムは発ガン性に関しても可能性の低いカテゴリに分類されています。

これも同じ物質なんだけど、用途別に材形を変えたもののようです。


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その隣りに置かれていた類縁物質のラウロラクタム
カプロラクタムと同様の環状構造で、炭素数が12の物質です。

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ラウロラクタムの形状。
カプロラクタムと同様に開環重合させてナイロン12を作るらしい。

イメージ 7


こんな塩梅で、実際に薬瓶を手にして眺めたり、蓋を開けて匂いを嗅ぐなんてことができる程度の薬物が展示されていました。

ナイロンと言えば、むしろナイロン6.6を思い浮かべます。ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸のアミド結合で高分子化し、高校の有機化合物の教科書には必ず載っていた例です。宇部興産(株)もかつてはナイロン6.6を生産していたんですが今はしていないらしい。

ヘキサメチレンジアミンはWikipediaの記述でおよそ想像がつきます。スペルミンやカダベリンと構造が似ているから、多分それっぽい悪臭なんでしょうか。
分からないのはアジピン酸。まず名前の由来も分からない。英語では adipic acid なんだけど adipic の意味が分からない。英語版Wikipediaでは「自然界には殆ど存在しない」のような記述がありました。

一緒に案内してくださった方(コテコテの有機化学専門)に名称の由来を尋ねたんですけど、分からないという返答でした。遙か昔にYahoo!知恵袋で質問したとき、adipicは「脂質の」を意味する英単語っていう回答が返ってきたことがありました。結局のところ確定的なことは未だに不明です。
アジピン酸って聞くと、どうしてもふぐちりや湯豆腐にかけるしょう油と酢ベースのあの瓶入り調味料を想像してしまいます。アジポアミドとかアジポニトリルとか、もっと近い…ブタノールって表示を見て、出荷前のトラック荷台に積み込まれた豚を想像するのと同等の不真面目さですな…^^;

せっかく化学部署専門の方に案内していただいていたので、唐突にもピリジンの匂いを嗅いでみたいとか言ってしまいました。i-Plazaは化学薬品博物館じゃないので置いてありませんでしたが…
ピリジンは高校の教科書にも現れる窒素を含む芳香族化合物で、ネット上の多くのサイトにも掲載されています。多くは悪臭と書いてありますが、どんな匂いなのかは「喩えようのない臭い」らしい…ピリジンの臭いは「ピリジン臭」としか言いようがないようです。百聞は一見にしかずならぬ「百聞は一嗅にしかず」ってところですか。

担当の方に尋ねると、確かに良い臭いではないらしい。しかし充分に薄めるとそう悪くない匂いだとも言われました。排泄物に固有な悪臭のスカトールも希釈すれば確かコーヒーとか花の香りに近づき、実際に香料として使われている…のような記述を見た覚えがあります。まあ、どんな匂いも強すぎれば悪臭になりますが…

将来、「匂い成分を解析してデジタル化して掲載し、外部装置を接続することでネットですべての化学物質の匂いを嗅げる」ようにならないでしょうかね。
味の方は…もっと難しいかな

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