すた・ばにら

すたは現実世界の私、ばにらは気ままに野山を駆けめぐる野ウサギ…

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跨道橋を離れ、宇部・美祢高速道路に沿う形でトンネル坑口のある北側へ移動する。
 
歩きながら例の梁構造を間近に見られる場所がないかチェックした。
管理道からは近いのだが、季節柄も手伝ってご覧のような酷い藪状態。一歩も踏み込む気が起きない。
9月はハミが攻撃的になるので決して藪の中には足を踏み入れないポリシー
 
イメージ 1
 
 
ずっと背丈を超える草木が眺めを遮っていたので、坑口も眺められないかも知れないと思いかけた。
 
 
嬉しい誤算である。
坑口を前にして邪魔な高い木が消え、再び梁が見えるようになった。背伸びすればトンネルの坑口も僅かながら見えた。
 
イメージ 2
 
 
目測で現在地から側壁までの距離は20mくらい、高低差は3m程度。
さすがに足元が見えないこの草地の中へ踏み込む気が起きない。
 
イメージ 3
  
 
しかし上の写真を撮った時点で、そう思い悩む必要もなさそうだと気付いた。
 
振り返り気味に撮影。
逆光なのであまり気が進まなかった
側壁の両側は完璧な藪の海。転落防止のフェンスがある筈だが、それすらツタ系の藪に侵食されていて確認できない。
 
イメージ 4
 
 
子どもの頃の記憶を辿ると、側壁上部をぐるっと囲むフェンスが県道から見えていたように思う。もっとも現在は管理道沿いの木々が成長し過ぎてしまっているために、フェンスどころか今いる管理道の存在すら分からない。
 
写真を観る限り、周囲に民家もなく長閑な山野に見えるだろう。
人気のないことは当たっているが、長閑というには程遠い。静止画像では分からないだけで、動画だとここがどういう場所なのか理解される。
 
 
 
人里離れた山中のイメージが吹っ飛ぶ喧噪ぶりだ。
特に美祢から宇部方面に向かうトレーラーはトンネルに入る前から長い登り坂を強いられる。騒音の酷い大型車両のエンジン音がトンネル内で反響し、増幅されている。この付近に家があったら、防音ガラスなしでは生活もままならないだろう。
 
 
管理道は予想通り、この坑口の上部を巻くように左へカーブしていた。
坑口の上部に木々の切れ目があってほぼ正面から眺めることができた。
 
イメージ 5
 
 
梁の続くこの光景は、見ていてかなり異様である。
確かにこれは正規の公道ではない(宇部興産の私道…工場間の作業用通路と言ってもいい)ものの、傍目には道路にすら見えない。
 
じっと眺めていると、私(そしてコアネタをこよなく愛する一部の人々w)にはあるものが連想されてしまう。
それは…
 
どうしても載せたいので掲載する。
もちろん規模も流れているものも違うが…
厚東川水路橋を左岸から撮影した写真…この場所へ到達するのはかなり困難
 
イメージ 6
 
 
管理道の向かう先からして、私は坑口付近まで接近できる確信を持った。
 
果たしてその通りだった。
この管理道を横切って坑口に伸びるパイプがあり、そのパイプに沿って草が刈られている様子が先ほど動画撮影した場所からも見えたからだ。
 
イメージ 7
 
 
わざわざ歩いてきた甲斐があった。
坑口付近まで自由に接近できる(フェンスはなく立入禁止の立て札もない)ので、自己責任の名の元で見学させていただこう。
 
 
凄い…
比較対象となる物がないから、本当に水路のように見えるではないか!
 
イメージ 8
 
 
斜面を駆け下りるパイプは、側壁から中へ降りていた。草が刈られているのはその少し先でで、側壁に沿って歩くことのは無理だ。
そこで藪の方へ進める限界まで踏み込み、そこから坑口を覗き込んだ。
 
何と、のっぺらぼうである。 
当然あるものと思われていた扁額がない。当初から設置する意図もなかったらしく、武骨なコンクリート面を晒すだけだった。 
 
イメージ 14
 
 
伊佐隧道は、親父の運転する普通車で一度だけ通過した記憶がある。
工事に直接関わっていたので会社から通行許可証を交付されていた…現在はもちろん返納しており通ることはできない
地図には一応”伊佐隧道”なる記載があるが、子どもの頃からトンネルの名称を知っていたので、トンネルの表示板か何かを見ていたように思う。今からすると勘違いだったのかも知れない。
 
一般車両は通らないから、地図上で現在地を確認するランドマーク的役割を果たすトンネルの扁額は確かに不要である。運行業務に関係ないものは設置しないという、企業の合理主義だろうか。
 
 
坑口の真上から撮影。
ここに居るだけで、トンネル内を走行するくぐもったエンジン音が相当大きく聞こえて来る。
 
イメージ 9
 
 
宇部行き車線の方からも坑口を撮影しようと移動した。
 
注意すべきことがある。
パソコン上でこの記事を眺める分には全く安全なのだが、たまさか現地へ行ってみようという方の為の警告だ。
ポータル上部の側壁を伝い、宇部行き車線側の側壁の角に到達する。その先は少し低くなっていたので、ジャンプで飛び移ろうかと思った。
しかし…
 
イメージ 10
 
 
不用意に足を踏み入れるのは危険。
その先は背丈ほどの窪地があり、溜まり水になっている。柔らかい草で覆われて居る下は地山ではなく、小さな沼地だったのだ。
閉塞された鋳鉄管が何のためにあるのかは分からない
 
イメージ 11
 
 
縦断勾配を緩くする道路設計がされているものの、美祢工場を出た大型トレーラーが100m以上の高低差をこなす必要があることに変わりはない。特に伊佐隧道ではさすがに縦断勾配がきついからか、ローギアで速度を落としている。
このため殊更にエンジン音がやかましく、坑口付近に居ると喧噪が段々と大きくなることでトレーラーの接近が分かる。
 
トレーラーがトンネルを抜けた瞬間を撮影するのも難しくはなかった。
 
イメージ 12
 
側壁の天端から梁までの高低差は2m程度。もちろん降りる場所などないし、飛び降りでもしたら再び上がって来ることは不可能。
梁の天端から道路面までは目測で8mくらいあるようで、転落したらただごとでは済みそうにない。
あれでも度胸試しと称して過去にこの梁の上を渡ったことのある酔狂な人間の一人くらいは居るかも知れない
 
梁は側壁から直接伸びているのではなく、外枠を持つ梯子状だった。控え柱のように壁を突っ張って支えるのではなく、梯子構造の自重によって側壁を押さえ込んでいるように見える。
 
イメージ 13
 
 
ここで引き返し、最初に降りてきた場所に戻って側壁から内部を覗き込む形でのパノラマ動画撮影をやっておいた。
珍しく大型車の交通が途切れ、静寂を取り戻したひとときでもあった。
 
 
 
 
もう一つ、気になるものがあった。
それは上の動画で最後の方にちょっと映っており、ここへ来るときもその存在は頭にあった。
 
大したものではないけど、洗いざらい調べ尽くしておくことにした。
 
アジトから遠く、なかなか来れるところではない。まして帰りも手ぶらではなくお土産を持たされてくれるとなれば、もう少しこの場所を堪能しておきたい。
それは本シリーズの公開を急いだ一つの理由でもある
 
それにカメラを向けた後、私はもう美祢市街でギンナンを拾うことなど完全に忘れ去り、目先の物件と”お土産”に集中していた。
 

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