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昨日「羽田健太郎」氏の突然の訃報に接し、コトバを一瞬失いかけた!
音楽業界では通称「ハネケン」という呼び名で親しまれ、
彼を知らぬ者などは只の一人もいない、そんな大きな存在の音楽家だった。
だった、と述べなければならない現実をとても悔やむ。
1年程前、某放送局のエレベーターで偶然一緒に乗り合わせ、
お互いに「イヤー、久しぶり、元気そうで・・・」と声を掛け合った事がウソのようだ。
何故ならば、日本の音楽界に於ける「氏」の立ち位置は、誰も真似できず、誰もなり得ない。
そのような音楽家であり、今最も脂ののりきったこの時期に・・・と思うと、
正にコトバを失ってしまう。
昨日から、「氏」に最初に出会った時のオドロキとその時の光景を想い出す。
「氏」が当時、スタジオ・ミュージシャンの頂点として活躍していた頃、
初めてスタジオで顔を合わせた時の事。
譜面を渡し、アレンジャーから曲の説明があり、初見での一回し目、
その太くとても長いとは言えぬ指から、これまでのピアニストとは明らかに違う、
「音」と「テクニック」が奏でられた!
ビックリ仰天である。これが「ハネケン」のピアノなのか!
もう一つのビックリ仰天は、度の強いメガネをかけた勉強家風の面持ちからは想像出来ぬ、
「ダジャレの連発王」であった事だ。
誰しもがそうであったように、その後はピアノが重要な曲では幾度となく演奏を依頼したのだが、
超を超えたような多忙さが、その後スタジオからは距離を置くようになり、
ピアニスト、作曲家、編曲家、そしてその類い希なキャラクターを活かし、
スーパーな音楽家として揺るぎないポジションを獲得。
今更だが、「氏」の天性とも云える「超越したピアノテクニック」と「素晴らしい歌心と人柄」、
そしてクラシックからポップス、ジャズまで、見事なまでの幅広い「技」と「知識」・・・
本当にオンリーワンな存在だった。
ただひたすらに、氏のご冥福をお祈りします。
・・・合掌・・・
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