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久々の音楽レビューです。
今回は、王道のラテン・ポップス、それも大御所の男性アーティストのアルバムです。
ここしばらくはCDラックの中で休眠状態だったのですが、
何故かフッと想い出し、聴きたくなった1枚です。
91年にリリースされたこのアルバムですが、
確か当時フラリと立ち寄ったCDショップのラテン・コーナーに、
CDと共にそのショップからの推薦コメントが書かれており、
そのコメントに惹かれたことを想い出します。
・・・ショップ・コメントは効果アリですよね・・・
尚、ラテンファンの方であれば多分お持ちではないかと思いますが、
いつ聴いても素晴らしいアルバムであり、「ディアンゴ」の唄には圧倒されます。
但し、イマドキのマスタリングではないので音圧は低め故、
ヴォリュームは少し上げて聴く必要があります。
以前紹介した、今や若手人気No-1ともいえる「ルイス・ミゲル」などの台頭により、
ラテン・ポップスにも大きな注目が集まっていますが、
ヴェテラン大御所の存在感は、イヤイヤ凄いものです。
「哀愁のヨーロッパ」とタイトルされたアルバムでは、
そのタイトル通り、サンタナのむせび泣くギターで爆発的ヒットとなった
同曲のヴォーカル・ヴァージョンが最後に収録されています。
それにしても、ものの見事に「ディアンゴのヴォーカル曲」になっています。
このアルバムの特徴は、「ボレロ(4分の4拍子のスロー・バラード風の曲)」で構成されており、
ラテン=ボレロファンにはたまらない楽曲に加え、
「ディアンゴ」の大御所たるその歌声と表現力の見事さです。
具体的にはラテン系アーティストには天性といえる「切なさを秘めた高い歌唱力」は勿論、
そこにもの凄いエンルギッシュさと、良い意味での下世話さが加わった、、
まさに彼独自の強烈な説得力と存在感が示されている事です。
それと、唄のピッチの素晴らしさとリズム感にも脱帽です。
もうひとつの特徴は、豪華なゲストとのデュエット、そして共演です。
サルサの女王「セリア・クルーズ」
同じくサルサ界をリードしてきた「オスカール・デレオーン」
人気ラテン・ポップス・シンガー「ミハーレス」
彼等、彼女らとのバトル、調和は何とも云えぬ高いレベルの音楽を聴かせてくれます。
そしてもう一人は、スペインが生んだ世界的名フラメンコ・ギタリスト
「パコ・デ・ルシア」です。
「哀愁のヨーロッパ」の間奏で素晴らしいソロを聴かせてくれます。
どんな音楽でも「王道を聴かずして、その音楽を語るなかれ」(小生語録)
を実感します。
ーENDー
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