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以前にも当ブログで書いた、小生お気に入りの女性ジャズ・ヴォーカリストの一人、
オランダを代表する「リタ・ライス」です。

以前紹介したのは「JAZZ PICTUERS」という、アルバム(ジャケットもGOOD)でしたが、
今回は1955年〜56年にかけて、二つのバンドでレコーディングされた名盤の誉れ高きアルバムです。

一つは当時リタの専属バンドであり、オランダで最高と云われていたモダンジャズ・バンド、
「ウェッセル・イルケン・コンボ」との共演、
一方は、ハード・バップ復活の先陣として、その後その名をジャズ界に轟かせるバンドとなった、
結成間もない「アートブレイキー&ジャズメッセンジャーズ」との共演で構成されたものです。

1枚のアナログ・レコードの「A面6曲」が前者、「B面6曲」が後者、というように収録されています。
今回紹介のCDは、99年にCD化されたもので、原盤のクオリティーを損なわぬよう、
「24-bit、96KHz」でマスタリング&プレスされています。
但し、如何せん50年程前のレコーディング原盤であり、過大な期待は差し控えて下さい。

さて、「リタ・ライス」の魅力ですが、何といっても彼女の「声」+「唱法」に尽きます。
小生自身、ヴォーカルに対する振り子の幅は大変広く、
その為もあって、例えば女性ジャズ・ヴォーカルで云えば「ビリー・ホリデイ」から
「ダイアン・クラール」までも好んで聴きます。
しかし、その中でも強く惹かれる一人が、リタ・ライスでもあります。

その声は、直ぐに彼女と解る「声の存在感」と白人系ヴォーカリスト、特にヨーロッパ系には
少ない「絡みつくようなフィーリング」から醸し出される色香を感じるところにあります。
例えば「エラ」に近いようなフィーリングです。

唱法というかテクニック面では、これは最早持って生まれたとしか云えぬ、
「抜群のリズム感」とそれに支えられたスイング感、バラード感の心地よさです。
心地よさの一因には、けっしてテクニックを押しつけたりする事なく、
実にナチュラルに表現しているところにあります。

このアルバムでは何の説明も要さない、スタンダード・ナンバーで構成されていますが、
テイストの異なる二つのバンドにより、彼女の魅力を大いに堪能出来る名盤と言えるアルバムです。

〜END 〜

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前回に続き、AORその-2となります。

今回取り上げたアーティスト&アルバムは「Bill LaBounty/ビル・ラバウンティ」、
彼の3枚目となる「Bill LaBounty」と題されたアルバムです。

オリジナルは82年にリリースされたのですが、当時国内盤化の動きもなく、
それが遅れに遅れてアルファレコードより90年にリリースされたアルバムがこのジャケットです。
尚、リリースされた理由はテレビ・ドラマの挿入歌として使われた事によります。
また、何故かジャケットはオリジナルとは全く別物の国内オンリー・ヴァジョンであり、
「サンシャイン・メモリー」と云う、不可解な邦題までもついています。

今回特に取り上げたのは、このアルバムはAORと名の付くアルバムの中でも、
小生的には白眉モノのアルバムであるからです。
こうして今聴いてみても、全く色あせたりなどしていません。
その理由を4つのオススメ・パートに分けて述べてみます。

1)曲が良い!

  ・全曲に渡り、メロディー・メイカーとしてのビルの手腕が見事に発揮されています。
  ・「LIVIN' IT UP」のアグレッシブでメロディアスなナンバーや、
   「DIDN'T WANT TO SAY GOODBYE」のゆるいノリだがグルーブ感溢れるメロディー、
   「SLOW FADE」のなんとも美しいメロディーが印象的なバラード・ナンバー、
   などに加え、全曲に共通しているのが、ここぞというポジションに配されている
   キャッチーなメロディーだったりします。
  ・専門的な見方をすれば、心憎い計算ずくの転調だったり、コード進行だったり、
   サビを生かすための別メロのポジショニングなど、緻密なまでの曲作りを指摘出来ます。
   
2)味わい深いヴォーカル・テイスト!
  
  ・風体からは、シャガレた、ドスの効いたような声を連想しますが、
   実は正反対ともいえる彼の声は、暖かく、ソウルテイストのある、押しつけがましくない
   ものであり、自然と身体に馴染んでくるような、
   あたかもハーブティーのような味わいとでも云えましょうか。

3)アレンジを含め、綿密なまでに練り上げられた全10曲!

  ・ラス・タイトルマンによるパーフェクトなまでのプロデュース力。
   次項に述べるようなサポート・メンバーを曲毎に適確に組み替えていたり、
   ストリングス・アレンジには「ニック・デカーロ」「ジョニー・マンデル」、
   ホーン・アレンジには「ジェリー・ヘイ」を起用した、緻密なまでのアレンジへの拘り。
  ・下世話な表現をすれば、原盤制作費にタップリと金がかかっています。

4)強力無比なサポートメンバー!

  ・主だったメンバーを列記します。

   フェンダー・ローズ/「ビル・ラバウンティ」
    〜1曲目から彼の真骨頂が聴けます。
   キーボード/「グレッグ・フィリンゲインズ」
    〜随所に技を光らせています。
   ギター/「スティーブ・ルカサー」「ディーン・パークス」
    〜「DREAM ON」「SLOW FADE」「LOOK WHO'S LONELY NOW」
     「NOBODY'S FOOL」の4曲では二人のツインギターを堪能出来ます。
   ドラムス/「スティーブ・ガッド」「ジェフ・ポルカロ」「アンディー・ニューマーク」
    〜グルーブ・ナンバー、シャッフル・ナンバーなどで組み替え。
   ベース/「チャック・レイニー」「ウィリー・ウィークス」
    〜同様に得意ナンバーで組み替え
   サックス/「デヴィッド・サンボーン」
    〜「LIVIN' IT UP」「SLOW FADE」で堪能出来ます。
   コーラス/「パティ・オースティン」「ジェイムス・テイラー」「レスリー・スミス」
        「ジェニファー・ウォーンズ」「スティーブン・ビショップ」
        らで固められており、クオリティーの高いハーモニーを聴かせてくれます。

このような4本柱で構成されたアルバムであり、彼の他のアルバムの中でもピカイチと云えます。
尚、近年は作家活動などの裏方に徹している模様です。


〜END〜
   
   

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AORと言えば、「ボズ・スキャッグス」「ボビー・コールドウェル」らが有名ですが、
AORファンには何を今更の、もう一人の隠れた祖を忘れてはいけません。

アーティスト名は「NED DOHENY/ネッド・ドヒニー」
チャキチャキのL.Aっ子、それも大変裕福な家庭に生まれた、由緒正しきアーティスト?でもあります。
ロスに行かれた事のある方ならキッと覚えていると思いますが、
ハリウッドにある「ドヒニー・ストリート&邸宅」こそ、彼の家系のシンボルでもあります。

但しこれらの事は、決してネタミや皮肉で述べたのではなく、彼の音楽の根幹に根付いている
重要なファクターと思っています。
全員とは言いませんが、多くのアーティスト達の音楽的バックボーンには、
こうした家庭環境や地域環境などの自身に纏わる様々な環境などが、
実は大きく影響を及ぼしていると云えます。

そこでネッドの音楽とは?ですが、
一言で云えば「大らかさと優しさとセンスの良さ」や「多彩さと純粋さ」であり、
加えてその歌声は爽やかであり、清々しいものと云えます。
つまり、彼のその後のアーティスト人生をみても、前述のような「育ち環境」の強い影響を
感じてしまいます。
良くも悪くも、ハングリーなアーティストからは生まれ得ぬ音楽と断言出来ます。

さて、今回紹介のアルバムは、73年にリリースされたネッドのファースト・アルバムであり、
且つ伝説のレーベルとなっている「アサイラム・レコード」からのリリースです。
このアサイラムは、ジャクソン・ブラウン(ネッドと同期同胞)、J.Dサウザー、イーグルス、
リンダ・ロンシュタッドなどのスーパー・アーティストを輩出したレーベルです。

話は戻りますが、ネッドのベスト・アルバムは76年にCBSよりリリースされた
「Hard Candy」・・・実際セールスは良かったが・・・と云われますが、
ネッド自らの立ち位置を示し、その後に影響を与えたという意味からも、
このファースト・アルバムを挙げぬ訳にはいきません。
ハード・キャンディーは当時のAORブームを意識してプロデュースされたアルバムでもあり、
ネッド自身が望んで制作にあたったものではありませんでした。

その為もあって、(プライヴェートな出来事も重なったり)その後のネッドは
自身のレコード活動を89年まで封印する事となり、その間は作家活動に没頭していました。
そのあたりも、音楽に対する純粋性を優先させ、自身の音楽スタンスを曲げてまで音楽で稼ぐ、
などという考えは毛頭なかったと思われます。
しかし、自然体で臨む作家としての才能は勿論秀でていた事もあり、
数々のビッグ・ヒット曲やアーティスト達を誕生させました。

さて、このアルバムの全10曲は全て彼自身の作詞・作曲・編曲によるものであり、
冒頭で述べた、音楽センスの良さや多彩さが発揮されています。
具体的には、フォーク・テイストの雰囲気をベースとしながらも、ロックなブルースなギター、
R&Bテイストなオルガン、モダンなコーラスワーク、管楽器の参加などによる、
AORルーツとなるサウンドを構築した事です。

もう一つ、ここで弾いているギターは全てネッド自身の演奏であり、
アコギ、エレキ共々、中々良い味を聴かせてくれます。

最後に、ジャケットの中で微笑えんでいるネッドの写真、
見事に人間性が表れているとは思いませんか!

〜END〜

 

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いつか取り上げようと思っていたら、いつの間にか今日になってしまいました。

この98年にリリースされたアルバムについては少し説明を要します。
コピー的には、「50年代のパリに息づいていた、Free Sprit、へのトリビュート」とあり、
「ジャズの名曲が、今を生きるアーティスト達の愛によってよみがえる」とあります。

では、具体的にはどの様な背景、コンセプトでこのアルバムが創られたのかを手短に。

先ずタイトルの意味は、かつて50年代に自由を愛する者の集まるメッカともなっていた、
サンジェルマンに敬意を表し、サンジェルマンに捧げられたジャズ・トリビュート・アルバム
となる訳です。

次になぜジャズなのか?についてですが、(ここは、ライナーノーツより抜粋)
当時ドイツの占領下であったフランスでは、時代の先端をいく多くのアーティスト達や、
知識人などが「サンジェルマン・デ・プレ」に避難場所を求めました。
ここで、彼らの願い、野望、そして情熱を表現するために音楽は不可欠な存在でした。
そこで突き当たった音楽がアメリカからやってきたジャズでした。
ディキシーランド・ジャズに始まり、やがてビーバップ、更にハードバップへと突き進みました。
つまり、ディキシーからモダンへと革命期を辿る時期のジャズは、
ある意味、本国アメリカのニューヨークではなく、フランスのパリ、サンジェルマンで
その完熟を果たしたとも云えます。

前置きが長くなってしまいましたが、
この様にサンジェルマンで昇華された「フレンチ・ジャズ・スピリット」なるもの、
即ち、フリーでヒッピーなパワーを持つジャズをトリビュートするべく、
フランスを中心に活躍する著名なアーティスト達が集結し、創り出した答えが
このアルバムの中に、目一杯凝縮されています。
その上、フランスでしか、このメンバーでしか創り得ぬ、そんなオンリーワンな存在感が満載です。

曲の解説に移ります。

01)「Summertime」 by アンジェリック・キジョ

  あまりにも著名なスタンダード・ナンバー。
  ここでは彼女の存在感一杯の声から発せられる、ハミングから始まります。
  コーラス、パッド、パーカッションというシンプルなアレンジをバックに、
  母国ペナンのペニー語で唱われ、ニグロ・フォークのルーツともいわれるペナンのテイストと、
  パリ・エスノのモダンテイストが見事にミックスされています。
    
02)「Les Joyeux Bouchers/The Happy Butchers」
   by キャサリン・リンガー&ザ・レネゲイド・ブラス・バンド

  当時のサンジェルマンの地下バーで演奏されているようなイメージです。
  シャンソンの名曲ですが、ディキシー且つモダンなテイストが加味されたナンバーです。
  けだるくも、勢いのあるキャサリンのヴォーカルが強い印象を残します。

03)「Lover Man」by CHINA

  ビリー・ホリデイで有名なブルージーなバラード・ナンバー。
  ピアノ・トリオをバックに、けだるく唱うCHAINA。彼女は次の曲に参加している大御所、
  ディー・ディー・ブリッジウォーターの愛娘でもあり、フランス在住の彼女は、
  97年、18才にしてソロデビューを果たしています。
  それにしてもこの唄い方は、本当に20才前か!

04)「Watermelon Man」by ディー・ディー・ブリッジウォーター

  ハービー・ハンコックの名曲。
  ジャジーでありながらファンキーなキーボードをバックに、自然なフェイクを始め、
  その流石の唱いぶりと存在感は強烈でもあります。

05)「I'll Be Seeing You」by フランソワーズ・アルディ&イギー・ポップ

  これも有名スタンダード・ナンバーですが、驚くのはこの組み合わせです。
  かたや、クール・テイストなフランソワーズ・アルディ、
  一方は、パンク創始者でありカリスマ・ロッカーのイギー・ポップ。
  ところがどっこいです。ゆったりとした4ビートをバックに唱うイギーの歌声は、
  何と実に甘く、せつないではありませんか!素晴らしいデュオに仕立てられています。

06)「II N'Y A Plus D'Apres/There Is No More Tomorrow」
   by ザ・ジャズ・パッセンジャーズ with デボラ・ハリー

  ジュリエット・グレコの名唱でお馴染みのナンバー。
  このバンドはニューヨークで活躍する、アバンギャルドなセクステット。
  間奏でのトロンボーンとサックスのかけ合いではそんな雰囲気を堪能出来ます。
  片やデボラですが、その独自の持ち味とは別の側面を聴かせてくれます。

07)「La Javanaise」by ジャッキー・テラソン

  セルジュ・ゲーンスブールの作品。
  パリ在住のジャッキーは、バド・パウエルの再来とまで云われた、90年代の新星ピアニスト。
  95年にはワールド・ワイド・デビューを果たしており、その後カサンドラ・ウィルソンなど、
  多くのセッションも行っています。
  4ビートジャズを基調としながらも、全体にカリプソ・ビートをあしらっています。
  ピアノ+ウッドベースのみですが、グイグイと引き込まれます。

08)「Black Coffee」by パトリシア・カース

  ペギ・リーの代表曲。
  いわゆる王道のジャズアレンジをベースに、ギター、ミュートトランペットなどが、
  アバンギャルドなオブリを聴かせてくれます。
  ここでのパトリシアは語りかけるような歌声を聴かせてくれ、何とも云えぬ大人の色香をも
  十分に感じさせてくれます。

09)「God Bless The Child」by プリンセス・エリカ

  ビリー・ホリデイでお馴染みの曲。
  プリンセス・・・何か日本にもいるような?・・・ですが、小生は初めて知りました。
  カメルーンからフランスに移住、レゲエに目覚めた後、88年にデビュー。
  92年にファーストアルバムをリリース、社会問題や差別などもテーマとし、ダブ、ファンク、
  そしてカメルーン・ミュージックを織り交ぜた、新しいフランス・ポップスを構築。
  ここでは、そんなサウンドをバックに、彼女の実に伸びやかで翳りのないヴォーカルが
  堪能出来ます。

10)「Autour De Minuit/'Round Midnight」by レ・ニュビアン

  レ・ニュビアンとは(ここでも小生初めて知りました)エレーヌとセリアの姉妹ユニット。
  ウッド・ベースとパーカッションのみをバックに、透明感漂う歌声とコーラスが
  実に心地良いです。気持ち、ニューヨーク・ヴォイセスに通じるところも感じます。
  全体はオルタナティブ&アシッドジャズ・テイストが溢れています。
  そういえば、原曲の面影は殆どありません。

11)「These Foolish Things」by ジェーン・バーキン with ジミー・ロウルズ

  お馴染みのスタンダード・ナンバーですが、これが素晴らしい仕上がりになっています。
  この二人の共演は、90年封切りの映画の中で実際に共演したものの再演となります。
  ジミーのピアノをバックに唱う、恋多き女、ジェーン・バーキン。
  ささやくような、語りかけるかのようなその歌声は正にジェーン・ワールドそのものです。
  見事なまでに、引き込まれていきます。
  尚、途中から参加するジミーの何とも渋い歌声、これぞ大人のデュオではないでしょうか。

12)「La Caranane/The Caravan」by ブリジット・フォンテーヌ

  ヴェンチャーズや寺内タケシでも有名な曲・・・古いか・・・
  ここでは、ブリジットの語りかけるようなヴォーカルとアシッドジャズテイストが組み合わされ、
  見事なまで、パーフェクトなブリジット・ワールドに浸りきれます。
  且つ、シュール&アバンギャルドな雰囲気も溢れています。

13)「Sophisticated Lady」by エリ・メデイロス

  デューク・エリントンの名作。
  エリ・メデイロスもここで初めて知りました。
  ただ、彼女のデビューは古く、76年のパンクムーブメント時代。
  以降はテクノ&エレクトロニック・ポップスに変身し、ヨーロッパ全域で人気を博しました。
  しかし、その声は何ともアンニュイな可愛らしい声を聴かせてくれます。

14)「J'Suis Snob/I'm A Snob」by ポリス・ヴィアン

  最後を飾るのは、このアルバムのコンセプトとなるようなアーティスト、
  39才という余りにも若くしてこの世を去った、天才アーティスト、ポリス・ヴィアンです。
  このスペシャルとも云えるトラックは、ポリスが54年に行ったリハーサル・レコーディングの
  そのものズバリのトラックです。
  但し、途中から歌詞を忘れ、そこからフェイドアウトという、1分にも満たないトラックです。
  しかし、これこそがフランス人たる所以でしょう、日本人プロデューサーであれば
  このような考えは到底考えつきません。

この様なアルバムですが、聴かれてない音楽ファンの方々には超オススメです。
実は、相当な名盤とも思っています。
そう、ジャケットにもエスプリなどを感じます。

〜END〜
  
   

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今回取り上げるアルバムは、ジャズファンのみならずポップスファンからの支持も多い、
大ベテラン・アーティスト「ナンシー・ウィルソン」が3年前にリリースしたアルバムです。

今年でジャスト70才を迎え、巷では引退説まで流れていますが、
そんな彼女が自身の音楽生活50年という、節目の年にリリースしたこの記念アルバムの中では、
そんな心配など全く不要な、変わることのない見事な唱いぶりで満たされています。

タイトルは「NANCY WILSON/R.S.V.P.〜RARE SONGS, VERY PERSONAL」
と云う、深い意味をも込めたアルバム・タイトルです。

タイトルの深い意味とは、次の3点を意味します。

1.今迄にレコーディングしていないナンバーで構成。
  つまり、ナンシーにとっても、リスナーにとっても、初めて接する唄となります。

2.豪華多彩なゲスト・アーティストとのコラボレーション。

3.多彩なバンド編成

この様に、レアーでパーソナルなナンバーで全てが構成されています。

ナンシー・ウィルソンについては、もはや小生なぞが語る必要もないと思いますので、
ここでは各曲の解説を手短に書いてみます。

01)AN OLDER MAN IS LIKE AN ELEGANT WINE

  ナンシーのバースから始まるバラード・ナンバー。
  ピアノ・トリオをバックにしっとりと唱い上げていますが、二人のゲストが一層盛り上げます。
  一人はハーモニカの巨匠「トゥーツ・シールマンス」、もう一人はこれまたジャズ界の巨匠
  サックスの「フィル・ウッズ」です。
  それぞれの素晴らしい、オブリやソロが堪能出来ます。

02)DAY IN, DAY OUT

  ガラリと変わり、オールスター・ビッグバンドによる、スインギーなナンバー。
  サックス・ソロはアンディー・スニッツァー。
  ナンシーも快活に伸びやかに唱っています。

03)WHY DID I CHOOSE YOU

  バーバラ・ストライサンドのヒット曲。
  フルオーケストラをバックに情感タップリに唱っています。
  2コーラス目からはゲストのR&Bアーティスト「ケニー・ラティモア」が加わり、
  素晴らしいデュオを聴かせてくれます。

04)I WISH I'D MET YOU

  この曲のゲストはニューヨーク・ヴォイセスの「キム・ナザリアン」と
  ベテラン・ギタリストの「ジョー・ネグリ」。
  イントロからエンディングまでニューヨーク・ヴォイセスのコーラス・アンサンブルで
  満たされ、コーラスをバックにしたギター・ソロは泣かせます。
このアルバムに独自の味わいを醸し出しています。

05)I LET A SONG GO OUT OF MY HEART

  変わっては、オールスター・ビッグバンドによるスインギーなナンバー。
  リラックス&エモーショナルな歌声に加え、ここでも「フィル・ウッズ」のサックス・ソロ
  が堪能出来ます。

06)GOODBYE

  ベニー・グッドマン楽団のクロージングテーマでも有名な曲ですが、
  今まで唱っていなかったとは思いませんでした。
  ピアノ・トリオをバックに、お馴染みのナンシー節を最も堪能出来るナンバーでは。

07)HOW ABOUT ME

  ここでは、ピアノトリオ+木管編成というユニークなアンサンブルを聴かせてくれます。
  ゲスト・クラリネット奏者は「パキート・デリヴェラ」、木管でしか表現し得ぬソロやオブリを
  聴かせてくれます。また、ナンシーの語りかけるような唱いぶりも絶品です。

08)MINDS OF THEIR OWN

  この曲のゲストでもある、ブラジルを代表するアーティストの一人、
  「イヴァン・リンス」のオリジナル曲。
  アレンジは王道のジャズ・バラード仕立て。ピアノトリオ+ギターをバックに、
  イヴァン・リンスとの実に雰囲気一杯のデュオを聴かせてくれます。

09)LITTLE GREEN APPLES

  ナンシーのバースから始まる、しっとりとしたナンバー。
  ピアノトリオをバックに、見事なまでに抑制を効かせた素晴らしいヴォーカルを
  聴かせてくれます。

10)YOU'LL SEE

  この曲もしっとりとした、ピアノトリオによるバラード・ナンバー。
  ゲスト・トローンボーン奏者「ビル・ワトロス」の、実に味わいのあるソロが堪能出来ます。

11)THAT'S ALL

  ヴァイブのイントロから始まる、ミディアム・ナンバー。
  ゲスト・ヴァイブ奏者はジャズ界の巨匠「ゲイリー・バートン」。
  何と、二人のコラボレーションはお初となりますが、見事にシンクロされています。
  勿論、ゲイリーのヴァイブ・ソロ、オブリなど聴きどころ満載です。

12)BLAME IT ON MY YOUTH

  最後を彩る曲は、これまたジャズ界の巨匠「ジョージ・シアリング」とのピアノ・デュオによる、
  美しいバラード・ナンバー。
  聴いている時は勿論、聴き終えてからも、何とも云えぬ余韻に浸されます。

ザット、こんな感じで構成されていますが、
ナンシーの歌声には全く年齢などは感じられません。
ここらが日本人アーティストと大きく異なるところでもあります。

が、欲を云えば、もう少しアップテンポなナンバーがあっても良かったかな、
などと感じますが、バラードに拘った事も「VERY PERSONAL」というニュアンスからすれば、
納得も出来ます。

〜END〜

  
  

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