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ワタクシ、この数週間で「年度末」というものの恐ろしさを、初めて知りました^^;
もちろん噂には聞いていたけれど、なんというかもう、巻き込まれ、翻弄されるしかないような、巨大な波のようなものと闘っている内に、気がつけば桜は満開、でも花見酒と洒落込むような余裕もなく……読もうと思って借りた本も、開くことなく図書館に返すハメに。
でも、懲りずに次の本を借りてきてしまうところが、本好きの悲しいサガであります。
で、借りてきたのが、幸田文『動物のぞき』。幸田文といえば、あんごさんなわけです(笑)敬愛するあんごさんが愛してやまない作家の本ですが、実は今まで一度も読んだことがありませんでした。まぁ、単純に縁がなかっただけなのですが……たまたま見かけて借りてきて……もう、一読がつんとやられました!!
いやはや、なんと力のある文章を書く人なのでしょう。
ちなみにこの本は、筆者である幸田文が動物園に行って、様々な動物を間近に見て、それについての感慨をしたためたエッセイ集なのですが……いや、もう、説明するだけ野暮というものです。
実際に読んだ方がよっぽど説得力があるでしょうから、少し長いけれど、引用してみます。
そもそも、きりんのことを書いているのです。でも「横道にそれるけど許して下さい」って、である調の文体の中で、ここだけ素直に謝られたら、「どうぞどうぞ」と言わざるを得ないですよね(笑)
それに、「おなかの皮から震えて泣いて」なんて、私だったらあと千年生きても、使えそうもない表現です。
ああ、もっと早く読んでおけばよかった(T_T)
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おおお〜っ!!幸田さん読まれましたか〜!それも絶版の『動物のぞき』からとはアニスさんったら奇矯な方♪「きりん」は大好きなお話です☆
「がつん」ときますよね〜。この方の文章は。腑抜けてないというか。ばあっとした厳しさを浴びせかけたかと思うと、次の瞬間には心のきめ細かい部分のかなしさを掬いとってくれる。
アニスさんのお眼鏡にかなったと思うと嬉しいです。こちらからもぜひTBさせて下さいね。
2010/4/4(日) 午後 6:33
うわあ、さっそくガツンとやられましたか〜^^;
幸田さんはちょっと怖くて手を出しかねている作家なんですよ。あんごさんの記事で煽られてはいるのですが(笑)
確かに上の文章、コワイほどの切れ味をお持ちですね。
2010/4/5(月) 午後 11:21
あんごさん、「きりん」にはホント参りました。「私は書きたい」って、こんなにストレートな物言い、なかなかできませんよね^^
そう、腑抜けてないです。硬質な部分と、溢れるような情動が同居していて、読んでいる方も動かされますねー。
別の本も読んでみたいと思います♪
2010/4/10(土) 午前 9:23
これは読んでみる価値ありですよ、しろねこさん!
なんというか、文才やテクニックとかいう次元でなく、届いてくるものがあります。例えば象を評して、
「つくづく見ればその山のごとく大きいからだの、ごそっぽく皺の寄った皮膚には、ひょいらひょいら、ほわりほわりと薄毛が生えているのがわかる。「毛もの」なのである。」
と。これ、技術でかける文章じゃないですよねぇ^^
あんごさんが心酔するのもうなずけます。
2010/4/10(土) 午前 9:35