月読通信

1年近く放置すると、帰ってき難いねぇ^^;

音楽の廻廊

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好きな音楽について、時々語ってみる。
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 「偶然耳にした音楽に深くとらえられてしまう」ってこと、ありませんか?

 私にとって土岐麻子(ときあさこ)は、そんな出会い方をしたシンガーです。

                                 ♪♪♪

 数日前のこと。私はネットの音楽チャンネルで、ジャズの番組を聴いていました。特に目的があったわけではなく、別の作業をしながらのBGMとして、です。
 様々なアーティストたちによって演奏される、おなじみのスタンダード・ナンバー。しかし、その中のある一曲が私の耳をそばだたせ、手を止めさせました。
 ‘Just One Of Those Things’──コール・ポーターの作曲になる、恋の終わりを歌った名曲です。そして、それを歌っていたのが、土岐麻子だったのです。
 もちろん、聴き始めた時点では、誰が歌っているのかはわかりませんでした。でもその声は、確実に私の心をとらえました。なんというか「声の質」がとてもいいのです。トーンが柔らかくて、やさしい。喩えるなら、快晴というよりは穏やかな薄曇り。その手触りは木綿の風合い、といったところでしょうか。とにかく自然で、押しつけがましくない。にもかかわらず、しっかりとした素材感のある声なのです。
 歌い方は、フラットで淡々とした感じです。ことさらに盛り上げたり、情感を込めたりというところがありません。それがまたいい。曲調や歌詞の内容ともマッチして、小粋でリラックスした雰囲気が味わえました。
 そんなわけで、(元々コール・ポーターの曲が好きなこともあって)すっかり最後まで聴き入ってしまい──。

 聴き終えたところでAmazonに直行、迷わずこの曲が収録されたCDを注文しました^^

 そして、届いたのが、このアルバムです。

土岐麻子 STANDARDS ON THE SOFA

【収録曲】
 1. Just One Of Those Things
 2. When You Wish Upon A Star
 3. Another Star
 4. I've Got You Under My Skin
 5. Nature Boy
 6. Human Nature
 7. Little Girl Blue
 8. (I Can't Get No)Satisfaction
   PLAY OUR LOVE'S THEME(bonus track)

 結論から言うと、なかなかに素敵なアルバムです。まず、なんといっても選曲がいい。1曲目と4曲目はコール・ポーターの名曲。2曲目は誰もが知っている「星に願いを」。7曲目はロジャース&ハートの、これも可愛らしい佳曲(歌詞の内容はちょとさびしいけれど)。ここまでは、女性ジャズ・シンガーのアルバムとして、オーソドックスな選曲だと思います。
 面白いのは残りの曲。スティービー・ワンダー、ローリング・ストーンズなど、ポップスやロックの名曲が名を連ねています。でね、これがまたいいんですよ^^
 特に3曲目、スティービー・ワンダーの「アナザー・スター」は出色! ボサノヴァのリズムに乗せて歌われる心地よいメロディーライン。アストラッド・ジルベルトや小野リサを思わせる自然体のヴォーカル。もう、ずっと聴いていたい気分になります……あ〜癒されるなぁ^^

                                 ♪♪♪

 さて。毎日仕事が忙しくて、体や頭がこわばってしまっているそこのアナタ! たまにはゆったりと「ソファに座って」土岐麻子の素敵な声に耳を傾けてみませんか^^

                                 ♪♪♪

 と、ここからは補足情報。私自身、土岐麻子というアーティストのことをまったく知らなかったので、ちょっと調べてみました。
 「土岐」という苗字はどこかで聞いたことあるな…と思ったらなんと! サックス奏者である土岐英史氏のお嬢さんでした。なるほどー^^(ちなみにこのアルバムでも、プレイヤーとして共演しています)
 でも、最初からジャズをやっていたわけではないみたい。以前はCymbalsというユニットでオリジナル曲をやっていて、かなり人気もあったんですね。
 ソロでももう何枚かアルバムをリリースしていて、こういうジャズ系統の他に、邦楽のカヴァー・アルバムもあるようです。それも、山下達郎なんかをカヴァーしてるらしいので……あ〜、それはそれで聴いてみたい!

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 とても好きなうたがある。

 EPO「希望のバスに乗って」(1996年シングル発売、1997年アルバム「DANCE」収録)
希望のバスで私はゆく
喜び悲しみ歌にかえて

名もない駅で出会った人に
やさしくほほえみかけられたら
本当の心が戻ってくる

希望のバスでどこまでもいく
あなたはとなりにいないけれど

坂の上から明日がみえる
せつない思いが届くように
窓から大きく手を振るの
太陽は照らす
それぞれの道を
太陽が歌う
今なら間に合うと
私を呼んでいる
希望の駅はどこにでもある
明日の行方に迷う人を
朝日の中からむかえにくる

今日から生まれ変わる
タイヤの跡には道ができる
別れと出会いがある
上り道に下り道
歌えば力がわく
涙の跡には虹がかかる

LaLa〜LaLaLaYaLa......
 曲調はサンバで、とても明るい。歌詞もストレートで前向き。でも、なぜか聴いていると涙が……で、一緒に歌っていると本当に元気が出てくる。不思議な曲だ。

 ちょっとへこたれている時に聴いてほしい。

 きっと、埃だらけの坂道を走ってくる「希望のバス」の姿が見えるはずだ。
 
蛇足:EPOというと80年代の「明るくてキュート、カラフルで元気」なポップス、というイメージが強いが、メディアにあまり登場しなくなった90年代以降のEPOの音楽は、アコースティックで内省的で、非常に丁寧に作られている。このアルバムは、まさに90年代のEPOを代表するような名盤である。
 「希望のバスに乗って」の他に「海の中で泣いたなら」「いとしなみだ」「SANCTUARY」「DANCE」などの名曲が収められている。
いつもお世話になっているお気に入り辞書のCuttyさんに、自分を「音楽に例えていただく」という光栄に浴し、いささか興奮気味の管理人アニスです。

ワタクシめ、一体どのような曲になぞらえていただいたのか、と申しますと。

ミヨー作曲「スカラムーシュ」という曲です。

しかも、
2台ピアノのための曲なんですよ。それも、私が最初に演った2台ピアノでしたので、この曲にはコンビネーションの楽しさを教えてもらいました。アニスさんともいいコンビになれるかなー、という期待を込めてこの曲を
という、過分なコメントまでいただきまして(;∀;)

わ〜スゴイ、こんな素敵な曲に例えていただけるなんて!……スミマセン、嘘です、見栄張ってマシタ^^;実は作曲者も曲名も知りませんでした>_<#
「スカラムーシュ」と聞いて思い浮かぶのは、ラファエル・サバティニの書いたロマン文学の傑作『スカラムーシュ』(創元推理文庫/1971年初版)しかありません。
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この物語は、革命前夜のフランスを舞台に、スカラムーシュを名乗る青年剣士が縦横無尽の活躍をみせる復讐譚。アレクサンドル・デュマ『ダルタニャン物語(三銃士)』や、アンソニー・ホープ『ゼンダ城の虜』、バロネス・オルツィ『紅はこべ』に肩を並べる冒険活劇の名作です。
上記の曲がこの小説を下敷きにしたものかはわかりませんが(というのも「スカラムーシュ」とはイタリア古典喜劇の登場人物なので、サバティニのオリジナルキャラクターではないからです)、いずれにしても活発な感じの曲調なのではないか、とCuttyさんの記事を読んだ時点では想像していました。

ともかく、件の曲を実際に聴いてみないことには始まりません。アマゾンで検索をしてみたところ、発見いたしました、カティア&マリエル・ラベック演奏の「スカラムーシュ」(『ラプソディー・イン・ブルー』収録)
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他のプレイヤーのCDもあったのですが、ここでもCuttyさんにご相談した上で、ラベック姉妹のものを取り寄せることに決定!早速注文したところ、翌日届きました(私的にはアマゾン新記録でしたね^^)

そもそも、ミヨーという人が近代フランスの作曲家(プーランクなどと並ぶ有名な人らしい^^;)であることすら初めて知った私。そのミヨーの作曲した2台のピアノのための組曲「スカラムーシュ」。解説によれば、モリエールの児童劇のための付随音楽が、曲中に取り入れられているらしいのですが……。
まぁ、まずは聴いてみましょう。

                             ♪♪♪

──ははぁ、これはまた明るくも軽快な曲ですねぇ^^組曲なので第1曲から第3曲まであります。
 第1曲:ヴィフ
 第2曲:モデレ
 第3曲:ブラジルの女
Cuttyさんがおっしゃっていたとおり、2台のピアノの掛け合い、息のあったジャグラーがたくさんのボールを投げ合っているかのような、軽快かつ緊密なコンビネーション。聴いていて心が浮き立ってくるような楽しい曲です。元々劇に使われた主題を取り入れた曲ということで、非常に映像にマッチしそうな曲でもあります。特に第3曲など、往年の白黒無声映画、それも恋愛喜劇にとても合いそうな気がしましたね〜。ちなみにわたしは第1曲が一番気に入りました。

さて、自惚れを承知で申し上げるならば、これは多分私アニスのイメージというよりも、私とCuttyさんとのやりとり、言葉のキャッチボールの面白さを曲になぞらえていただいたのではないか?と愚考する次第です。もしこの推測が外れていないとすれば、それこそ望外の喜びというものですが^▽^ノ

というわけで、お返しと言っては何ですが、ここはワタクシめからもCuttyさんに似合いの曲を捧げなくてはなりますまい(笑)
そもそも、Cuttyさんに捧げる歌としてこれ以外のものは考えられないのではないかと思う一曲。
それは、ドイツ民謡乾杯の歌です! さあ皆さん、ビアホールにいるつもりになって、ご一緒に歌いましょう!!メロディーはこちらで
杯(さかずき)を持て さぁ卓をたたけ
立ち上がれ 飲めや 歌えや 諸人(もろびと)
祝いの杯 さぁ懐かしい
昔のなじみ 心の杯を

飲めや 歌え 若き春の日のために
飲めや 歌え みそなわす神のために
飲めや 歌え 我が命のために
飲めや 歌え 我が愛のために ヘイ!

杯を持て さぁ卓をたたけ
立ち上がれ 飲めや 歌えや 諸人
祝いの杯 さぁ懐かしい
昔のなじみ 心の杯を

───乾杯!!!
 

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本当に素晴らしい音楽、本当に素晴らしい演奏に出会ったとき、人はどんな反応を示すだろうか?
体の奥底から沸き上がってくるようなワクワクする感じ。
自然と笑みが浮かんでくるような高揚感。
とてつもなく嬉しく、そして楽しいにもかかわらず、なぜか流れている涙。
数ある芸術の中で、音楽は最もプリミティブかつ直接的に感性に訴えかけてくる芸術であろう。
人類は、文学がなくても生きていけるかもしれないが、音楽なくしては、多分生きていけない。
……まぁ、私は両方ないと生きていけないが(あ、あと麦酒も^^;)

さて、以前にもちょっと書いたことがあるが、私はジャズが好きだ。といっても、小難しい蘊蓄を垂れるようなマニアではないので、ご安心を(笑)。
特に好きなのはピアノと女性ヴォーカル。方向性としては、明るくカラッとしたのが好きなので、ピアノならオスカー・ピーターソン、ヴォーカリストならエラ・フィッツジェラルド、アニタ・オデイなんかを好んで聴いてきた(ね、マニアじゃないでしょ^^)
そんな私が、この一年毎日のように聴いているピアニストがいる。そのピアニストの名は、

ミシェル・ペトルチアーニ

である。残念ながら、本当に残念ながら、彼はもうこの世の人ではない。
先天性の難病である「大理石病」を患い、小さなこどもほどの身長しかなく、しかも内臓の位置が健常者とは大きく異なるため、「20歳まで生きられない」と言われていたペトルチアーニ。でも彼はピアニストとして誰にも真似のできない素晴らしい演奏を残し、1999年、36歳でこの世を去った。
彼はブルーノートで多くのアルバムを録音しているが、その音楽性が本当の意味で開花したのは、故郷であるフランスに戻ってからだったといっていい。特にスティーヴ・ガッド(ds)、アンソニー・ジャクソン(b)という最高の伴侶を得てからは、そのライヴ・パフォーマンスはまさに「20世紀終盤のベスト・トリオ」といっても過言ではない領域に達していたのである。

ペトルチアーニのピアノの特徴は、何といってもその音色の明るさにある。生まれつきの難病や、ピアノを弾くには非常に大きなハンデを背負った体躯にもかかわらず、彼のたたき出す音は、極めて明快で、迷いがない。スピーカーを通じて聴いていても、ひとつひとつの音がとてもソリッドで、生き生きと弾んでいる。まるで音の粒子がキラキラと輝いているかのようだ。そして何より、本当に楽しそうにピアノを弾いているということが、そのキラキラした音から伝わってくる。ピアノって、こんなに表情豊かな、楽しい楽器だったんだと、改めて発見したような気がするほどだ。

そんなペトルチアーニの魅力が詰め込まれているのが、この「ミシェル・ペトルチアーニ・トリオ ライヴ・アット・ブルーノート東京」である。ガッド、ジャクソンとともに来日(奇しくも最後の来日になった)した1997年11月録音のこのライヴ盤を聴けば、きっと私の言わんとしているところを、わかっていただけるはずだ……これこそ音楽の喜びそのものであると。

収められた8曲は、アンコールの【So What】を除いて、みなペトルチアーニのオリジナル曲。どの曲も、メロディー・メーカーとしての彼の才能を示す美しい曲ばかりだが、特に3曲目【Home】、5曲目【Love Letters】、6曲目【Cantabile】がいい。

中川ヨウ氏のライナーノートによれば、ペトルチアーニは生前こう語っていたという。
ぼくは今生きていることが幸せでならない。悲劇的な目で人生を眺めていた若い頃が、信じられないね。朝起きると、初めて見る目をもってベッドの廻りにあるものを見、呼吸していることを楽しむ。毎瞬々々の、今に生きていたいんだ。(中略)ぼくがジャズに魅せられ、そこから生きる力をもらっているのも、今にかけられる即興演奏の喜びがあるからなんだ。
今は亡きピアニスト、ミシェル・ペトルチアーニ。しかし彼の演奏は、毎日私に喜びを与え、勇気づけてくれている。

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