Vue & Poser 制作雑記 あるいは 途切れがちの日記

コンピューター・グラフィックス(CG)制作にまつわる日々の雑感集

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 本館 Gallery に新作をアップした。位置付けとしては神話シリーズなのだが、今までの作品の対象が、実際には存在しなかったものであるのに対し、今回の「アレクサンドリアの大灯台」は、実在した建造物であるという点で、決定的な違いがある。

 では、この灯台、いつどこにあったのかだが、エジプトのアレクサンドリアの沖合いに浮かぶ島にあったと伝えられている。「あった」と過去形で書いたのは、今はないからで、そもそもは、紀元前3世紀頃、エジプトの王であったプトレマイオス2世により建造されたらしい。当時貿易港だったアレクサンドリアには方々から貿易船が集まったが、その標識を兼ねて造られた実用的な建築物である。ちなみプトレマイオス2世は、図書館や研究所を拡充し、学者を招いて文化を繁栄させ、経済インフラも整えたと言われている。

 この灯台はその後、破壊されることなくローマ帝国やイスラム王朝に受け継がれたが、8世紀末の地震で半壊して灯台として使われなくなり、14世紀に起きた再度の地震で、完全に倒壊したと伝えられている。今も残っていれば、確実に観光名所になったものを、大変惜しいことをしたものだ。

 さて、14世紀まで残骸なりとも残っていた建築物なので、どんなものだったのかは記録が残っている。それによれば、塔は三層からなり高さは100メートル以上。1階は四角形で、2階は八角形、3階は円筒状で、屋上には円錐形の屋根がついていたらしい。で、どうやって遠方の船に灯りを送っていたかだが、当然紀元前に電気はないので火を焚いていた。勿論それだけでは遠くまで灯りが届かないので、反射鏡が取り付けられていたと伝えられている。一説には、数十キロ先の船からでも、この灯台の灯りを見ることが出来たという。

 さて、実際の記録にも残っているこの灯台をどうCG で作るかだが、もう少し詳しく記録を調べ、その通りに正確にモデリングするのが、モデラーの常道だろう。しかし、まっとうなモデラーでない私は、それでは面白くないというか、面倒くさいのでやめた(笑)。いつも通り、気の向くまま想像のおもむくまま制作することにして、それでもちょっとは現実に近いものをということで出来たのが、この作品である。いや〜、今現在残っていないから、こんな適当な制作が許されるわけですね。えっ?今残っていたらどうするかって? 作りませんよ、そんな難しそうなもの・・・。


(このブログは、「Stardust Crossing」( http://webstreet.jpn.org/stardust/ )の一部として運営しています。)

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