Vue & Poser 制作雑記 あるいは 途切れがちの日記

コンピューター・グラフィックス(CG)制作にまつわる日々の雑感集

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ライティング

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 私はコンピューター・グラフィックス(CG)作品のレンダリングを、もっぱらVueでやっているので、Poserについて色々語るのは噴飯モノかもしれないが、Poser使用歴だけは長いユーザーとして、日頃思っていることを少々述べてみたい。

 Poserの良さが活きるのは屋内情景だと思っている。屋外の自然光だとVueのライティングの方がいいと私は思う。景観専用ソフトだけあって、さして手間をかけずに自然な太陽光をシミュレート出来る。逆に、Vueで屋内情景を作ろうとするとライティングに苦労する。初期設定だと太陽光がメインになるから、屋内情景には合わない。海外ギャラリーでVueを使って雰囲気のある屋内情景を制作している人を見ると尊敬してしまう。で、そのPoserの屋内のライティングだが、私が関心のあるのは影の作り方である。

 屋内というのは、所詮は狭い閉鎖空間である。どんなに大きな部屋でも限りはある。そこで奥行きを出すとなると、戸外のように地平線や水平線を描くわけにはいかないから、影をうまく使うしかない。そもそも、こんなに部屋の中が明るくなったのは、隅々まで電気が張り巡らされた現代になってからである。それまでは小さな光源で部屋の中を照らしていたから、光の届く範囲は限られ、必然的に影が出来ていた。加えて言えば、西洋人は直接光が苦手なので、今でも部屋の中を蛍光灯が煌々と照らすなんてことはない。間接光中心の室内照明は、やはり部屋の隅に影を作る。この影がうまく操れるようになれば、Poser使いとしてはかなりの達人になれる気がする。

 古来日本画では、余白というものが重視された。画面に作られた余白は、単なる塗り残しではなく、その場の空気を描いたものである。見る人は、そこに色々なものを感じ取る。余白のない絵は息詰まるようで、鑑賞者の心の置き場がない。従って、余白をうまく操れないと一流とは言えない。まぁ最近の日本画には、その余白というヤツがないのが多いのだが・・・。

 19世紀以前の西洋画では、肖像画や屋内情景画には影が付き物である。それは黒く塗り潰された余白ではなく、部屋の一部なのである。見る人は、その闇の中に何かを見ている。濃密な闇は、様々なものを内に隠しており、鑑賞者は知らず知らずのうちにそこに家具やら壁やら、生活の一部を見ている。いや、そう見せることの出来る腕前を持つ画家が優秀なのである。同じ暗色系の絵具を置いても、ヘタなヤツが描くと単なる黒にしか見えない。

 Poserの世界は、こうした屋内情景画や肖像画に通じるものがあると、私はかねがね思っている。あっけらかんとした健康的なライティングも、テクスチャのリアル感が分かっていいかもしれないが、影を操り画面に奥行きや立体感を出すと、そこに描かれた人物を引き立たせることが出来る。いや、もう少しいけば、人物そのものだけでは語り尽くせぬ背景的な物語を、文字通り背景の影の中に塗り込めることだって出来るはずだ。

 口で言うのは簡単だが、じゃあやってみせてくれと言われると何とも・・・。そこまで行こうと思ったら、VueやめてPoserに打ち込むしかないなぁ。Poserって、簡単そうでいて、かなり奥行きの深い世界のような気がする。やってない者が言うのも何だが・・・。


(このブログは、「Stardust Crossing」( http://webstreet.jpn.org/stardust/ )の一部として運営しています。)


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