Vue & Poser 制作雑記 あるいは 途切れがちの日記

コンピューター・グラフィックス(CG)制作にまつわる日々の雑感集

2005-06 Essay

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CG制作に関する長めのエッセイ
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英語コメント作法(3)

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 第2回で終わりにしようと思っていたが、一つ重要なことを書いていなかったので書き足したい。それは、英語が下手でもコメントはしたほうがいい、言い換えれば、書かないより書いた方がいいという単純なことである。

「いやー私は英語苦手だから」と引き下がる人は多々いようが、英語ヘタな人でも、英語得意な人でも、ネイティブ・スピーカーから見れば、外人の書いた英語だって分かってしまうものである。ちょっとした文章構成や単語の選び方、冠詞や前置詞の使い方などで馬脚を現すことになるのである。もちろん、帰国子女だとか恐ろしく英語のうまい人は別だろうが、たいていの場合、うまい、ヘタの区別など、たいした違いではない。従って、物怖じする必要など何もないのである。

 あなたが自分の作品のギャラリー・サイトを持っていたとして、BBSにたどたどしい日本語で褒め言葉が寄せられれば、変な言葉遣いでもうれしいと思うだろう。あぁ外人さんからなんだなぁと思うだけのことで、「日本語変だしおかしなヤツだ」と笑ったりしないでしょ? 要は気持ちの問題で、自分の気持ちが相手にうまく伝わればいいのである。その程度の英語なら、学校の授業で習った英語で十分なはずだ。

 私もかなりいい加減に英語のコメントを書いている。いい例が冠詞である。美しい作品を褒めるときに「Beautiful image!」なんてフレーズが思いつくが、正確には「A beautiful image!」のはずである。でも、ある名詞に「a(an)」を付けるか「the」をつけるか、はたまた冠詞はいらないのか、更に言えば、ここは単数形か複数形かなんて考え始めると、とてもじゃないがコメントなんて書いてられない。だいたい冠詞なんて、ネィティブ・スピーカーの感覚で決まるところがあって、「a」か「the」か微妙なところでは、彼らだって自分で口に出して言ってみて「やっぱり『the』かな」なんてやっているのである。そんなものを正確に日本人が判定するなんて無理がある。論文を書いているわけじゃあないのだから、そんなことまで気にする必要はない。

 ただ、アバウトさにも一応の節度は必要で、自分の気持ちがうまく伝わるかどうか分からない表現を、よく考えずに使うのは慎重にした方がよいと私は思う。典型的には、俗語や省略形である。

 コメントは文章で書くわけだが、その表現は話し言葉をベースにインターネット上で独特に発達して来たものが多い。つまり、普通の文章では出て来ないフレーズがコメントでは多用される。問題は、そうした独特の言い回しのニュアンスが、我々非ネイティブ・スピーカーにはよく分からないことである。

 例えば、コメントではよく主語が省略される。これは正式の文章ではまず見かけない。でも何となくその方が簡単そうだし、こなれた表現に見える。実際「It is very beautiful.」と表現するところを「Very beautiful!」と言ったところで問題はない。「It is」の省略は、日常会話でもよく耳にする。

 だが、「Love the atmo.」と記したときに、「I love the atmosphere.」と書くのとニュアンスがどう変わるのか、お分かりだろうか。私もこういった表現のコメントをもらったことがあるが、残念ながらそのニュアンスの差は分からない。両者にはさしたる違いはないのかもしれないが、「大気設定が気に入りました」と「大気設定、いいねぇ」との違いぐらい口調が変わる可能性もある。その辺りは、ネイティブ・スピーカーにしか感覚が分からないだろう。しかしそうなると、このニュアンス不明の表現をそのまま初対面の上級者とおぼしき相手にぶつけることには何となく不安が残る。

 他にも欧米のチャットでは、「了解(I see)」を「ic」とか、「you」を「u」と省略している例を見かける。これらも一見こなれたように見えるが、使い所の難しい表現である。実際のところ作品のコメント欄でこの表現を見ることは、まずない。いくら何でも省略し過ぎということだろうか。つまり、コメントで使われるくだけた表現にも一定の節度が存在しているということだろう。

 要するに、自分で自信がないときは慎重に言葉を選んだ方がいいということだ。つまり、学校で習ったような普通の文章を書くということである。普通の文章を書いている限り、おかしな言葉遣いになることはない。英語に自信がなければ、ないなりに振舞うしかない。そこさえ守っていれば、英語のコメントで失敗することはないと思う。


(このブログは、「Stardust Crossing」( http://webstreet.jpn.org/stardust/ )の一部として運営しています。)

英語コメント作法(2)

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 さて、以前書いた、英語による作品へのコメントに関する覚書きの続きである。前回は、英語のニュアンスが分からないうちは、中学校英語レベルで充分だから、きちんとした文章を使った方が無難だということを書いた。今回は、コメントで多用する形容詞について、思うところを記そうと思う。

 英語で作品へのコメントを書く場合、どれだけ豊かな形容詞表現を知っているかで、一気に文章に幅が生まれる。これは私の印象だが、日本語と英語を比べた場合、形容詞の豊富さでは英語の方が上のような気がする。例えば、ごく一般的な表現である「素晴らしい作品だ」というときの「素晴らしい」という形容詞を考えてみよう。普通思い浮かぶ英語は「wonderful」だ。しかし私の知る限り、アメリカ人は「great」「splendid」「marvelous」「terrific」など、様々な形容詞を使ってこの感情を表現しようとする。

 また、英語の褒め言葉は、日本語に比べてかなりインフレ傾向にあり、最高級と思える単語を連発する。「素晴らしい」というときに、「excellent」や「superb」などといった単語を普通に使う。私はアメリカで「日本人は自分の子供を褒めるのが下手だ」と言われたことがある。あるとき、現地の小学校の演奏会を聴きに行ったが、相当下手くそな演奏でも、終わると親は子供を抱きしめて「perfect!」とか叫んでいる。どこがいったいパーフェクトなのかといぶかったが、どの親も当然のように「perfect」「excellent」の連発である。私はこのとき、「perfect」の意味が昔学校で習ったように「完璧」という意味ではないことを思い知った。

 さてそうなると、英語で作品を褒めるなら、それなりの単語を選んだ方がいいことになる。ネイティブ・スピーカーに言わせば「good」だけでは褒め言葉にはならないという。そうなると、最低でも「great」、出来れば「terrific」や「excellent」を使った方が、感情がこもるわけである。日本人の感覚だと、こういう最上格的な形容詞を使うことに抵抗があるかもしれないが、それこそが褒め下手のゆえんであろう。逆に、こういう形容詞を使ったコメントをもらっても、「俺は天才だっ!」なんて感動してはいけない。額面通りに受け取るのは、ぬか喜びというものだ。しかし、いくらインフレ気味とはいえ「perfect」を使うのは、個人的に抵抗がある。いくら何でもね、という感じで、この辺りが日本人的な語感を断ち切れない証左だろう。

 他にも形容詞の語感で困ることはある。具体的状況に当てはまる言葉の選び方が今イチ分からないのである。例えば、秋の真っ青な空が広がる休日の朝に散歩していて近所の人に会ったとする。「いい天気ですねぇ」というとき、ネイティブ・スピーカーは「The weather is gorgeous」と言うことが多い。日本語でゴージャスというと、リッチで豪華なイメージがつきまとい、おおよそ天気の形容詞としてはふさわしくないように思うが、実際にはこんなふうに使われるのである。また、私が喋っている英語が自然で流暢だというのを「Your English is beautiful」と表現されたことがある。ビューティフルという語感の中には、流暢なんて意味はないように思うのだが、実際にはそんなふうにも使うらしい。もっともそう褒められたのは、一度だけしかないが・・・。

 もうこの辺りは、日本国内での使われ方や語感に囚われず、そう使うんだと割り切って覚えるしかない。形容詞をたくさん知り、自分の語彙の引き出しに用法ごとに整理してしまっておくわけである。私の経験では、形容詞に限って言えば、中学レベルではなく高校レベルの単語をあやつれるのが理想である。そして出来れば、一つの日本語に対応する複数の形容詞をピック・アップしておくとよい。だって、英語でコメント書くときに、毎回同じ形容詞を使い続けるのも、バカの一つ覚えみたいでしょ?


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英語コメント作法(1)

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 前にも書いたが、私はRenderosity とCornucopia に、細々と作品の投稿を続けている。国内サイトと違い、海外サイトは参加者も多く、コメントをたくさんもらう。Vueユーザーでない人までコメントをくれる。まことにありがたいことである。

 当たり前のことだが、もらうコメントは全て英語である。ただ、サイト全体が英語一色かというとそうでもなく、フランス語やドイツ語でコメントしている人もいる。Vue は元々フランスのコンピューター・グラフィックス(CG)ソフトだから、欧州諸国の人もたくさん参加している。私が知り合いになった方の中にも、フランス人やドイツ人をはじめ欧州諸国の人が多くいる。国際色豊かでなかなか面白い。

 さて、作品へのコメントというのはお互いが付けているものだから、コメントをもらう以上、こちらも他人様の作品にコメントを付けるのがマナーというものだろう。もらうばかりでだんまりを決め込むのは、参加者としてばつが悪い。しかし、海外サイトだから、当然のことながらコメントも英語でしなければならない。いや、CGの世界では、コメントに限らず何をするにも英語が必要になるのである。こんなことなら、学生時代にもっと勉強しとけば良かったね。

 そんなわけで今回は、英語でのコメントについて、いくつか思ったことを書き散らかしたいと思う。

 海外サイトでのコメントを見れば分かることだが、みんなそんなに長いコメントを付けているわけではない。短いものだと形容詞と感嘆符(!)を連発しているだけのものもある。主語のないセンテンスもよく見かける。ハハハ、これなら簡単だ、ちょっと他人のコメントをコピペして・・・と、いや少々待ってほしい。ホントにそれで大丈夫か。

 我々日本人が弱いのが、英語の単語や文章が持つニュアンスである。例えば国内サイトにおいて普通に日本語でコメント書く場合、全く見知らぬ上級者の作品にコメント付けるのと、何度かやり取りして友達になった人にコメント書くのとでは、普通、言葉遣いは変わるものである。前者の場合は多少丁寧調になるし、後者についてはくだけた調子の親しみを込めた表現を使うことが多い。そうした言葉遣いの違いは、当たり前だが英語にも存在する。従って、海外サイトで、仲の良い者同士がコメントを付けているフレーズをそのままコピー&ペーストして来て、全く知らない人への初めてのコメントに流用するのは、少々危険が伴うということを心の片隅に留めておいた方が良い。

 私は1996年から3年ほど米国で生活していたが、行ってすぐの頃、良き隣人であった老婦人が、若者の言葉遣いについて、こんなことを言っていた。「最近の若い人たちは、エキサイティングなものを見ると『cool』と言うのよ。変な言葉遣いね。」 数年して、カッコいいものをクールと表現するこの用法は、日本にも上陸して普通に形容詞として雑誌などで使われるようになったが、私が得た印象では、年配のアメリカ人が多少眉をひそめる言い回しだったのである。今の日本で言えば「きもい」とか「やばい」といった言い方を、年配の方々が快く思っていないのと同じかもしれない。ちなみに、このカッコいいとかいかすといった意味の「cool」は、「クール」とは発音していなかった。くだんの老婦人に教えてもらったところによると、「クゥ〜〜」という感じで伸ばし気味に発音し、やがて音は尻すぼみになり、最後の「L」の音は聞こえなかった。

 彼女は、英語が流暢に喋れない私に、色々英語の言葉遣いについて教えてくれた。ちょっと意外だったのは、今や日本でもすっかり有名な「kids」(子供たち)という単語について、なるべく使うなと諭してくれたことである。「この辺りじゃあ、みんな使わないから。『children』って言った方がいいわよ。」私が住んでいたのは郊外の白人居住地で、みんな裕福だった。「あぁ、保守的な中流以上のアメリカ人はこういう俗語は嫌うんだな」と思った覚えがある。「kids」なんて、日本じゃあ老舗のデパートでも堂々と使っている表示なのにと思ったが、なるほどアメリカの老舗店舗ではこの単語を案内に使っているところはなかった。

 ついでに書いておくと、当時ヒスパニック系のアメリカ人の、まともでない若者の間で使われていたのが、「Be動詞」を全て「be」という原形のみで喋る言い回しである。例えば、普通「I am」「You are」というのが、「I be」「You be」となる。社会をドロップ・アウトした犯罪予備軍の若者たちが、普通の人々と同じことはしたくないと意識して使い始めたものである。こういう喋り方をする若者を、普通のアメリカ人は避けて通っていた。しかし、その辺りの事情が分からないまま、誰かが「現地の若者の間で大流行」なんて言って日本に紹介すると、みんなカッコいいと思ってしまうだろう。下手をすると、日本でブランド名や商品名になってしまうかもしれない。言葉の背後にある事情を知らないと、思わぬ勘違いをしてしまう。

 私の乏しい経験に照らしても、英語の単語やフレーズが持つニュアンスを理解するのは容易ではない。海外経験が長くて自他共に認める英語使いなら別だが、語学にさしたる自信がない向きは、海外サイトに書いてあるコメントの表現を、カッコ良さそうというだけでそのまま借用するのは、避けた方が無難な気がする。たまたまそれが親しい者同士のやり取りであれば、初めてコメントする者が使うには不向きな場合がある。日本の掲示板で、初めて書込みする人が、いやに馴れ馴れしい言葉遣いで登場すると、既存の参加者は「何だコイツ」みたいに反感を抱くことがあるだろう。それと同じ結果をもたらすかもしれないのである。

 では、どうすればいいのかということになるが、初めのうちは正道を歩み、中学英語に出て来る普通の表現でコメントするのが無難だ。美しい作品なら、「It is very beautiful.」と書けばよく、感動したなら「I’m impressed with〜.」と記せばよい。レベル的には全て中学校の英語でこと足りるはずだ。ネイティブ・スピーカーの話すような自然で気の利いた英語表現を使いたいという気持ちは分からぬでもないが、それは場数を踏んでどんな場面、人間関係で使われているのか分かってからにした方がよい。

 さて、この話題、書き出したらなかなか奥が深いので、またこの次に続きを書こうと思う。


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自然の風景

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 私はSFシリーズや伝説シリーズ、はたまた女性戦士を主人公にしたシリーズなど、現実にはあり得ない世界を描いた作品を頻繁に制作しているが、Vue は本来、自然の風景を制作するためのソフトである。建物や人物などのオブジェクトをインポートせず、ソフトウェアが持つ本来の枠組みで作品を作ろうとすれば、主力作品は、大地と木々、草原と山によって構成されることになる。要するに、ありのままの自然というわけである。

 このソフトを本来の景観作成のために使おうとするなら、大切にしなければならないものがあると私は思う。それはすなわち、自然に対する観察眼である。森や木々、草原、山々は、どんなふうにたたずんでいて、季節や一日の時間によってどう見え方が変わるのか。大きさの釣合いはどうか。どんな情景でないと不自然に見えるのか。そういった諸々のことを知っていないと、3Dで本物らしい景観は作れない。もちろん Vue自体優れたソフトだから、単に備え付けのオブジェクトを並べただけでも、そこそこリアルな情景が出来上がるが、あと一押しの味付けには、各人の自然に対する感性が重要な役割を果たすと思うのである。

 都会に住んでいると自然に対する感性は磨けないとお思いの方もおられるかもしれないが、現実にそんなことはない。ビル街の中にも自然はあるし、家の周りで季節を感じるような小さな出来事はいくらでもある。もちろん、意識していないと見過ごしてしまうのだが。

 この季節になると街路樹の葉は色付き、空も高く空気も澄んでくる。立ち止まって街路樹や空を見上げない人には分からないかもしれないが、季節のサインは街中に幾つも存在する。そしてそのとき、自然の風景はどんなふうに見えるのか。そこを把握しておくことが大事である。秋の公園の花壇がどんな花で埋まるのか、鳥たちはこの季節どういう行動をするのか、何気なく日常をやり過ごしていると、案外分からないものである。

 もちろん、そうした自然観察がすぐに作品制作に活きるわけでもない。Vue でその通りの風景を作るわけではないからだ。しかし、そうして見てきた景色は、いつか制作のときに底力となって画面を支えてくれると私は信じている。画面に様々なオブジェクトを配置したとき、あるいはレンダリングして絵として見たとき、どこがおかしいかを教えてくれるのである。

 たいていの人は、コンピューターで制作した景観がおかしいことには気付く。人は意識下の記憶層に、生まれてこの方見てきた風景を貯めているからである。だから、今まで見てきた現実の風景に比べて、どこかがおかしいぞということは誰でも分かる。だが、具体的にどこがおかしくて、何を直せばよいのかは、なかなか分からないものである。そういうときにこそ、日ごろの観察眼がものをいうのである。

 秋に限らず、それぞれの季節に自然が見せる表情を注意深く観察していると、次第に自然を見る目が養われる。そして、やがて意識下ではなく、意識の上に風景の記憶層が形作られる。いつでも引き出しから引っ張り出すように、色々な景色を呼び出して反芻できるようになる。その記憶と比べて見れば、作成した景観とどこが違うのかが何となく分かるはずである。要は、小さな自然のサインを意識して見ようとする気持ちが大切であり、そうした姿勢は日々の生活に気持ちの余裕がないと育たない。

 近所の神社の森を、ちょっと離れたところからしげしげと観察したことはあるだろうか。木々がどう組み合わさって森を構成しているか、意識して眺めたことはあるだろうか。Vueへの取組みは、そんな些細なことから始まると思うのである。


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海外サイトへの投稿

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 Vue ユーザーが自分の作品をどこかのサイトに投稿しようとすると、国内ではあまり活発な投稿サイトがないので(というよりVueの投稿サイトが殆どない)、どうしても海外の大きなサイトに目を向けざるを得なくなる。そんなことから私が海外サイトに作品の投稿を始めたのは、昨年の9月だった。気が付けば、もう1年になる。

 私が最初に投稿したのは、Renderosity で、その後も細々と投稿を続けている。途中から、新規オープンしたVue の公式フォーラム的存在である Cornucopia にも投稿するようになって、今ではこの2つのサイトに作品を発表させてもらっている。いずれも大きなサイトで、投稿者も多いしレベルの高い作品もたくさんあって、刺激になる。加えて、海外のサイトは作品に多様性があって、自分の想像も及ばないような作品に出会えることがある。

 ここ1年間の投稿を通じ、コメントのやり取りをしているうちに、私は世界中に多くの知り合いを得ることになった。中には、個人的にメールのやり取りをするようになった方もいる。日本国内では今イチ盛り上がりに欠けるVue であるが、広く欧米に目を向ければ、実にたくさんの同志がいるものだと痛感する。コンピューター・グラフィックス(CG)を通じて世界に友達が出来るなんて、何とも不思議な縁である。

 こうした海外サイトでは、見ず知らずの人が色々コメントをくれる。コメント内容は様々で、一言、二言のこともあるし、作品への具体的アドバイスを記してくれることもある。各作品へのコメント数を見ていると、閲覧者の方々の関心度合いが何となく分かる。殆どコメントが入らない作品もあれば、20近くのコメントを戴く作品もある。面白いことに、自分が気に入った作品にコメントが集まるというわけではない。逆に、肩の力を抜いて何気なく制作したものに、たくさんのコメントが集まることがある。そうしたコメント動向を見ていると、海外サイトで受ける作品というのがどういうものか、おぼろげながら分かるようになって来た。

 ただ私の場合、だからといって、受けを狙いコメントがたくさん入りそうな作品を目指して制作姿勢をシフトしていくことはない。おそらく、そんな制作の仕方をしていくと、他人の好みに自分を合わせるようになって、作品制作自体が面白くなくなるだろうと思うからである。当たり前だが、私はプロではない。趣味で CG を制作しているのであって、他人に頼まれて仕事としてやっているわけではない。楽しくなければ趣味ではないし、自分のためにやるのでなければわざわざ時間を費やすのはバカバカしい。自分自身が気に入る作品を作らないでどうするのだ、というのが私の制作方針である。

 一番幸せなのは、自分が作りたい作品が、同時に他の大方の好みにも合致していることだが、どうやら私の場合にはそんなことはなさそうだ。自分の関心あるテーマだけを、独りよがりで制作している。そんなわけで、一般の方の琴線になかなか触れることがないのだが、それでもたまにたくさんのコメントが集まると、何となく作品の意図を理解してもらったようでうれしくなる。社会や文化といったバックグラウンドの違う海外の人たちに、自分の気持ちがうまく通じるというのは、なかなか貴重な経験だと思う。

 最初は、Vue の国内投稿サイトが充実していないことを不満に感じていたが、今では、それがきっかけで海外のサイトに投稿し始めてかえって良かったと思えるようになった。海外サイトの場合、どうしても語学の壁がつきまとうが、そのわずらわしさを加味しても、得るものの方が大きいように思われるのである。Vue ユーザーの皆さんも、この際一つどうだろうか。活気あふれる海外投稿サイトへ。


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