食品業界の裏話

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不二家事件

久しぶりに不二家事件について考察してみよう。
不二家の本質は藤井家が会社経営に興味を持たず、単なる金のなる木だと思っていたところにある。工場へは何の投資もせず、私腹を肥していただけだ。銀座のビルなど、資産価値のある会社だから、多少の失敗をしてもいいが、雪印のような事件は怖いと思っていたところに、甘さがあった。

事件そのものはどこでもやっているような、些細な賞味期限切れの原料を使ったことにある。不二家は製品の分析はしていたわけで、でたらめに見えるが商品が腐っていたわけではない。いつものようにマスコミが大げさなだけで、管理が極端にひどかったわけではない。少々微生物が多くてもおなかを壊した人もいない。街の洋菓子屋の方が安心だという人もいるが、町の洋菓子屋で微生物の分析をしてから出荷しているところなどない。このレベルでよければ、メーカーはどこも品質管理などしなくてもいい。

とはいえ、管理は甘くなっていたし、経営に興味のない社長が現場を見ることもなく、社員任せ、現場○投げだったわけだけど、中小企業ならどこも似たり寄ったりだ。健康被害がないから、誰も逮捕されないし、罰せられることもない。あっても指導くらいだろう。社会的な制裁の方がいつも圧倒的に大きいのが食品業界だ。ゼネコンの談合などの方がはるかに問題が大きいと思う。

経営力のある経営者は日本には少ない。特に食品業界は、NHKの土曜ドラマのハゲタカででてくるおもちゃメーカーの女社長の一族みたいな感じだ。社長が胡坐をかいて、社員が汗を流し、いつか赤字体質になってゆく。だから現場に経営を任せただけで、再生する会社はいっぱいある。昔のNO.1ブランドメーカーなど、ファンドから見ると喉から手が出るほどおいしいだろう。社長を変えるだけでも、会社は変わるからだ。これから不二家も変わってゆくだろう。山崎パンはおいしい買い物をしたに違いない。が、山崎パンとて、経営力があるとは思えない。規模の力で売っているだけだ。崩壊するときはもろいということを、不二家を買って勉強するほうがいい。

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