キリスト者として今を生きる

風は冷たいけれど春の訪れを感じます。。。

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朝鮮戦争が終わる?

朝鮮戦争ってまだ終わっていなかったって何割くらいの日本人が知っているでしょうね。今後の成り行き次第ではいよいよ「終結」だそうです。

http://www.asahi.com/international/update/0907/TKY200709070379.html

朝鮮戦争は、さすがに私が生まれる前(笑)。日本の敗戦から5年後、それまで焼け野原だった日本が、「朝鮮特需」によって経済復興のきっかけをつかみ、私が生まれた頃(東京オリンピックの頃)から始まった高度経済成長につながったというのは有名な話。そしてこの朝鮮戦争の頃から、敗戦とともに打ち立てられた日本の体制が大きく変わっていくことになります。それまで軍備を持たない決意をしていた日本に、「警察予備隊」という、名前は警察だけど実際には軍隊であるものができ、警察予備隊はその後、自衛隊になります。「思想・信条の自由」が憲法で保障されたはずの日本で、共産党員が再び弾圧されていくことになります。共産党員やそのシンパは公職や企業から追放され(レッドパージ)、失業してしまいます。「レッドパージ」と引き替えのように、これまで戦争を起こした責任者として巣鴨に拘留されていたA級戦犯が釈放され、外務大臣や総理大臣にまで返り咲きます。安部総理大臣のお祖父さん岸信介もこの時釈放され、その後総理大臣になり、「憲法改正」を唱えます。岸信介は反共主義者で、統一教会系の反共政治団体「国際勝共連合」日本支部の創設にもあたりました。(ウソだと思ったらウィキペディアを見てみて下さい。孫の安部首相もこの団体に深く関わっていることまで書いてあります。)統一教会というのは、かつて歌手の桜田淳子が広告塔になり、「霊感商法」で非難を浴びた、キリスト教系の新興宗教です。

イメージ 1
さて、朝鮮戦争をきっかけにした日本の針路変更は、アメリカの対日政策が「反ファシズム」から「反共」へと変わったことに拠っています。私は9条に象徴される日本の平和憲法が、単に「人類および世界の理想だから」実現したとは思っていません。大田光の『憲法9条を世界遺産に』でも書いてありますが、憲法9条は当時の世界の情勢と、戦争はもういやだと心から思った当時の日本人の願い、アメリカ人の中に地下水のように流れていた理想、の3つが合体して、奇跡のように生まれたのだと思っています。そして「当時の世界情勢」は、キケンな日本を封じ込めて二度と戦争をできなくさせてしまおうという「反ファシズム」でしたが、5年後にはファシズムよりも共産主義の拡大のほうが怖い、とアメリカは判断し、日本を反共の防波堤にしよう、そのために軍備も持たせようと考えを変えたのです。



私がわからないのは、「日本国憲法が押しつけ憲法だ」というのなら、同じリクツで、自衛隊だって改憲だってアメリカの押しつけということになるのではないでしょうか。アメリカのその時々の都合で押しつけられた政策なんだから。「いや、岸信介は自分の信念と理想で反共と再軍備と改憲を追求したのだ」というのならば、同じように自分の信念と理想で平和と軍備の放棄と憲法9条を追求した人だって多いはずです。


敗戦から2年後に文部省が出した副教材『あたらしい憲法のはなし』には、解釈でモメる9条が本来どういうことを意図したものだったのか、小学生にもわかるやさしい言葉で書いてあります。ヘリクツをこねて日本はこれまで9条をゆがめてきましたけれど、こんなに単純明快なことだったのです。

戦争の放棄

みなさんの中には今度の戦争に、お父さんや兄さんを送りだされた人も多いでしょう。ご無事にお帰りになったでしょうか。それとも、とうとうお帰りにならなかったでしょうか。また、空襲で家やうちの人を亡くされた人も多いでしょう。今やっと戦争は終わりました。二度とこんな恐ろしい、悲しい思いをしたくないと思いませんか。

こんな戦争をして、日本の国はどんな利益があったでしょうか。何もありません。ただ、恐ろしい、悲しいことが、たくさん起こっただけではありませんか。戦争は人間を滅ぼすことです。

そこで今度の憲法では、日本の国が、決して二度と戦争をしないように、二つのことを決めました。

その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戦争をするためのものは、いっさい持たないということです。これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戦力の放棄といいます。「放棄」とは「捨ててしまう」ということです。

しかしみなさんは、決して心細く思うことはありません。

日本は正しいことを、他の国より先に行ったのです。
世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。

イメージ 2
そして挿絵がついています。武器をすべて釜で燃やしてしまっている絵です。(この教科書は朝鮮戦争が始まってしばらくすると使われなくなってしまいました。)








「こんなのは現実的でない、現実の動きを踏まえない理想にすぎない」というのならば、アメリカの世界政策に追随して「大量破壊兵器」もなかったイラクを爆撃し、「アメリカの正義」のために世界を不安定にさせ、ただでさえワーキングプアが問題になっている日本でさらに軍備のための税金を重くすることが「現実的」で「現実の動きを踏まえている」のかどうか聞きたいと思います。

閉じる コメント(73)

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axbxcxさん、朝鮮戦争終結はまだ遠いということでしょうかね。

2007/9/11(火) 午後 9:33 sta*sto*y60

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いとへんさん、戦争を子供の頃経験した私の母は日本国憲法を涙を流して読んだと言います。母は「自分の言葉」でその思いを娘の私に語ってくれました。上の本がどんないきさつで出版されたにせよ、この本をそんな感涙の涙で迎えた日本人はいたのです。私はその事実のほうが大きいと思います。

2007/9/11(火) 午後 9:36 sta*sto*y60

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繰り返しになりますが、その時点の雰囲気・見方・価値観をきちんと押さえる必要があると思います。 時は1946年、日本人だけで(他国については異論もあるようですので敢えて数字はあげません)300万人以上が亡くなった戦争の終った翌年です。 再び「<民主>と<愛国>」の受け売りになりますが、当時日本は武装解除され占領されていたのですから、第9条は理想論と言うより現状追認に過ぎない(しかも道義的根拠を与える)という面もあったでしょう。 そして天皇制です。 天皇が退位させられるかも知れないという情況では、第1条で天皇制存続が認められるのなら他はあまり問わないという人も多かったのでは? ちなみに共産党は天皇制打倒(いまは違うそうです)でしたから、第9条だけではなく憲法そのものに反対の立場でした。 いずれにせよ、のどもと過ぎればどころか、元々戦争を知らない人の勇ましい声ばかり大きく聞こえるこの頃…。 それから、例え夢から覚めずにせよ、ずっと同じ踊りを踊り続けていたらもはやお調子者とは呼べないのでは? むしろ情況に合わせて立ち場をコロコロ変えて違う踊りを踊る人の方がお調子者でしょう。

2007/9/12(水) 午前 7:08 [ - ]

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敗戦直後の石原莞爾の発言については、映像まで残ってます。その盧泰愚・ブッシュ会談ですが、日本では毎日新聞が報じてました。アジアにおける米国の地位低下は明らかで、ロシア・中国はもちろん韓国もポストブッシュを見越してますね。

2007/9/12(水) 午前 8:55 TOCKA

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starさんのお母様が、憲法を涙を流して読んだのは、とても大切な事実ですね。でも、日本人全員が同じく涙を流して、読んだわけでもないと思うのです。そう、大切なのは事実です。文部省(GHQ?)の副教材では、意図が書かれています。

2007/9/12(水) 午後 0:59 [ いとへん ]

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axbxcx2確かに、未だに踊ってる人はお調子者とは呼べませんね。自分の都合の悪い事から目をそむけ、耳を塞ぎ、大声で叫ぶ。夢の中にいれば害も無いのですが、そんな人たちが、マスコミや教育界に多いのが困ったものです。

2007/9/12(水) 午後 1:03 [ いとへん ]

中学校副読本の記述には、敗戦から立ち上がる国民の意欲が漲っています。素晴らしい論評です。戦争放棄の項は、二度と銃をとらない国民の決意が率直に表現されています。参考にしたいので、転載をお許しください。

2007/9/12(水) 午後 4:53 「独り言」

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axbxcx2さん、午後1:03の書き込みで、ミスタイプで呼び捨てにしておりました。申し訳ございません。
安倍首相辞任で、動揺してたらしいw

2007/9/12(水) 午後 5:38 [ いとへん ]

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内緒さん、「お経も100篇唱えると頭に入る」…だから宣伝の時代なんですね。

2007/9/12(水) 午後 8:43 sta*sto*y60

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axbxcxさん、当時の状況を知ることはたいせつです。そして「主体的な選択」というものも与えられた状況の中で為すものなのではないでしょうか。私は「当時の状況がこうだったからこうせざるをえなかった」という言説を信じません。私たちの為す全ての選択は、与えられた情況の中での選択であり、「主体性」と「所与」は矛盾するものではありません。

2007/9/12(水) 午後 8:46 sta*sto*y60

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TOCKAさん、「ポスト・ブッシュ」ですか。その前に安部総理が突然の辞任表明ですね。さすがに予想していなかった。

2007/9/12(水) 午後 8:51 sta*sto*y60

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いとへんさん、この記事の主旨は、「押しつけ云々」は意味がないということです。副読本の背後にGHQがいたとするならば、テロ特措法の背後にも米国がいるのです。「日本国の主体性」を論じることは別の次元でなされねばならないのではないか…それが私の思うことです。

2007/9/12(水) 午後 8:55 sta*sto*y60

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ただしさん、転載ありがとうございます。この副読本には「思い」が込められていると思います。それは読み手の心をゆさぶる事実からわかります。「言葉」にたいするそうした感受性を私は信じたいと思います。そうでなければブログなんてやっていません。

2007/9/12(水) 午後 8:57 sta*sto*y60

安倍さんの突如の辞任で、憲法問題もたなざらしになるのでしょうか・・
短命だと言われた政権ほど長続きするのだそうです。(中曽根など)今回はぜひ護憲論者の短命なはずの人が、(そういう人が与党にいるかどうか不勉強でよく知りませんが)仮置きの首相になって、政権を長続きさせて欲しい・・そのうちに、9条の大切さにみんな気付いてくれるかな。

2007/9/12(水) 午後 8:58 ぱーぷるふぃんがー

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TOCKAさん、各紙のインターネットは一応チェックしているのですが、毎日新聞の記事には気がつきませんでした。 いとへんさん、いえいえ。 言いたかったのはコロコロ意見が変わる人はあまり信用できない、本当に自分の頭で考えているのかと言いたくなるということです。 Starさん、ちょっと誤解があるような気もします。 私が書いたのはどんな意見もその意見の述べられた背景(雰囲気・価値観・見方など)を合わせて考えなければ理解できないのではないかということで、「主体的選択」かどうかとは直接関係がありません。 その時点だからその判断がされた、その意見が述べられたというように理解しようと勤めているだけです。 他国の人についても同様です。 1946年の焼け跡に自分がいて第9条のことを知ったら、これで日本もただの敗戦国ではない、一流国になれるかも知れないと元気が出たのか、あるいはどうせ占領軍が好きなようにするさと思ったか…。 中学2年の小田実は「『新憲法』をかつぎ上げている連中の多くが、心底からそうしているのではないこと」を知っていたそうです。 恐らくどれも真実でしょう。

2007/9/12(水) 午後 9:23 [ - ]

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「押しつけ云々」に意味がないのは、当時の日本人が、9条に心から共鳴したのだから、意味が無いとおっしゃってるんでしょう?
なぜ、それを例示するのに、官僚(GHQ)の作った冊子なんですか?
テロ特祖法支持の冊子を、防衛省が作成したら、多くの日本人が賛成していることの例になりますか?違うでしょ?
国が作成した冊子を見て、市民がどう思ったかが大切であって、この副読本は、国(GHQ)が、どのように世論を誘導したかったの証拠にしか見えません。もちろん正しい方向に誘導する事もあるでしょうが、大事なのは、市民がそれをどう受け止めたか、ではないでしょうか?

2007/9/12(水) 午後 11:05 [ いとへん ]

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Starさん、石原莞爾ですが、満州事変への関わりはともかく、1935年の時点で「中国と戦争しちゃいかん」と言って関東軍内で外されていく、明確な思想を持った軍人ですね。 しかし満州事変が結果的に評価され処分もされなかったことが服部卓四郎や辻政信を生み、南進に向かう。 そういう意味では出発点を作ってしまった人なのでしょう。 いや遅蒔きながら「沈黙のファイル 『瀬島龍三』とは何だったのか」を読みました。 山崎豊子の「不毛地帯」に始まって「幾山河」など瀬島関係の本をいろいろ読みましたが、この「沈黙のファイル」で整理ができたという感じです。 優秀な参謀と言うのは現場を見ないから参謀たり得る、冷静に情報や数字を整理できるということでしょう。 逆に言えばプラグマティストで「戦争責任」など感じることもない…。 そして結局、本当の「戦争責任」は問われることのないまま現在に至ってしまった…。

2007/9/16(日) 午後 6:29 [ - ]

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starさん、『憲法9条を世界遺産に』は最近読んだ本の中でも特に印象に残ってます、爆笑太田は最近TVの『太田総理〜』でもそうですが政治的発言が最近多くなってきてしかも中々いいこと言ってますよね。また対談相手の中沢氏も宗教から民俗学からとても守備範囲が広く博覧強記、私が特に尊敬する知識人の一人です。しかしこの副教材いいこと書いてありますね〜、特に今の自民の極右タカ派の連中に読ませたいですね。そしてstarさん、私は断固9条堅持すべしの立場です、その思いをここで全て書き連ねるにはとても紙面が足りませんが(笑)どこぞでstarさんとはこの件で徹底的に話し合いたいな〜なんて記事を読ませてもらって思いました。

2007/9/17(月) 午前 0:54 ナイス害

昔の記事にコメントしてすみません。日本国憲法、特に第9条は「復員軍人が涙を流して読み、国民が歓喜の声をもって賛同した」ことが様々な人の証言や当時の様子から伺い知れます。しかも前述の吉田茂や幣原喜重郎などのように、旧政府の中にも戦争はもう嫌だと感じていた人が多かったのも事実です。
副読本「新しい憲法のはなし」にはそういった当時の人たちの思いが込められていたし、未来への希望が託されていたと私なりに感じます。GHQの関与があったというのは単なる邪推じゃないでしょうか。そのような証拠も全くないですし・・・復活版も出ているので、みなさんで一度読んでみることをおすすめしますよ(^_−)

2007/9/17(月) 午前 11:50 [ fuj*sa*_22*0 ]

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日独伊三国同盟やノモンハンのことを読んでいて、情報操作やマスコミの責任、そして我々の責任ということを改めて考えています。 天皇も海軍の条約派もそして外務大臣以下も日独伊三国同盟を結べば英仏さらに米との戦争に引きずり込まれると考えていた、ところが陸軍(特に参謀本部作戦課)、外務省の一部(特に大島駐独、白鳥駐伊大使ら)が暴走し、マスコミも国民も完全に踊らされる。 押しつけられたという自覚が持てるならまだましで、無責任体質がもたらすこのような集団狂乱状態が一番怖いような気がします。 陸軍刑法でも海軍刑法でも「司令官(指揮官)外国に対し故なく戦闘を開始したるときは死刑に処す」(半藤一利「ノモンハンの夏」)はずが、満州事変でも張鼓峰事件でもノモンハンでもほとんど何のお咎めもなく、それが日中戦争、南進につながる。 このような戦犯の多くは戦前・戦後を通じて結局処罰されないままだったし、過ちを認めようともせず、責任も取らなかった。 辻政信など戦後は国会議員になっているのですから…。

2007/9/17(月) 午後 4:41 [ - ]

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