| 清少納言に倣って「いとわろきもの」 |
| 「股上の浅きジーンズを履きてウンコずわりしたるネエチャンの、尻の割れ目までみえたる、いとわろし」 |
| みたくもないのにヒトのお尻の割れ目を昼日中公道でみてしまったときは、みたくもないものをみせるネエチャンを憎たらしいと思う気持ちにもちょっとばかりなるが、こういうネエチャンは逮捕されてほしいとか留置所に放りこんだらいいとまでは思わない。 |
| しかしこういうネエチャンをタイホ、拘留することもできるらしい。ブログでお付き合いさせていただいてる司法修習生のCKさんが、軽犯罪法をわかりやすく解説してくれてるけど、それによると軽犯罪法第一条20項で、「公衆の目に触れるような場所で公衆にけん悪の情を催させるような仕方でしり、ももその他身体の一部をみだりに露出した者」は「拘留または科料に処す」とある。(ちなみに「こじき」も軽犯罪法違反だと知っておどろいた。) |
| 私のこれまでのケイケンでも「シリの割れ目までみえちゃってるネエチャン」には3回ほどぶつかり、そのたびに不愉快な思いをしたのだから、かなりの頻度でこういうネエチャンは(特に夏場は)出没しているワケで、これが軽犯罪法違反ならお巡りさんが「シリの割れ目露出防止パトロール」をしてもよさそうなものだが、そういう話は聞かない。 |
| CKさんが言うにこの「タイホ、拘留、科料」には情状酌量ってもんがあって、軽犯罪法の第二条に、 |
前条の罪を犯した者に対しては、情状に因り、その刑を免除し、又は拘留及び科料を併科することができる。
| って書いてあるから、シリの割れ目を露出したネエチャンにムカついて私がお巡りさんに言いつけに行ったとしても、たぶんネエチャンはオマワリさんにお説教されただけで(何をどうやって説教するんだろう。。。)釈放されるんだろう。 |
| じゃあどういうときにタイホ、拘留されるのかって言うと、多くは別件逮捕だとCKさんは言う。で、ここからが本筋なんだけど(この記事は「シリの割れ目をみせてるネエチャン」について書きたかったわけではないのだ)、ピザ屋のチラシをマンションのドアポストに入れても犯罪にはならないけど、共産党のビラを入れると犯罪になっちゃうのだ。廊下とかマンションの共用部分に入ることも「住居侵入罪」に当たるから、「シリの割れ目をみせてるネエチャン」と同じで「ドアポズトにチラシを入れてるピザハットの宅配員」もタイホされてしかるべきなんだけどタイホされない。だけどドアポストに入れたのがピザのチラシじゃなくて共産党のビラだったらタイホされる。 |
| 産経ネットニュース「共産党ビラ配り、僧侶に逆転有罪判決」 |
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/071211/trl0712111536004-n1.htm
| 3年前には東京の立川市でイラク反戦のビラを自衛隊宿舎のポストに入れた人が控訴審で逆転有罪判決を受けた。反戦ビラをドアポストに入れたからっていってマンションの住人はそう大きな被害を受けるわけじゃないじゃないかと言って無罪判決を出した一審を覆し、控訴審は、ビラ投函によって、入居者らが「軽微」とはいえない不安・不快感を抱いたからこそ、立ち入り禁止の掲示等各種の対策がとられたのだと指摘する。(ウィキペディア) |
| 共産党のビラをマンションのドアポストに入れたお坊さんも、立川の自衛隊宿舎にイラク反戦ビラを入れた人たちも、「言論の自由」を主張するのだけど、「空気を読む」公立中学校で日々揉まれてるスターは、「この主張ってウマくないなあ、一般タイシュウの共感をよばないだろうなあ」と「空気を読む」のである。なぜかっていうと「言論の自由」っていう主張そのものにきっと多くの人は「軽微とはいえない不安・不快感を抱く」だろうからである。「言論の自由」って「権利」を主張した瞬間に、たぶん多くの日本国民は反発する。リクツを言われた瞬間に反発し、リクツで反論するっていう回路を、日本国民は中学生くらいから形成してるって、中学教師であるスターはイヤというほど思い知ってるのダ。実際、この判決をニッポン国民はどう受け止めているのだろうとブログ検索してみた。少なからぬブログが「こんな坊主は有罪判決を受けて当然だ」と書いていた。 |
人の迷惑顧みず、カルト共産主義を無理やり人々に布教しようとは・・・
これが僧侶という立場のマトモな思考の人物のすることか。押し付けやKYはハッキリいって迷惑だ。
| フツーの人は「言論の自由」なんて言わない。そういうコトを言うのは政治的な主張を持ったトクベツな人間であり、トクベツな人間はフツーじゃないことを考えたりやったりしそうだから怖い。「『軽微』とはいえない不安・不快感」を掻き立てられる。ピザ屋は「言論の自由」なんて言わないから、ピザ屋のチラシはよろしい。シリの割れ目を見せてるネエチャンもよろしい。 |
| では立川反戦ビラで拘留された人たち、今回の共産党のビラをドアポストに入れて有罪判決を受けたお坊さんはどうしたらよかったのか。 |
| 「でもそんなのカンケイねえ!オッパッピー♪」 |
| と言えばよかったのだ、たぶん。そうしたら一般大衆の共感を呼んだかもしれない。 |
| でもイラク戦争に反対する人たちも、このお坊さんもマジメなので、たぶんそうは言えない。この人たちを支援する人たちもマジメなので言えない。だからますます一般大衆から乖離するのである。 |
この法律の適用に当たっては、国民の権利を不当に侵害しないように留意し、その本来の目的を逸脱して他の目的のためにこれを濫用するようなことがあつてはならない。
| これってどういう意味なんでしょう?ピザ屋には「この法律を適用」しないで共産党のビラを配布したお坊さんに適用する「本来の目的」はなんなのでしょう?法律の専門家であるCKさんにもこの条文のイミはわからないようです。 |
| 本当は、「言論の自由」を主張する反戦運動家や共産党シンパのお坊さんに反発するんではなく、戦争政策も含めて今の政治を批判する批判者を狙い撃ちする警察や検察のあり方のほうをモンダイにしないと、ニッポンはヤバイいんじゃないかと思うんですけど。 |
|
ポール薪さん、わたし、日本人の「空気読む」資質、信用してないんです。空気読んだ先は「非国民」告発のファシズムですからね。「空気いちおう読めるけど読んでやんない」っておヨソのブログで書いてた人いましたけど、あたしもこれをめざそう。「読んでやんない!」不文律なんてクソクラエだ!良識もないのに空気で不文律なんて10年じゃなくて百年早いワ!こういう未成熟な国民は成文法で厳格に律するべきです。
2007/12/19(水) 午後 10:51
きのこさん、>どこまで流れるか氷を入れてみたいと思うのですが・・・>ブログでお付き合いしている「うしどしさん」という元高校の先生は、グラウンドでお尻の割れ目みせてしゃがんでる女子高生のぱんつに、実際砂を入れてやったそうです。「ギャーっ」と言ったそうです。爽快。えっと、警察は真摯に行動すべきです。
2007/12/19(水) 午後 10:55
ぱーぷるさん、私のセンスも大衆受けする自信はないんですが、共産党はその上を行ってますからね。やれやれ、です。もちょっとなんとかならんものかのう。。。そして「カルト共産党」とか「反日」とか「媚中派」とか言ってる人は、自分と自分を取り巻く社会の全体像がみえていないのじゃないかな、本当に自分が生きがいをもって暮らせるようになるためには何を撃たなくてはならないのかがみえていないのではないかな、と暗澹たる気持ちになります。
2007/12/19(水) 午後 10:58
tk kayaさん、警察庁のホームページからの抜粋ですか。ちょっと驚きの記述ですね。
2007/12/19(水) 午後 11:01
聖Star姉さん>
上に、修習生の方がおられたと思うので、詳しくはそちらに聞かれればと思いますが、犯罪が成立したと言えるためには、(1)条文なりが定める犯罪のパターンに該当すること以外に、少なくとも、(2)違法性(=そんなことしたら怖いやないか、そんなことする者が社会におったら物騒でかなわんがな)、および、(3)有責性(=こんなことやって、もう。反省しとのかいな!)の2個の要件を備えなければなりません。而して、聖姉があげられたものはこの後2者で違うとも言える。
要は、刑法理論的には「○○参上!」と「戦争反対!」は「同じラクガキ」ではなく、また「ピザ屋」さんと「政治ビラ」配りのプロ市民の行いは「同じ住居侵入」ではないということ。その相違異同に「政治」や「権力」を感じるのは勝手ですが、馬鹿にしてはいけないのは、その帰結は理論的には満更筋が通っていないわけではないということです。【これ以上は、有料!】
2007/12/20(木) 午後 1:00 [ KABU ]
KABUさん、<有責性(=こんなことやって、もう。反省しとのかいな!)>頭やわらかくして読みやすくしようという努力のあとが感じられます。だけど【これ以上は、有料!】にあいかわらずのプライドが見え隠れしますね。すいません、ケンカ売るつもりはないんだけど、このくらいの憎まれ口は許してね。 KABUさんと付き合うのもなかなか大変だから。要するに「○○参上!」やピザ屋は違法性と有責性の二つを備えていないというわけですか?どういう筋が通ってるのかもう一歩がんばってわかりやすく説明してみなさい。
2007/12/20(木) 午後 9:12
KABUさんのおかげで軽犯罪法4条の趣旨がよく分かりましたm(_ _)m 団藤・小野ですか・・・古過ぎて読んだことありません(特に後者)。そうすると検察官はかなり重い立証責任を負いますね。軽犯罪法では事実上起訴されないでしょう。でも、別件逮捕のおそれは残るんですよね・・・。もっとも、別件逮捕、実務ではガシガシやってるんですが。
なにやら興味深い記事をトラックバックされていますね。有名な学者の名前が並んでいるようなのでじっくり読ませていただきます。正直言って私は左翼活動にはあんまり肯定的な立場ではないのですが、このビラの件に関しては、司法はやりすぎだと思っています。
で、star先生に私が「有料」部分を回答するの(笑)? アマなので無料で回答しますね〜。回答になってるかどうかはナゾですが。
2007/12/22(土) 午後 7:42
おそらく、高裁はピザ屋には違法性がないけれども、政治的ビラには違法性がある、と考えるんでしょう(この場合通常は責任阻却事由はないですので)。その理由は、高裁判例を読んでないからよく分かりませんが(読めるところはどこだろう)やっぱり「ピザ屋には住民は(違法性を肯定するほどの)不快感を覚えないが、左翼思想には不快感を覚える」という点にあるのかな。どっちも不愉快な人やどっちも気にしない人、むしろピザ屋のほうが不愉快な人、いろいろおられると思うんですがね。
立川のは、以前から住民側に配らないように警告されてたみたいですね。そこを考えるとやむを得ないのかなあとも思いますが、果たしてピザ屋だったら逮捕・起訴されていたかどうか。疑問が残ります。
2007/12/22(土) 午後 7:59
お坊さんのビラにしても、立川の事件にしても、何だか国策逮捕のような気がしますよね、とにかく為政者の側に不都合なことをする輩はそれが違法行為であるなしに関わらずけしからん!とっちめよう!ってなものですよね、鈴木宗男やホリエモン事件がそうですがそれが普通の庶民の間にも適用されつつあるような気がして恐いですね。立川のビラ事件と同じくらいの時期に、杉並区の公園のトイレに『戦争反対』等落書きした人が逮捕され有罪判決が出た異常な事件もありました、その逮捕された時期がイラク戦争が開戦し、日本は自衛隊サマワへ出そうとしていた時期に重なるのは重要な意味があるように思います。言いたいことが言えない時代というのは、過去に遡れば1930年代ではなかったでしょうか、考えたくもない類似点ですがそのような自由な言論が封殺される世の中にしていくの非常にまずいと思います。
2007/12/23(日) 午前 0:39
CKさん、「ピザ屋には住民は(違法性を肯定するほどの)不快感を覚えないが、左翼思想には不快感を覚える」から違法なんだとしたら、「不快感」とか「空気」とかワケわからないもので有罪になったり無罪になったりするんですね。それって怖い世の中では。。。
2007/12/24(月) 午前 0:12
内緒さん、了解しました。ごめんなさい。。。
2007/12/24(月) 午前 0:13
ナイス害さん、これらの逮捕は明らかに萎縮効果はあります。「そんなことするとタイホされちゃうから止めときな」っていうような。「いいたいことが言えない時代」に突入していると思いますよ。最近ファシズムの足音が遠くから、ではなくかなり近くに聞こえます。
2007/12/24(月) 午前 0:16
「言論封殺」に関してふと気づいたことがある。それは「人権擁護法」
人は皆平等、と一見筋が通っているようで、内容は恣意的に民衆を弾圧できる支配手段。どんな経緯でこんな恐ろしい法案が考え出されたのか!?
2007/12/24(月) 午前 1:15 [ IB ]
ファシズムというよりムラ社会ですね。
不快感や空気で裁判などなしに村八分になり制裁を与える。
村八分を決定するのは武士などの行政官ではなく、世間といわれる一般の農民の空気。
不快感や空気で逮捕されるのが伝統的日本社会。
ファシズムは成立過程も合法的であるし、弾圧も法律に基いて実行された。
1930年代の日本など欧州のファシズムとは全くの別物。ファシズムや国策なんて上等な物が日本に存在しているのかどうか怪しい。
超法規的措置が乱発された日本をファシズムとは定義できない。
2007/12/26(水) 午前 8:49 [ 888 ]
真面目なお話の途中ですみませんが、私の「読む専門」の友人から、このコメントを必ず、スターさんに届けて、と言われたので。
いはく、
「この記事はブログ界の傑作。しりの割れ目の話、エヱッとと思いつつ、最後まで夢中で読みました。「尻のわれめ」から共産党のビラ配る「坊主」の話、とは、限りなく文学的なエッセイですね」
ということです。
では、お伝えしましたョ。
スターさんて、こんなスゴイことを書いていてどんなお顔をしているのかしらねぇ、という話でした。映画やテレビの話の代わりに、ブログ界のスターのことが話題になるのは夢の話か!
2007/12/27(木) 午後 4:13
ibさん、どうなんでしょう。。。判断保留にさせといてください。さしあたり。
2007/12/28(金) 午後 9:17
888さん、>1930年代の日本など欧州のファシズムとは全くの別物。ファシズムや国策なんて上等な物が日本に存在しているのかどうか怪しい。超法規的措置が乱発された日本をファシズムとは定義できない。
そうかもしれません。ムラ社会はまだ生きているし、日本社会を底から支配するのは「空気」かも。「空気読めない」っていう言葉が肯定的に語られるニッポン。「反発」や「反感」なんていうものに足を掬われているうち、私たちは包囲されてしまうのではないか。戦前のように。
2007/12/28(金) 午後 9:20
ウェペケレさんとそのお友だちさん、過分なお褒めのお言葉にござりまする。「文学的」にしか書けないんだけど、文学は書けない(笑)。
2007/12/28(金) 午後 9:24
たかがビラで犯罪になるの??
って言うのが私の認識です。最近いっぱい投げ込み広告が入るけどこれも犯罪になるの??
まいたビラが共産党だからかな・・
裁判官もチョッと偏見?拒絶反応でのやりすぎ?って感じがしています。
2008/1/2(水) 午後 4:15
住居侵入罪の構成要件に該当しないと思われます。
目的が違法性がないからです。
表現の自由や政治活動の自由は国民の基本的権利です。
この権利と住宅での生活の平安を侵されない権利との比較考慮ですが、ビラを配布することが、住居侵入罪を構成するとは思われません。よって、無罪の判決が正しいと思われます。
参考世界人権宣言
http://www.jinken-net.com/old/tisiki/kiso/jin/tisiki50.html
すべて人は、人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治上その他の意見、国民的若しくは社会的出身、財産、門地その他の地位又はこれに類するいかなる事由による差別をも受けることなく、この宣言に掲げるすべての権利と自由とを享有することができる。
2008/1/14(月) 午後 0:38 [ - ]