|
自衛隊の海外派遣についての自民党素案が明らかになった。それによると、 自衛隊の海外派遣は、国連決議や国際機関の要請がなくてもできるようになった。しかも個別事例に対応した特別措置法でなく、一般法(恒久法)として。武器使用権限も拡大する。http://www.asahi.com/politics/update/0614/003.html国連や国際機関の要請がなくても、「紛争当事者の合意による要請」がある場合や「日本として国際社会の取り組みに寄与することが特に必要と認める事態」でも、自衛隊は海外に出て行くことができるようになる。「や」である。「かつ」でなくて。「日本として国際社会の取り組みに寄与することが特に必要と認め」さえすれば、「紛争当事者の合意による要請」すらなくても出て行けるのだ。 この素案の審議が改憲論議以前に行われるということも私にはナゾであるが、こんな案を通して仮に憲法9条を守ったとしても、ほとんど何の意味もないだろう。憲法が「改正」されたときは新聞の1面ににデカデカと載るだろう。号外も出るだろう。上の記事は朝日新聞の4面の左肩です。(「尊厳死じわり関心」が4面のトップ。見出しの字の大きさも倍。) イラク戦争をアメリカは国連を無視して開始し、イラク制裁の理由とした大量破壊兵器は見つかりませんでした。イラクでは無辜の民が大勢殺されています。米軍が使った劣化ウラン弾で、イラクの民衆が今も白血病やガンで死んでいます。武力制裁が「成功」し、フセイン政権を転覆するのに3週間しかかかりませんでしたが、テロは野火のように広がり、イラク民衆同士の反目は激しくなり、国内安定化への見通しは今も見えていません。 (戦争を始めるのはたやすいし、武力で降伏させるのもたやすいが、収拾は難しいということを、武力行使容認派も反対派もみんな認識しておくべきではないか。) たとえ軍事力保持を国防のため抑止力として認める立場を取ったとしても、武力行使はパンドラの箱です。この箱を管理するには細心の注意力と、箱から飛び出してくるものを抑え込む歯止めが必要なのです。国連決議や国際機関の要請はその歯止めでした。この歯止めを取り払ってしまうことが将来どういう事態を招くか、今考えよう!今考えて止めなければ後からではもう止められないのです! もう一つの歯止め=シビリアン・コントロール。 かつての戦争では、軍の暴走によって国全体がは日中戦争の泥沼に引き込まれ、無謀な日米開戦にまで突っ走りました。行政府や立法府が軍の独断を防ぐコントロール機能(シビリアン・コントロール)を失っていったからです。今の日本は同じ轍を踏みかねないところにいる。防衛庁が省に昇格し、内閣の統制が弱まること、(あまり知られてないが)新憲法草案で軍法会議の復活が盛り込まれていること、など、 日本がシビリアン・コントロールの利かない国家になっていく危険な予兆があるのです。軍需産業はどこの国との戦争だろうと儲かるんだよ。軍事力を中国や北朝鮮の脅威への自衛として備えるべきだと考えたとしても、その線を越えて、狂った戦争野郎アメリカに引きずられ、巻き込まれて、遠い国の遠い「テロリスト」に、ウヨクもサヨクも日本列島ごと皆殺しにされることがありえないとどうして言えるだろうか。 ※(加筆6月18日)「北朝鮮が本日にもミサイル(テポドン2)を米本土へ向けて発射か」という記事が朝刊に。日米を脅して譲歩を引き出すための核カードなのでしょうが、テポドンが発射されないように祈るばかりです。テポドンが発射されたら、また「北朝鮮の脅威に備えるための軍備増強」が叫ばれ、日米同盟の問題性や上の素案の問題性がうやむやにされてしまうでしょう。金正日体制は打倒されねばなりません。しかしそのこととアメリカの世界戦略に乗ってしまうこととは全く別問題です。
|

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用






転載させていただきます。
2006/6/18(日) 午後 4:49
転載させていただきます。
2006/6/18(日) 午後 7:37 [ yfq**494 ]
TBありがとうございました。こちらからのTBがうまく行かないようなのでコメントさせていただきます。この自民党素案は憲法9条を無視したものです。もし成立するようなことがあれば本当に歯止めが効かなくなります。普通の戦争する国になってしまいます。
2006/6/18(日) 午後 7:56 [ Nasbon ]
TBありがとうございました。下のサイトの、「海外派遣自衛隊に治安任務自民が恒久法原案 武器使用を緩和」この記事参考になるかと思います。
2006/6/18(日) 午後 9:47 [ fou*wo*z* ]
タイムリーすぎて、何やら胡散臭いテポドン騒ぎですね。こんな情勢が一番危ないのかもしれません。プロパガンダに踊らされないよう、冷静になって、非軍事日本を守りましょう。
2006/6/19(月) 午前 0:11 [ jet*er_*1 ]
アテナさん、ひみ子さん、鐘道さま、Nasbonさん、じゅんさん、ありがとうございました。
2006/6/19(月) 午前 7:06
jetterさん、あまり政治を注視していないふつうの人にも、テポドンに備えることとアメリカの世界戦略に乗ってしまうことは別だ、ということ、わかりやすく説明したいですね。
2006/6/19(月) 午前 7:08
教えていただきありがとうございました。新聞読んでなかったです。トラバさせていただきました。
2006/6/19(月) 午後 10:37
TB ありがとうございます。大勢の方がお集まりですね。 憲法九条を変えようとする動きは、執拗ですね。 私達は、8月1日〜6日まで「平和のための京都の戦争展」を京都・立命館大学国際平和ミュージアムで開催します。見に来て欲しいですね。 私もきっと居ると思いますよ。
2006/6/19(月) 午後 10:57 [ Tatehiko ]
旅人さん、ありがとうございます。明日読ませていただきますね。Tatehikoさん、ODA武器供与は法律ができたときも初の施行のときもろくに新聞報道されませんでした。後手になるといけないと思ってお知らせしました。この法制化は先手に回ってなんとしても阻止しましょう!
2006/6/19(月) 午後 11:15
そもそも「シビリアン・コントロール」とは「政治家と軍人の任務分担」の事であって、政治家が示す方針にそって「軍人が実際の作戦を計画」するのが本来の姿でり、戦前の日本の場合は「政治家・軍人共に当事者能力を失った『自爆戦争』であった」です。
2006/7/12(水) 午後 3:37 [ tero19632001 ]
日本の場合、戦中・戦後共に「政治家・民間人の軍事知識が貧弱」で、軍人のいい加減な主張を論破できない(欧米では「軍人より軍事に精通」する政治家ガゴロゴロいる)のがネックでしたね。
2006/7/12(水) 午後 3:39 [ tero19632001 ]
この手の問題に関して、兵頭二十八さんの面白い記事をTBいたします。趣向が違うかもしれませんが、ごらんいただければ参考になると思うのですが。
2006/7/12(水) 午後 3:40 [ tero19632001 ]
teroさん、シビリアンコントロールにからむ前半は興味深く拝読しましたが、後半部はなぜ日中戦争が日本の侵略でなく「シナの方こそ侵略者」なのかわからず、メンドーなので飛ばし読みしました。
2006/7/13(木) 午前 9:31
国際常識では「一定規模(師団・軍団レベル以上)で計画的(師団・軍団レベルは中央政府の命令なしには行動不能であるから)に攻撃」したほうが、「アグレッサー(侵略者・本来の国際政治用語では「先に手を出した」程度のニュアンス)」となるそうです。
2006/7/13(木) 午後 3:56 [ tero19632001 ]
一応「後半」にそのあたりの事情も含まれてますので、ごらんいただければ幸いです。
2006/7/13(木) 午後 5:27 [ tero19632001 ]
だって、中国の領土主権を侵した日本の方が侵略者でしょう?
2006/7/13(木) 午後 11:16
一応「上海の権益」は当時の常識では「正統な権益」でしたからね。
2006/7/14(金) 午前 7:19 [ tero19632001 ]
この手の問題を論じる時は「この当時の常識は、現在と違う」という認識を持たないと理解し図らいのではないでしょうか?
2006/7/14(金) 午前 7:51 [ tero19632001 ]
北朝鮮を牛耳る輩はガキっぽい.直ぐ感情的になる日本人もガキっぽい.米国も負けずにガキっぽい.そんなガキの如き連中の言う事為す事に対し,感情的にならず対処するのが,分別あるオトナのやることでしょうね.でも,一小市民である我々が,具体的に何をどうしたら歯止めがかかるのか,と悩むところであります.
2006/7/20(木) 午後 1:00