|
先週の土曜日、神保町の書店で開かれた「小泉政府5年とメディアの責任」という集会(JCJ主催)に行ってきました。あまりにも新聞、テレビがひどい。ブロガーがいくらがんばったって市民に情報を提供し考える材料を与えるのはやっぱりマスコミだろう。なんたって「マス」なんだから、読者数の規模がちがうだろう、 マスコミ、なんとかしてくれええええ!!!という叫びをかかえつつ、出不精の私が矢も盾もたまらず「上京」した。ジャーナリストと市民の交流集会と銘打つその集会は出席者100人ほど。小さい会場はほぼ満席。2人のジャーナリストがパネラーに、JCJ会員でジャーナリズム論が専門の大学教授が司会。 メディアはなぜ本当の「ニュース」を伝えないのか良心的なジャーナリスト側からの発議である。「 落としどころ報道」はじめて聞く言い回しだけど、要するに「いつ何が起きるか」「この問題はどういうふうに決着するのか」に全エネルギーを注ぐ今のメディアの報道のあり方を指す言葉である。そして「その結果何が起きるか」「それはどういう意味を持つのか」という分析や考察を一切放棄した報道のあり方である。共謀罪報道がその典型だったと新聞労連委員長の美浦克教氏は言う。共謀罪が衆議院法務委員会で審議されている間、メディアはだんまりで、共謀罪がどういう問題を孕んでいるのか、共謀罪が創設されたら日本社会はどう変わっていくのか、(東京新聞のような一部の例外を除いて)メディアはほとんど報道しなかった。メディアが全エネルギーを注いだのは「この問題はどういうふうに決着するのか」「政局を左右する『事件』が起きたか」ということで、だからだんまりだった朝日新聞は共謀罪が採決されるかという時(5月19日)になって初めて「共謀罪きょう採決」と「決め打ち」の見出しを立てて、結局誤報となる。もっと細かく言うと、法務委員会審議の間だんまりだったメディアはゴールデン・ウィーク後から報道を始めるが、それは民主党が与党と対決するハラを固め、共謀罪の審議が政局を直接左右するまでになったからだ、と美浦氏は言う。ぶっちゃけて言えば「商品」を売るための「スクープ報道」でしょうか。(美浦氏のブログはこちら。http://newsworker.exblog.jp/3999358) こういう報道姿勢は困ります。非常に困ります。進行している事柄の問題点をじっくり考え、市民同士で話し合い、政府の出してくる案に備えることができなくなるからです。あるいは間に合わなくなるからです。共謀罪以外にも、座間への米軍司令部の移転のこと、その本質、問題性、十分に報道されているとはとてもとても言いがたい。自衛隊の海外派遣についての自民党素案のことはこれからどのくらい報道されるのか。「落としどころ報道」の背景には、商品として先行き不安な新聞、テレビの利益・効率最優先がある、と美浦氏や大谷昭宏氏は言う。また労務面での合理化が進み、長時間労働を強いられるジャーナリストたちが、出来事の意味や本質まで深く考える余裕をなくしていることがあると言う。商品としての競争力をつけるために、全体を俯瞰する「ジャーナリスト」よりも個々の事柄に詳しい「アナリスト」を求める方向に向かっていることも関係している、と言う。出来事の意味なんて考えて書いてもデスクや上司にほめられない。読者や視聴者から来るクレームも「この事件をもっと報道しろ」ということだけだったら、「アナリスト」をより強力に投入することにつながるだけで、「ジャーナリスト」を育てることにはつながらない、そう美浦氏は言う。 新聞やテレビが商品であることはどうにもならない。「良心」だけでは食えないだろう。読者や視聴者が今とはちがった報道のあり方を求め、じゃなかったら買わないよ、と言えばメディアも変わるだろう。東京新聞はがんばった。6月15日の東京新聞の共謀罪報道はたいしたものだ。バックナンバーが買えるんだったら10部くらい買って応援したい。朝日には「購読を打ち切る」と言って脅したい。(でも夫がねえ、、、朝日の根強い信奉者なもので、、、でも脅しだけはかけようっと。)「ジャーナリスト」を育てるために、問題をもっと掘り下げろ、としつこく電話してみよう。美浦氏はブロガーを評価していた。共謀罪の危険性をいち早く察知したのは日弁連と市民運動で、民主党にハラをくくらせたのはマスメディアではなくて、ブロガーたちがネット上で繰り広げた「共謀罪反対運動」だった、と言う。しかしこれだけの購読者・視聴者を抱えるマス・メディアが、ブロガーに頼ってもらっても困るのである。ブロガーは忙しいのである。生計を立てるために他の仕事をしなくてはいけないのである。ごはんを作ったり掃除洗濯をしたりしなくてはいけないのである。「メディアには力がない」と大谷氏が言うものだから、アンケートにでっかい字で書きました。
甘ったれるな!!!メディアを何とかしよう。叱ったけど、叱っただけじゃ人は育たないしねえ。 |

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用








じゅんさん、ブログがマスメディアを突き上げて動かしていく、という運動の仕方しか今のところできないんじゃないかな、と個人的には思っています。ブログがマスメディアに取って代わることはできないでしょう。ブログは2次発信だから、あるブロガーが見つけて着目したメディア情報をブロガー同士に広め、認識を深め合うことしかできないんです。
2006/6/22(木) 午後 11:53
メディアが事件の軽重をきちんとした視点を持って判断し、相応の取り上げ方をして、問題をきちんと掘り下げてくれない現状では、ブロガーがその役割を担うことになるのだけど。私もブログを始めて日が浅いけど、すごく沢山勉強させてもらいました。メディアにはない「視点」があるのです。「視点」を持て!マスメディアよ!
2006/6/23(金) 午前 0:01
美浦さんのTB早かったですよね、その速さにびっくりしました。私がコメント考えているうちに先越されちゃいましたから。
2006/6/23(金) 午前 1:32
JCJはまじめな報道を追及している団体ですね。こうした組織が力を持てば日本のマスコミもよくなります。 転載させていただきます・快刀乱麻。
2006/6/23(金) 午前 8:51 [ baz*tou*uu*970 ]
レイア姫、同感です。 新聞はテレビ・ラジオの速報性には勝てません。なのにテレビ・ラジオは三流週刊誌並みのゴシップ後追い報道ばかり、新聞は毎夜の締め切りで忙しいだろうけど、速報性だけを追っては、ビジネスとしても、もう勝てない。 コンシューマービジネスの他の業界なら、とうに方針転換しているはず。自分たちの存在価値を真剣に問い詰めさせましょう。特に新聞記者たちに。
2006/6/23(金) 午後 0:14 [ jet*er_*1 ]
快刀乱麻さん、まじめな人は力のかぎり応援して支えたい。それが私のポリシーです。おいしいお店に入ったら「おいしかったです、心に染みました」と思いっきり褒めます。ウソは言いません。そういうポジティヴな発信も世の中をよくすると信じてるから。真面目なジャーナリストは褒めましょう。転載ありがとう。
2006/6/23(金) 午後 7:12
ついでに一つまじめな報道を紹介。憲法記念日の中日新聞の社説。感動しました。 http://www.chunichi.co.jp/00/sha/20060503/col_____sha_____000.shtml
2006/6/23(金) 午後 7:31
中年ジェットさん、いつもレイア姫よばわり有難う。ところで若者のかなりの部分は新聞を読めないんですね。漢字と言葉を知らないんです。高校生と一緒に新聞を音読していて気がつきました。だからテレビなんですよ。ワイドショーに頼っちゃうんかなあ。若者に読み書きを教えよう!それでジャーナリストは読むに足るしっかりした記事を書こう!
2006/6/23(金) 午後 7:35
報道姿勢のからくりがよくわかりました。そんなものはマスコミの名に値しません。
2006/6/23(金) 午後 8:28 [ - ]
「大きな犠牲を払って確立した憲法的価値観、国家観が逆転するのを傍観していては、平和な時代に生きて自由を享受してきた者の次の世代に対する責任が果たせません。」=同感。中日新聞社説紹介ありがとう。
2006/6/23(金) 午後 11:22
朝日なんてダメですよ。郵政選挙のときに、親小泉打ち出してたもん。「民営化の方法が違う。まずは、完全な規制撤廃から」と投書を3回はしましたよ。でも、同種意見や不安感が載ったのは、選挙後・・・。おいおい・・・。小泉いやなら、選挙前から載せろよな・・・
2006/6/24(土) 午前 5:38 [ ぬくぬく ]
そんなにマスコミがだらしないなら、朝日だろうと読売だろうと爆弾で吹っ飛ばしてやればいい!←これを暴論だと思いますか?最後には戦う!!という気概を見せなければ、結局は飲み込まれ、家畜のようになっていくだけ。
2006/6/24(土) 午前 8:04 [ たぬ吉 ]
秩父さん、言ったってください、購読者として。
2006/6/24(土) 午後 8:52
グランピーさん、中日新聞スカっとするでしょ?このっくらいスカっと書いてほしいわ。
2006/6/24(土) 午後 8:54
ぬくぬくパワーさん、郵政民営化の際、朝日は明らかに小泉改革支持でした。そのことに全く触れずして今格差拡大がどうとか言わないでほしい。美浦氏が言ってました。朝日は米軍再編は受け入れるけど地元の声を聞け、とか言ってるけど、まったく意味のないこと言ってる。それだったら産経のように米軍再編するんだから地元はごちゃごちゃ言うな、と冷たく言い放った方がよっぽど論理一貫している、と。
2006/6/24(土) 午後 8:58
ライクさん、私、過激派はまだやったことないんです。やるべきでしょうか。
2006/6/24(土) 午後 9:04
確かに朝日は上半身と下半身が別々のようなところがありますね。
2006/6/25(日) 午前 2:20
グランピーさん、「取材源秘匿」についての朝日の社説の見出しも何ともいやらしかったですよ。「あきれた判決」という見出し。The Japan Timesの見出しはMissing the whole pictureでした。事柄の本質を突いています。取材源秘匿は最高裁で守られましたが、これが侵された場合に予想されることは深刻でした。「あきれた」という表現に朝日がいかにポーズだけを気取って高みに立ち、現実にコミットしていないかを感じました。
2006/6/25(日) 午前 9:03
いやあ これはよく分かりますなあ。現在のマスコミの末期状態を如実に伝える素晴らしい論説。このような言論が多くなされる事が 日本を救うウ。いやあ マスコミがブログに軍配を上げたなんて、笑えねえ話じゃありませんか。あと starstory60さんに 言論続けてもらわないと 日本に不利益だから しゃれになってないコメントの返信はやめてください。これたのんます。
2006/6/25(日) 午後 9:21 [ - ]
tereterewさん、???ありがとうございます。共にできることをしていきましょう。
2006/6/26(月) 午前 9:37