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達彦さんは無事でしょうか。朝ドラのことだから、戦死したと思わせておいて、ひょっこり帰って桜子を驚かすのではないかとひそかに思っているのですが。今日は終戦の日。達彦さんが桜子に宛てた「最期の」手紙。「君が音楽を忘れずにいるかぎり、僕は君の中にいる」…いかにもドラマというかんじのセリフだけれど、姑は夫の中に生きています。去年の今頃はブログどころではありませんでした。去年の夏、姑は逝きました。「老衰」というのは、こういうことなのか、飲み物を飲み込むことも、息をすることも、排泄することも、私たちが「自然の生理」と思っていることが自然にはできなくなること。人工呼吸器を口にあてがうことも嫌がって、「もう死にたい」と言っていたけれど、夫は生きていてほしかった。姑は今も夫の夢に現れるそうです。夫の胸にはポカリと穴が開いてしまったようで…。色々な事情があって、お墓をどうするか、頭を抱えたけれど、なんとかお墓を決めて、お骨を納めました。でも姑はお墓に眠っているのではなくて、夫の中に住んでいるのです。達彦さんがピアノを弾いたり作曲したりする桜子の中にいる、というのもそういうことなのかもしれない。(達彦さんはきっと帰ってくると思うけれど。) 骨のうたう 竹内浩三
戦死やあわれ 兵隊の死ぬるや あわれ 遠い他国で ひょんと死ぬるや だまって だれもいないところで ひょんと死ぬるや ふるさとの風や こいびとの眼や ひょんと消ゆるや 国のため 大君のため 死んでしまうや その心や 白い箱にて 故国をながめる 音もなく なんにもなく 帰っては きましたけれど 故国の人のよそよそしさや 自分の事務や女のみだしなみが大切で 骨は骨 骨を愛する人もなし 骨は骨として 勲章をもらい 高く崇められ ほまれは高し なれど 骨はききたかった 絶大な愛情のひびきをききたかった がらがらどんどんと事務と常識が流れ 故国は発展にいそがしかった 女は 化粧にいそがしかった ああ 戦死やあわれ 兵隊の死ぬるや あわれ こらえきれないさびしさや 国のため 大君のため 死んでしまう その心や |

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