| 渋谷の東京ウィメンズプラザで催された「さらば戦争!映画祭」に、ずっと観たかった「パッチギ!2」を観に行った。朝から色々な映画とか講演をやってて、1日券だから早くから行ったほうがお得なんだけど、今週はメチャクチャ忙しいので、最後の「パッチギ!2」とその後の井筒監督のトークショーだけ。以下ネタバレあり。DVDも10月末に発売されたっていうことだから、これから「まっさらで観たい」と思う人は読まないで下さい。 |
| 「パッチギ!1」に朝鮮高校の不良役で出てたアンソンの妹キョンジャが芸能界に入って、戦争映画のヒロインに選ばれて葛藤するって話なんだけど、「芸能界では在日が在日であることを隠す」っていうのは、「ヨンさまもイ・ビョンホンもステキだし、いまさら在日かどうかなんてカンケイない」ってわけにはいかないことの証拠なんだろう。山口百恵もにしきのあきらも(古い!)も上戸彩も井川遥も在日だって聞いたけど。誰が在日芸能人か、というこんなサイトをみつけた。 |
http://pcwbui.livedoor.biz/
| 「ペ・ヨンジュン」が在日なワケはないし、「筑紫哲哉」と「土井たか子」「辻元清美」が在日になってるのは、「反日」イコール「在日」って分類もアリなのかも。井筒監督も在日だ、という風説がネットを飛びかったそうだ。本名はキムだ、とかいやキムじゃなくてパクだ、とか。 |
| 「パッチギ!2」の中では、キョンジャは「青山涼子」っていう芸名で売り出して、在日であることは隠している。「なんで隠さなきゃいけないの?」と聞くと、センパイの在日芸能人は「そりゃあ、アンタ、在日だってことがわかったら『水戸黄門』なんてシラけちゃうじゃない?」ってなことを言う。なるほどね、都はるみが「ニッポンの心」を歌いながら、「キム ヨンジャ」なんて名前だったら「せっかくいい気持ちに浸ってた虚構が崩れる」というワケですね。(都はるみも在日だってウワサだけど。)この事実を考えると、「ニッポンの心」っていうときの「ニッポン」ってやっぱり在日韓国・朝鮮人や在日日系ブラジル人(ややこしいネーミングだ)や中国残留孤児の子弟なんかは含まれないんだなと改めて気づかされる。で、私のブログもなぜか「反日ブログ」にリストアップされてるんだけど、「反日!」って人を糾弾する一部のヒトたちの激しさを思うと、「ニッポンの心」っていうときの「ニッポン」っていう虚構はやっぱりある種のヒトビトにはとっても大切なものなんだなあと想像するワケである。なぜ虚構かっていうと、在日韓国・朝鮮人には帰化して日本国籍を取るという選択肢もあるわけだけど、たとえ日本国籍をとったとしても、「やっぱり血は韓国、朝鮮でしょ?」という科学的にはよくわからない決めつけをされて、芸能活動をする上ではどのみちあんまり変わらないんじゃないかと想像するからだ。「日本人」のアイデンティティってやっぱり「血」なんでしょうね。「血」って全然科学的じゃなくて、それ自体虚構だけど。皇室にはもともと渡来人の血が入ってるわけだけど、「悠仁さま」が将来、韓国人と恋におちてケッコンしたいと言ったら、やっぱり反対されるのでしょう。 |
| 戦争にとって「虚構」は欠かせないものなのかも。「パッチギ!2」ではキョンジャは在日であることを隠して戦争映画のヒロインに抜擢される。この戦争映画のモデルは昨年(だったか?)石原慎太郎がプロデュースした「俺は君のためにこそ死ににいく」だそうだ。 |
| 「お国のために、桜の花のようにいさぎよく命を散らす」特攻隊員の悲壮さが涙をさそう(私は泣けないけど)ワケだけど、この特攻隊員の物語もまた虚構であることを井筒監督はトークの中でバラしていた。鹿児島県に徳之島っていう島があるけど、特攻機はここに不時着してしまい、特攻隊員は図らずも生き残ってしまった。しかし生き残りの特攻隊員が本土をブラブラ歩いていると士気がそがれるというので、徳之島に宿営を建て、生き残りの特攻隊員たちをここに幽閉したそうだ。 |
| 人間って虚構がなくちゃ生きていけないんだろうか。クリスチャンにとっての「神」も虚構でしょ?という声が聞こえてきそうで、他人事ではなくマジメに考える次第です。 |
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