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● 映画 (DVD)

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DVD化された旧作映画を中心に紹介させて頂きます。
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● 地獄の黙示録

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ベトナム戦争の狂気を描いた悪夢の超大作!  [1979年/アメリカ]

【前書き】
この 「地獄の黙示録 特別完全版」 に触れる体験を通して (それはオリジナルでも目指した事だが)
観客に本物のベトナムがなんであったかを感じてもらえればと思う。
アメリカが経験した最も非現実的で、悪夢のような戦争の即時性、狂気、興奮、恐怖、感覚
そして道義的ジレンマを感じ取ってもらえれば幸いだ。
− フランシス・フォード・コッポラ −

ゴッド・ファーザーの大成功で、財と名声とを手中にしたコッポラ監督であったが
その彼が幾多の困難と3年数ヶ月もの歳月、莫大な費用を費やし
最後には、私財を投げ打ってまでもして完成させたのがこの作品であります。


【本文】
1960年代末期のサイゴンは、ベトナム戦争の真っ只中であった。
アメリカ陸軍情報部所属のウィラード大尉 (マーティン・シーン) は、情報部からある極秘任務を帯びる。

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左が主役のマーティン・シーン(チャーリー・シーンの父親でもあります) その左後方の人物は、デニス・ホッパー

その任務とは、軍の指令で部下達と共にカンボジアの奥地へ赴いたが
ジャングル奥地に自らの帝国を築きあげたとされ
そこでカリスマ的な存在と化した戦争の英雄、カーツ大佐 (マーロン・ブランド) の暗殺任務であった。

その任務を受理したウィラード大尉は、4名の部下を引き連れ
海軍の哨戒艇で、カーツ大佐の王国へ向うべくジャングルの奥地へとナング河を溯って行く
その過程で、ウィラード大尉達が遭遇する戦争の狂気、心の闇、そして人の心に潜む狂気の沙汰。

やがて彼は、ジャングルの奥地でカーツ大佐と対峙するのであった。


ジム・モリソン率いるドアーズの The End と共に始まるオープニング映像は
これが戦争映画だとは思えない程、詩的であり情緒的であります!

伝説のボーカリスト、ジム・モリソンが歌うThe End の詩的なメロディーと映像とが巧妙にシンクロし
この作品の芸術性と作品への期待とを盛り上げてくれます。

オープニング曲の The End は、ラストのウィラード大尉とカーツ大佐との対決シーンにも挿入され
オープニングとエンディングに同じ曲を使用することに因り、戦争のもたらす狂気が終わることなく
悪夢のよう繰り返されるというメッセージが込められているとも思われます。

中でも凄まじいのは、第1騎兵隊 (ヘリコプター部隊) を率いるキルゴア中佐 (ロバート・ディュバル)
が登場するシーン!

イメージ 3 キルゴア中佐 (画面中央の人物)

攻撃する敵への威嚇のため、オープンリールデッキとヘリコプター装着のスピーカーから
ワーグナーのワルキューレの騎行を猛々しく鳴らし
朝日を背に編隊を組んで飛行する様は、鳥肌もののカッコ良さであります!

しかし、ヘリの上から無差別に機銃を乱射し、敵の死体には自分のネーム入が入ったカードを配り
川でサーフィンを行ないたいが為に敵の拠点である森をナパーム弾の投下で丸ごと焼払う等々
迫力満点のシーンでは有りましたが、それは軍隊を私物化することであり
まさに戦争がもたらした狂気としか言いようのない光景なのです。
(娯楽作品として見るなら彼はヒーローであり、実写による戦闘シーンは本物の迫力で迫ってきます)

「I like the smell of the Naprm in the morning」とは、ナパーム弾で森を焼払った後に彼が放った言葉ですが
この台詞のカッコ良さには痺れました。

イメージ 4 キルゴア中佐率いる第1騎兵隊の攻撃シーン

他にも、指揮官が誰であるのかも分らずにひたすら戦い続ける兵士や
前線基地に慰問へ訪れるプレイメイトの女性たち
その豪華なステージは、そこが戦場であるのを疑う程で、全て戦争がもたらした狂気なのです。

他の登場人物としましては、冒頭の1シーンにハリソン・フォード
ウィラード大尉と行動を共にする17歳の少年兵役で、若き日のローレンス・フィッシュバーン
カーツ大佐の帝国を取材するジャーナリスト役として、デニス・ホッパーと
興味深い面々が出演しています。

この映画は戦争映画であるのであるが、戦争という舞台を借りた
反戦映画であり、戦争の狂気、人の心の闇を描いた哲学作品でもあると思いました。

内容が難解であるが為に一度見ただけでは話の全貌が掴めないかも知れませんが
映像の魔術師と呼ばれたコッポラ監督の映像美とサウンドに酔いしれること間違いなしです!


1979年度カンヌ国際映画祭グランプリを受賞。
その後、20年以上の歳月を経た2001年には、約53分もの未公開シーンを追加再編集した
202分にも及ぶ 『特別完全版』を完成させています。
DVDでご視聴されるのなら間違いなく、特別完全版の方をお勧めします!

【作品の予告編が動画でご覧になれます↓】

地獄の黙示録 予告編


暫く映画の記事から離れておりましたが
この地獄の黙示録は、2008年最後の映画記事に相応しい
名作中の名作である事に間違いと確信しております。


S-TEC株式会社 西野 勝
http://www.s-tec.cc

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● 七人の侍

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黒澤映画の代表作であり、日本が世界に誇れる超大作!     [1954年/日本]

【前書き】

この作品も含めて、黒澤作品をご覧になっていない方には
難解で哲学的な作風をご想像される方もいらっしゃるかも知れません。

また、上映時間も3時間半に及ぶ長編でありモノクロ作品であることから
視聴を躊躇されている方も多いのではないでしょうか?

しかし、そんな心配は全く不要です!
妥協を辞さない細部への拘り、圧倒的リアリティーの追求。
背景にまでも気を遣い、1つ1つのシーン全てが絵になる見事なカメラワーク。

侍たちが使用する鎧や武具の中には国宝級のものもあったと聞きますし
セットも本物のように汚しをかけて、その古びた質感を醸し出し
農民の着る衣装に居たっては、土の中に埋めてまで汚れた質感を引き出したそうです。
こうした拘りや見えない努力、本物の迫力が画面からも溢れ出てきます。

撮影期間は約1年、制作費は当時の金額で、2億1千万円
現在の貨幣価値に換算すると30億円もの金額に相当するのです。

この破格の制作費と撮影期間に羞じない、それ以上の価値のある作品であることに
ご覧になられた後、皆さんはお気付きになることでしょう!

世界の映画史上永遠に残る名作中の名作を是非、楽しんでみて下さい。



【ストーリー】

時は、戦国時代 (1545年〜1570年頃の設定だと思われる) とある山間部に1つの農村があり
村人たちは、盗賊集団化した野武士たちによる略奪行為に悩まされていた。

その横暴振りに苦しむ村人 (農民) たちは、侍を雇って村を守ろうと決意するのであった。

しかし、身分制度の違いや報酬の問題から侍が簡単に雇える筈もなく
前半では、侍探しに四苦八苦するエピソードも面白可笑しく、こと細かに描写されています。

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かくして集まった 侍は七人!

島田勘兵衛(志村喬)を筆頭に 五郎兵衛(稲葉義男)、林田平八(千秋実)
岡本勝四郎(木村功)、七郎次(加東大介)、久蔵(宮口精二)、菊千代(三船敏郎) の面々である。

しかし、侍たちが守るべき山村に到着した時
村人 (農民) たちの反応は、けして友好的なものではなった。

農民たちは、侍を恐れていたのである。
しかし、菊千代の発した言葉を切っ掛けに身分の違いや境遇を乗り越えて
徐々に打ち解け合う侍と農民たち。

勘兵衛たちは、村人たちと共に村の周囲に柵を巡らせ
村人達に戦の訓練を行い、野武士たちの襲撃に備えるのであった。

そして迎える野武士たちの襲撃の日。
クライマックスの合戦シーンは、降り出した雨に
野武士、侍、農民たち全員がずぶ濡れになりながら緊迫の演技!

ここでは、他の映画で見られるような超人的なヒーローは存在しません。
黒澤映画に於けるリアリティーの追及であり、1人1人が実物大の人間なのです。

例えば、菊千代 (三船敏郎) が 「1本の刀では5人も斬れん」 と数本の刀を用意するシーン。
実際には、どんなに名刀と呼ばれる刀であっても
刀と刀を合わせれば、刃こぼれを起こしてしまいますし

2〜3人も、人斬ろうものなら骨の硬さと刃にこびり付く血のりとで切れ味が衰えてしまい
5人が限度だろうとのことです。

マルチアングルのカメラを駆使しての各方向からの撮影
そのカメラには望遠レンズをセットし、1人1人の細かな表情描写や殺陣のシーン。

望遠レンズ使用に因る被写体と背景との圧縮効果で、非常に迫力のあるシーンが撮影されていますし
画面の中をところ狭しと駈けずり回る馬の描写も見事としか言いようがありません!


【予告編が動画でご覧になれます↓】

Criterion Trailer 2: Seven Samurai


映画 「七人の侍」 と黒澤明監督の存在は、ステーブン・スピルバーグやジョージ・ルーカスをはじめ
各国の映画人にも強い影響を及ぼしたとされ、日本が世界に誇る偉大な作品 (監督) であります。

1960年製作のハリウッド映画 「荒野の七人」 は、時代や設定こそ違え
「七人の侍」 のリメイク作品というのは、広く知られた事実でもあります。


【DVDをご鑑賞される方へのアドバイス】
録音が古いために音声の聞きづらい箇所や、難解な言葉の言い回し等がありますので
日本語字幕を ”ON” にして視聴されることをお勧め致します。

冒頭にも記載させて頂きましたが、七人の侍は3時間半にも及ぶ超大作ですので
今から、お正月休みの鑑賞候補に入れられてみては如何でしょうか?


S-TEC株式会社 西野 勝
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アル・パチーノの華麗なタンゴに感動!  [1992年/アメリカ]

全寮制名門高校の学生チャーリー (クリス・オドネル) は
感謝祭の週末、帰郷するための旅費を稼ぐためのアルバイトとして
盲目の元陸軍中佐フランク (アル・パチーノ) の世話をすることに…

チャーリーとフランクの対面シーンは印象的で
背後からの光に照らし出されて登場するフランクは肘掛椅子に腰掛けた姿のみで
表情すら読み取れない状態にも関わらず、盲目な男の孤独、絶望感を見事に表現しています。

また、本作品では瞳を全く動かさず、盲目の役柄を真に演じ過ぎたがために
本当に失明しかけたと言う逸話も残っておりますが
アカデミー主演男優賞を受賞されたのも頷ける真に迫った名演技です。

そんな経緯で出会った二人でありましたが
フランクは、ある計画!? を実行するためにチャーリーを引き連れ、ニューヨークに旅立つのでした。

二人が歩くニューヨークの街並みは美しく
その街で過ごす二人には、年齢の差をも超越した友情が芽生えて行きます。

盲目だというのにフランク自らがフェラーリを運転し
ニューヨークの街中を疾走するシーンでは、映画だと分っていながらも見ているこちらの方が
ハラハラ・ドキドキの手に汗握る展開になっています。

行きずりの女性 (ガブリエル・アンウォー) と タンゴを踊るシーン では、その華麗さに圧倒され

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クライマックスでの暖かさと希望に満ち溢れる緊迫と感動の演技には

アル・パチーノの名優振りを再認識させてくれること間違いなしです!

また、タイトルである 「Scent of a Woman」 の意味は、最後の最後にお分かり頂けることでしょう。

セント・オブ・ウーマンは、秋の夜長に鑑賞して頂きたい

希望と感動を与えてくれる至宝の名作であります。


S-TEC株式会社 西野 勝
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● 十二人の怒れる男

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12人の陪審員が出した結論とは?   [1957年/アメリカ]
うだるような暑さのある日。

親殺しの罪に問われた少年の裁判で
扇風機の壊れた狭い部屋に招集された陪審員たち

お互いの地位や職業も知らなければ、名前さえも知らない男が12名である。

この作品は、法廷物でありますが

映画やドラマに登場する様な検察官と弁護士による激しい論戦場面は登場しません。
主役となるのは、12人陪審員たちなのです。

それは密室劇とでも言いましょうか

物語のストリーは、この狭く蒸し暑い部屋の中だけで展開すしますし
50年ほど前の非常に古い映画であり、モノクロ作品です。

しかし、この作品には人を惹き付ける大きな魅力があるのです。

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少年による殺人事件に対する議論が始まるのですが

法廷に提出された証拠や証言は被告である少年に圧倒的に不利なものであり
8番陪審員(ヘンリー・フォンダ)以外の陪審員は少年の有罪を確信していました。

しかし、8番陪審員が証拠の疑わしい点を一つ一つ検証していくところから
他の陪審員をも巻き込んだ議論が始まって行くのです。

議論が進みにつれ、12人の男たちの生き方や人間性までもが明かされて行きますし
ぎくしゃくしていた彼らの間には、一体感さえ芽生えてきます。

この辺りの展開と人物描写は素晴らしいの一言に尽きます!

果たして、12人の陪審員たちの出した結論とは…

「GUILTY?」 Or 「NOT GUILTY?」

皆さんが実際に ご覧になってみて下さい!


【作品の一部が動画でご覧になれます↓】



わが国でも来年度から裁判員制度が施行されますが
この映画は、そのバイブル的作品でもあると思います。

裁判員に任命された方には、是非ともご覧になって頂きたい作品だと思いますし
そうでない方にも感動と勇気を与えてくれる傑作であると確信しています。


S-TEC株式会社 西野 勝
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● Uボート

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圧倒的なリアリティで迫る潜水艦映画の最高傑作!  [1981年/ドイツ]

時は1941年秋、第二次世界大戦中ドイツ軍占領下の
フランスのラ・ロシェル港から1隻のUボートが出航した。

彼らに与えられた任務は、大西洋を航行する連合軍輸送船の撃沈であった。

Uボートとは、当時のドイツ海軍が誇った最新鋭の潜水艦を指し
「Unterseeboot」 の短縮形が U-Boot である。

この作品は、報道班員として同乗したヴェルナー少尉の目から見た
戦争の狂気と過酷な潜水艦搭乗員の運命とを描いた作品で
ドイツ映画の最高傑作と言っても過言では有りません。

また、多くの戦争映画は戦勝国側からの視点で描かれたものであるが
この作品は敗戦国であるドイツ側の視点で描かれているところも、また興味深いのです。

荒れ狂う北大西洋での孤独な哨戒航行
真っ暗な海中深くにまで鳴り響く、連合軍駆逐艦のソナー探査音に息を潜め
海上から容赦なく降り注がれる爆雷の恐怖!
艦体の破損、浸水、停電…

そのUボートを内部の構造に至るまで原寸大のスケールで再現し
カメラマンは緊迫した状況を再現するため
ハンディーカメラを持ちながら、艦内の狭い通路を縦横無尽に走り回っての撮影だったそうです。

そうした苦労もあり、映像は実際の潜水艦内部に居るようなリアルさで
館内の息苦しい空気感や切迫した緊迫感が画面を通して、ひしひしと伝わってきます。

当時、世界最高水準の装備を施したドイツ海軍のUボートと言えども
出撃した搭乗員の生還率は、僅か25%に過ぎないと言われる。

果たして、彼ら乗員たちの運命は…
Uボートは無事にラ・ロシェル港へ帰港できるのであろうか?


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単なる戦争映画の枠に留まらないこの作品は
本来は、連続テレビドラマ用として撮影されたものを劇場公開用に編集された物でありますが
その圧倒的なクオリティーと、出演者たちの緊迫の演技、撮影手法は申し分なく
ヒューマンドラマとして、また歴史映画として鑑賞して頂きたく思います。


S-TEC株式会社 西野 勝
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