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人は孤独であると命を大切にしない。
誰かのために生きたい、と思うことが生死の間をさまよっている者に大きな力を
与えるのだというメッセージがとても心に響いた最終話でした。
航空機が墜落した現場で、懸命に治療に当たるフェローやナースたち。
救助活動を続けるレスキューや、患者を病院へと運ぶヘリパイロットたちの姿が
中心に描かれた。
患者の生死に関わる治療に逃げ出してしまう緋山(戸田恵梨香)の心を動かし
たのは、今緋山の腕の中に命を預けている子どもの母親の必死の言葉、思い
だった。
人に頼られる、必要とされる、そのパワーの大きさに、不安を抱えながらも一歩
を踏み出せたのだ。そのがんばりを橘(椎名桔平)もフェローたちも認めていた。
シーズン1の冒頭の黒田(柳葉敏郎)の言葉から、4人の中でフライトドクターに
なれるのは1人か2人なのだと勝手に思ってました。でも、藍沢(山下智久)、
藤川(浅利陽介)、白石(新垣結衣)の3人はフライトドクターの修了証をめでたく
受け取っていた。緋山は、留年ということになったらしい。
しかし、藍沢以外の3人は、翔北の救命に残り、冴島(比嘉愛未)と共に仕事を
続ける道を選び、藍沢は西条(杉本哲太)のいる脳外科を志望し、救命との連携
をスムーズなものにするべく、働き始める。
冴島は桜を一緒に見に行こうと言っていた悟史(平山浩行)の携帯にある留守電
メッセージを、満開の桜の花の元で消去する。藍沢は、祖母・絹江(島かおり)と
共に、母親の墓前に参り、フライトドクターになったことを報告する。
そこに来ていた父・誠次(リリー・フランキー)に、自分の手先が器用なのは、あな
た譲りだと思う、来年からは命日に参ってほしい、と告げることで自分の心の中の
わだかまりを溶かし、父を許そうとしているように見えた。
今回も、患者さんたちの名演技と脚本に心打たれるシーンの連続でした。
かつて列車事故で一緒に患者を助け、今回も自分は大丈夫だからヘリ搬送は後
回しでいいと告げた救急隊員の細井(永岡佑)の死を乗り越え、他の患者たちを
ケアする藤川の姿がたくましく見えた。
彼の成長ぶりを一番喜んでいるのは黒田なのかもしれない。
翼の母親(吉田羊)は、フライトドクターになれなかった緋山の元を訪れる。
「わたしのせいですよね。わたし、同意書にサインしたかった。そうすれば、緋山
先生を守れたのに。私は大切な人を2人も守れなかった。」
この2人は翼と緋山のことなんでしょうか。翼とお兄さんのことなんでしょうか。
最初、聞いたときは前者だと思ったんですが、その後に続く緋山のセリフ
「今はサインしてもらえばよかったとも思います。直美さんのお兄さんはお見舞い
に来られないまま、翼君は亡くなった。あのとき、書類一枚でも、その状況を示す
ものがあれば、どれだけお兄さんの心のよりどころになったか。」
を聞いた時に後者なのかも、と思いました。
緋山が直美のお兄さんのことまで考えられるようになったのがすごいと思いまし
た。そして、会いに来てくれた礼を直美に言う緋山。やっぱり、えらいよなぁ、いろ
んなことを自分の糧にして、きちんと成長していっているところが…
白石も父・博文(中原丈雄)と共に、災害現場で治療に当たり、親子の患者を診
ながら、父の偉大さを肌で感じ、父も娘がしっかりと医療に携わっている姿を見て
今まで以上にお互いの存在の大きさを感じ合った経験となった。
それぞれが、それぞれの成長を遂げたセカンドシーズンでした。
週の頭に見るには激しい内容でしたが、満足のいくお話でした。やっぱり、この
ドラマ大好き。
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